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ネット接続型家電の企画・開発を手掛けるCerevoは、アニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』に登場する多脚戦車“タチコマ”を1/8サイズで再現したスマート・トイ『うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ』の発売を発表。
Cerevoの直販サイト『Cerevo official store』にて本日より予約を開始し、6月に出荷を予定。価格は15万7400円(税抜き)です。
都内で開催された発表会に登壇したCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏は、「タチコマのスケールモデルやおもちゃは数あれど、我々は一味違うものを開発した。玩具業界のアプローチではなく、家電のテクノロジーを使って限界まで再現性にこだわった。開発期間は1年以上。 “おもちゃ”とは呼びたくない。そのレベルは大きく超えている」と説明。製品カテゴリを「ロボタイズド・キャラクター」と定義し、「三次元世界で動き、しゃべることができる」と強調しました。
『1/8 タチコマ』は、本体サイズ幅352×奥行391×高さ249mmで、重量1.5kg。バッテリー駆動時間は約6時間(本体動作により利用時間は変動)。
スマートフォン(iOS9.3以上、Android4.4以上)のアプリから一連の操作が可能です。
計21個のモーターを搭載し、脚部、マニピュレータ(腕部)、ポッド(搭乗部)といった各部位が連動しながら動作。走行や旋回はアニメさながらの動きです。リモート操作の他、会話に合わせて自律動作するため、まるでタチコマが感情を持って動いているかのようです。
アニメと同じく玉川砂記子さんの音声を600パターン以上録り下ろして収録。音声認識エンジンにより、話しかけた言葉をタチコマが認識し、内容に適した会話を返してくれます。また、音声合成エンジンにより、収録語以外の会話も可能。ネットと連携することで、「今日の予定は?」「今日の天気は?」といった質問にもきちんと回答してくれます。
映像センサー部に搭載したカメラに物体を見せると、クラウド上の物体認識エンジンが物体を判別。「これは何?」と尋ねると、「これは、リンゴだよ」などとタチコマが答えてくれます。
さらに、本製品最大の特徴として、作中において重要な機能とされる「並列化」を再現。
例えば、タチコマにレモンを見せ、「これは何?」と尋ねると、「しってますよー、レモンでしょ?」と回答します。そのうえで、ユーザーAが「レモンは甘いんだよ」とタチコマに対して言葉を掛けると、音声認識技術を用いてこれを理解。「レモンは甘いんだ」という追加情報をクラウドに送信し、出荷された他のすべての『1/8タチコマ』と情報を共有=「並列化」します。
後日、ユーザーBが自分の『1/8タチコマ』にレモンと認識可能な物体を見せると、「しってますよー、レモンでしょ? レモンは甘いんだってね」といった具合に、並列化された情報をもとに会話できるようになります。つまり、自分のタチコマに教えていない知識をいつの間にか学習しているというワケです。バトーさんよろしく豊富な知識をじゃんじゃん教え込みましょう。
なお、発表会の中で行われたデモンストレーションの模様を動画で撮影してきたので、『1/8 タチコマ』の動く様子は『YouTube』のガジェット通信チャンネルにてご覧ください。
スマホで動く・喋る!『1/8 タチコマ』(YouTube)
https://youtu.be/gKTMWdJfA84
Cerevo『うごく、しゃべる、並列化する。1/8 タチコマ』公式サイト:
https://tachikoma.cerevo.com/