『チコちゃんに叱られる!』新春SPの内容に疑問の声「フェイク」「雑すぎ」
『チコちゃんに叱られる!新春拡大版スペシャル』(NHK総合)が1月2日に放送された。この日番組で取り上げたある疑問が、視聴者の間でツッコミを集めている。
話題になっているのは、「なぜコロコロよりゴロゴロの方が大きく感じる?」という疑問。スタジオではまずMCの岡村隆史(51)が「濁点がつくと音の幅が広がるから」と回答したものの、チコちゃんからは「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を食らうことに。そんなチコちゃんの答えは「コと言う時よりもゴと言う時の方が実際に口の中の空間が大きくなっているから」だった。
また、解説の慶應義塾大学の川原繁人准教授(41)によると、「コロコロ」よりも
「ゴロゴロ」の方が大きく感じるのは多くの人に共通で感じる違い。その違いには大きさ、重さ、強さも結びついているが、こういった現象は濁点をつけて発音する時の方が口の中が大きく膨らむからこそ起きているとのこと。
番組では実際に濁点のない単語と濁点のある単語を発したときの口腔内の大きさを表わすMRI画像を紹介し、濁点アリの方が口を大きく広げて発音しているという様子を紹介した。また、口の中が大きく広がる事でより低い音の成分が含まれた音を出す事になり、濁点ありの方が低い音になるという違いもあるとのこと。
また、実は濁点が付けられる音の「カ行、サ行、タ行、ハ行」には角ばったり、近寄りがたいイメージを抱くもので、反対に濁点が付けられない音の「ナ行、マ行、ヤ行、ラ行、ワ行」には丸っこい、親しみやすさを感じるということが研究によって明らかになっているということも紹介された。
一方、この説に視聴者からは「またフェイク?」「説として雑すぎ」「納得できない」というネガティブな声が噴出してしまっていた。
「『チコちゃん』といえば、紹介した説の多くに『諸説あります』という注意書きを添えていますが、その回答がミスリードだと指摘されてることもしばしば。今回の疑問についても、実際に関係しているのは口の大きさというよりも有声音と無声音。濁音は母音子音ともに有声音で、声帯を振動させることで発せられる音。そのため、濁点がついた単語の方が大きく聞こえるというシンプルな回答の方が適切だと指摘する声が集まってしまいました」(芸能ライター)
正月早々、物議を醸してしまったようだ。