7月7日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、おぎやはぎ・矢作兼(49)の“ある発言”に批判の声が集まっている。

 問題となる発言があったのは、サッカーフランス代表選手でFCバルセロナに所属する2人が、日本人に対し侮辱的な発言を繰り返していたと紹介したときのこと。今月2日に流出した動画で、日本人スタッフに対し侮辱発言をしていたのはウスマン・デンベレ選手(24)。また、同席していたアントワーヌ・グリーズマン選手(30)は笑っているだけで発言を止める素振りが全く見られなかったことも非難されている。

 人種差別問題に発展したことから、2人はSNS上で謝罪コメントを発表しているが、言い訳ともとれる内容に番組では批判的な姿勢を見せていた。

 そんな中、矢作は「ちょっと優しい目で見るなら、ほんとに差別主義者じゃなくて“差別的な冗談を言う人”っているんですよ」と差別発言をした側の立場でコメント。続けて「これは昔から笑いとしてあるんですけど、相手が外国人でこっちの言葉がわかってないのをニコニコしながら相手の悪口を言うとか。そういう笑いがあって」と、差別ではなく「冗談」「笑い」との見方もあると示した。

 さらに矢作は「僕も昔エレベーターの中で、外国の明らかにおじさんと若い金髪美女がいて。その後ろで『これはあれだな、愛人だな』って言ったら『こんにちは』って言われて。『やべぇやべぇ、日本語わかってるわ』みたいな」と、自分も相手が日本語のわからない外国人だと思って目の前で悪口を言ったことがあると、昔のエピソードを明かした。

 そして「差別なんだからダメなんだけど」と言いながらも「笑いの種類としては、ニコニコ……グリーズマンも笑ってたでしょ?だから相手に悟られないように悪口を言ってるの。そうやっていうのは、ちょっとこう……タチは悪いですけど、優しい見方をすると冗談」と、“冗談で済む話”とでも言いたげなコメントを残していた。

 するとこの発言を受けたMCの坂上忍(54)も「そういう見方もちょっとあると思うよ」と同調。相方の小木博明(49)も「僕もほんとそうで、差別として言ってたんではないかと思う」と、擁護する発言をしていた。

 しかし、この発言に対し視聴者からは「人種差別ではなくてもさ、言葉が通じない相手に対して陰で笑ってる状態がもうアウトだと思うんだけど。それを擁護しちゃうんだ」「え?矢作さんは差別的な笑いをありとしてる?それは許される事ではなく、そういう事はいけないのに、ギャグとか笑いなら許されると思ってるの?」「差別的な発言を冗談と思ってるのは言ってる側、それを笑ってる側だけ。笑いでもなんでもない。不快」と批判の声が寄せられている。

「相手が、日本語が分からないとわかれば、目の前でも悪口を言うような人間は矢作の言うように昔からいるのでしょうが、それは昔も今も変わらず『差別』や『いじめ』につながること。これを堂々と『笑い』や『冗談』だと言い切ってしまう矢作の考えに違和感を覚えた視聴者は多かったようでした」(芸能ライター)

 世間の意見を見ると、いつまでも昔の価値観を引きずっているバイキングメンバーは、早急に価値観のアップデートをしたほうがいいかもしれない。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 おぎやはぎ・矢作兼、「昔からある」人種差別問題への発言で批判殺到