6月4日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、割り箸に関するある知識が視聴者の間で話題となった。

 この日、最初に取り上げられたのが「どうして割り箸は最初から割れていないの?」という質問。これに対し、ゲスト出演していた女優の伊藤沙莉(27)は、「新鮮さ。まだ使ってないっていう印」と回答。チコちゃんから、お決まりの「ボーっと生きてんじゃねえよ!」を食らう一方で、「だけど、惜しい!」と言われていた。

 チコちゃんによると、この答えは「そば屋さんが回転率をあげたかったから」とのこと。今回の専門家である日本箸文化協会代表の小倉朋子氏は、江戸時代中期に広まったという割り箸文化を伝えるために、VTR進行・そば屋のおやじ・客をひとり三役で熱演。営業中に箸を洗う時間を取られてしまったり、箸が器から転がり落ちてしまったりすることに悩んでいたそば屋のおやじが「割り箸」を考え付いて客に出したところ、転がらない上に割れていないと新品だとすぐに分かるのが好評だったという。さらに無駄がなく、おもてなしの文化を大切にする日本人に好まれて全国に広がっていったと紹介された。

 しかし、問題となったのは、VTRが終わった直後。キャスターとして出演している塚原愛アナウンサー(45)が、「専門家の小倉先生はマナーの先生であるということで、割り箸の正しい割り方を教えてくださいました」として、お箸を横に持ち、上下に開くように上の部分を静かに引っ張って割ると紹介。また、「縦に持って割ると隣の方に肘が当たったりするので、マナー違反になります」と付け加えられていた。

 この補足に視聴者からは「クソマナー広めないで」「またどうでもいいマナー…」「隣の人に当たるわけないでしょ」という呆れ声が集まってしまっていた。

「この説が正しいとすると、江戸時代のファストフードである蕎麦屋から始まった割り箸文化で、当時から縦に割るマナーが存在していたとは思えず、明らかに後世に付け加えられたもの。さらに、横よりも縦に割る方が楽なのも事実。根拠になっている『隣の人に肘が当たる』というのも、異様に腕を広げない限りはありえないため、このマナーを毛嫌いする人も多く一気に苦言が集まってしまいました」(芸能ライター)

 最後の最後に紹介された不必要なマナーに視聴者もげんなりとしてしまったようだ。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『チコちゃん』割り箸知識で視聴者が不快感「クソマナー広めないで」