『チコちゃんに叱られる!』運動神経ってなに?の答えに大反響
7月16日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)での、「運動神経がいいってなに?」という疑問の答えが話題になっている。
この日、ゲスト出演していた中山秀征(53)は、「運動に対して敏感。いわゆる、対応力がある」と答え、生まれ持った才能だとしたが、チコちゃんから「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を食らうことに。チコちゃんの答えは、「生まれ持った才能よりも繰り返し練習したおかげ」だった。
この解説を行った日本女子体育大学学長の深代千之氏(66)によると、「運動神経がいい」は、スポーツ科学的には「自分のイメージ通りに体を動かせること」とのこと。そもそも“運動神経”は脳と筋肉をつなぐ神経そのもののことで、神経そのものに個人差はないという。
そんな中でも、いわゆる「運動神経がいい」とされる人は、脳の中に適切な神経回路を作れている人のことを指すとのこと。一方、「運動神経が悪い」と言われている人でも成功体験と反復練習を繰り返すことで適切な神経回路を作れるようになるといい、誰でも運動ができるようになると深代氏は明かしていた。また、初めての運動でもすぐにできる人は、かつて習得した運動の記憶をすぐに応用できる人のことを指すのだという。
さらに運動神経がよくなるポイントとして、「うまい人の動きをまねする」「うまくいった動きは繰り返し続ける」「練習中の自分を客観的に見る」とのこと。深代氏は運動神経の良し悪しに才能は関係なく、「努力した人のみに与えられる」と断言していた。
また、番組では谷亮子(45)、内村航平(32)、北島康介(38)といった金メダリストたちが努力のおかげで勝利を勝ち取ったと明かすインタビューを紹介。さらになぜか番組MCの岡村隆史(51)がカジサック(40)のYouTubeチャンネルで、「才能とかセンスとかあったらそこで勝負するけど、俺別に才能とかセンスないねん。だから一生懸命頑張ることで見てもらうしかない」と話している音声も公開されていた。
最後は悪ノリに走っていたが、視聴者からは、「めちゃくちゃいい話」「やっぱ努力に勝るものはないな」「練習は裏切らない!」という反響が集まっていた。
「現実には、運動センスの問題があったり、もともとの個々の筋肉のつきやすさ、身体の柔らかさなどが関係することもあり、身体能力に恵まれている人と恵まれない人が同じクオリティの練習量をこなしたところで差はどうしても出てしまうとの指摘もありました。しかし、それでもこの話は運動以外にも通ずる話ということもあり、ネットからは『子どもに伝えてあげたい話』『こういうのを聞くと努力するのが苦じゃなくなる』という絶賛が集まっていました」(芸能ライター)
この日の答えは多くの人の心に響いたようだ。