大友啓史監督最新作、神木隆之介ほか豪華キャスト出演の映画『3月のライオン』の【前編】が公開し、すでに本作を観た観客から熱い共感と感動を呼んでいます。ストーリー、素晴らしいキャスト陣、映像……と魅力的なポイントはたくさんありますが、セットと美術へもすごい! 今回は、神木隆之介さん演じる桐山零の居場所となる「川本家」のこだわりポイントをご紹介します。




家も家族も居場所も何もなく、深い孤独を抱えてすがるように将棋を指し続けていた、17歳のプロ棋士・桐山零と彼をめぐる人々が、愛を求めて迷い、ためらい、ひるみながらも、それぞれの闘いへと突き進んでいく姿を描いた本作。将棋をテーマとし、様々な人生を背負った棋士たちの頭脳と肉体と精神すべてを賭ける壮絶な闘いが話題になっていますが、物語の大きな軸は<主人公・桐山零の成長>。


その零の成長に大きな影響を与えるのが、川本家の3姉妹との出会いです。零は川本家とのにぎやかで温かい食卓に、居場所を見い出していきます。




そんな川本家の食卓は、おいしそうな、“ふくふく”になれる料理がズラリ。カレーライス、卵焼き、コロッケ、かぼちゃの煮物といった家庭料理や川本家流のおせち、チラシ寿司など色とりどりの料理は必見!




川本家の食卓に並ぶ料理は、装飾の渡辺大智さんから大友監督に、「食べ物の吐息までちゃんと表現したい」という提案があり、そのほとんどを装飾班が手掛けているそう。本物の家庭料理が、一つずつ心を込めて作られています。食卓に並ぶ料理は見た目だけでなく、味も抜群に美味しく、神木さんをはじめ川本3姉妹を演じた倉科カナさん、清原果耶さん、新津ちせちゃんも絶賛しています。




さらに、食卓だけでなく、川本家自体や装飾にもこだわりが。撮影は、関東近辺にある一軒家で行われました。7年前まで書道家の女性が住まれていたという家は現在もまめに手入れされていて、長年人が暮してきた気配や息遣いがあり、それは到底セットでは表せないもの。縁側を少しだけ足して、表は引き戸に変え、仏壇は家にあったものをそのまま使用。家具や小物は3姉妹の暮らしぶりの隅々まで想定し作り上げられています。




棚やちゃぶ台、こたつ、冷蔵庫などの家電はじめ、鍋や食器などモダンな道具が揃うキッチン周り。菜箸やお玉などは空き缶で立て掛けられているところなど、細部にわたるこだわりを感じずにはいられません。棚でくつろぐ猫もあまりにも馴染みすぎており、日本のどこかで3姉妹が生活しているのではないかと錯覚してしまうほど! “ふくふく”したものが好きな3姉妹の長女・あかりの部屋には、映画ならではの“ふくふく”グッズが隠されているとのこと。ぜひ劇場で確かめてみてくださいね。


【後編】では、そんな川本家に大事件が。次女・ひなた(清原果耶)のクラスでいじめが始まり、さらに3姉妹を捨てた放蕩な父親・誠二郎(伊勢谷友介)が突然川本家を訪れます。他の女性と子供を作って出ていったきりだった誠二郎は、「一緒に暮らさないか」と耳を疑うような要求をつきつけ、困惑する3姉妹。大切な川本家を守るため、強くならなければと立ち上がる零。その闘いの行方は?


『3月のライオン』【前編】大ヒット上映中/【後編】4月22日公開

http://www.3lion-movie.com/


(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 川本家の一軒家・装飾・“ふくふく”な食卓……『3月のライオン』細部にわたるこだわりに感服!