それとなく福島県郡山に進出した筆者(YELLOW)は、それとなく出張作業をこなし、それとなくローカルフードの探求も進める感じで、それとなく忙しい日々を送っています。


と、言う訳で今回も福島県の郡山ら辺から、それとなくローカルっぽい美味しい食べ物の数々をお送りしたいと思います。


色々と謎が多い『レオスレストラン』



まず、郡山周辺には未だに古いドライブイン的な定食屋さんが残っている事に注目する必要があるでしょうか?


良くも悪くもド田舎なので社会人ともなれば免許は必須アイテム、車も一家に一台ではなく数台がそれぞれの家庭にある感じです。


都市部での車離れと裏腹に、公共の交通機関がさして進化しない、むしろ下手すれば鉄道やバス路線の廃止、減便などがリアルに有り得るクソ田舎ゆえに、バブルが崩壊した21世紀になっても未だに車の所有率が高い地域であります。


ゆえに都市部では死語と化した”ドライブイン”と言う昔懐かしい響きの定食屋さん的な良き文化が、今でも残っているのです。


無論、福島県と言えども市街地は大手チェーン店がガンガンに進出しているので、これらドライブインも衰退せざるを得ない環境に成りつつありますが、微妙に人口密度が低い地域では大手チェーン店も出店した所で、さして採算が合わない可能性も高く、ある意味”放置プレイ”されています。


この様な特異な環境で生き残っている飲食店こそ、今まさに紹介するべき人類の宝ではないでしょうか?



みたいなコンセプトに則った結果の『レオスレストラン』で御座います。


そもそもが、この『レオスレストラン』と言う名前自体が店の外観には明記されておらず、店の外から店名を知る術がないとか”アピール感ゼロ”みたいな風潮は大雑把な福島県人のDNAなのでしょうか?


とは言え、一応は店として目立ちたいのかド派手なオレンジ色で彩られ、雪が積もる時期にはさぞ目立つであろう事が予測出来ます。


『レオスレストラン』の歴史に関しては謎のままですが、日焼けした看板の文字からして40年選手くらいかと存じます。


『手打ちみそラーメン』を所望する!



はるばる郡山まで来ているので下手なメニューを選んで、お茶を濁す訳には参りません。メニューを眺めて、この『レオスレストラン』の得意とする看板メニューを推察します。


この限りない”みそラーメン推し感”からして、ここで食べるべきは味噌ラーメン系ではないでしょうか?



無論、メニューの裏側には各種定食がギッシリ並んでいて、ドライブインとしてのポテンシャルの高さを感じますが、基本的にはワンチャンしか無いので『手打ちみそラーメン』(700円)をチョイスしてみました。


福島県と言えば喜多方ラーメンやら白河ラーメンがあるので、むしろ醤油だろって気がしないでも無いのですが、何故か郡山はどの店も”味噌ラーメン”を備えているので、郡山に来たら味噌系をオーダーするのがデフォルトかと存じます。


『手打ちみそラーメン』を食す!



外の看板には”鍋ラーメン”の文字もあり、恐らくこのスタイルで提供する事にポリシーを持って取り組んでいると思われます。


確かに鉄鍋ですので冷めにくいし、微妙に鉄分が補充出来るかも知れないし、いかにも田舎っぽいラーメンの風情を感じられるので、鉄鍋で提供するのは有りだと思った筆者です。


特筆すべきはコーンの美味しさでしょうか? 缶詰のコーンでは無いようでして、ちょいちょい美味しい予感です。


だが、しかし!


味噌ラーメンにおけるコーンの立ち位置を考えた場合、どんだけコーンが美味しいとしても、ラーメンとしての評価にどの程度の影響力があるのかと問われると賛否が分かれる所です。


スープは普通、あっさり系味噌



超本格的な味噌ラーメンと言うよりは、醤油ラーメンと同じスープに味噌を溶いて煮詰めただけ的な感じですが、これはこれで良い味噌ラーメンだと思います。


スープもシンプルに鶏ガラベースと思われ、札幌ラーメンよりも脂が少ないので味噌なんだけどライトな印象。


と、言うかコッチ系の食堂系味噌ラーメンは、ほぼほぼコレ系統ですので、昨今の洗練された味噌ラーメン専門店の様なモノを求めてはいけません。


”手打ち&手切り”の麺がキテる!



そう……最初から期待していたのは”手打ち&手切り”の自家製麺で御座います。饂飩や蕎麦で培った製麺技術を応用した自家製麺こそ、この郡山周辺で狙うべき一杯なのです。


無論、東京にも自家製麺の店は少なくありませんが、包丁で麺帯を切る”手切り”にしている店は滅多にありません。手切りにすると手間が増えるし、蕎麦の様に均一に細く切るのは至難の業だからです。


逆にラーメンの麺を手切りにすると、手切りゆえのランダムさが麺の幅を変え、同じ麺なのに微妙に食感が変わると言うメリットが生まれます。



また、コチラの地方だと喜多方ラーメンの影響も強いので、幅広の縮れ麺が主流となり、都内と違う非常に”チカラ強い麺”が味わえます。


この麺の美味しさこそ、まさに郡山のラーメンの神髄とも呼べるのではないでしょうか?


『レオスレストラン』なら餃子も必食である!



ラーメンが美味しい郡山は、同時に餃子が美味しい郡山でもありますので、この『レオスレストラン』においても餃子を食べねば成りません。


『手造りギョーザ(ジャンボ)』(400円)ってメニューに書いてあるだけに、実に大振りの餃子は食べ応え満点で御座います。



若干、肉感は薄いものの、逆に野菜が美味しくニラもマシマシなので、餃子としては美味しいと素直に評価出来ますね。


ご馳走様でした!


『レオスレストラン』 総評



恐らく、地元の人でも訪れた事のある人は多くはない『レオスレストラン』ですが、やはり餃子と自家製の手打ち麺は試してみるべき案件かと存じます。


この様にちょっとした食堂やドライブインが自家製麺だったりするので、郡山のラーメンヂカラは侮れないと思う筆者でした。


それでは、是非みなさんも郡山ら辺に訪れた際には『レオスレストラン』の美味しい自家製麺と餃子をエンジョイしてみて下さい。



『レオスレストラン』


住所:福島県郡山市喜久田町堀之内字地田東7-7


営業時間 11:00~21:00


定休日:ほぼほぼ無休(年始休み)




―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』

(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 【爆食放浪記】郡山でラーメン食べるなら”手打ち&手切り”の自家製麺こそ至高である!@『レオスレストラン』郡山