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こんにちは。心の中では「マジ、文章書けないんだけど」って思っているライターのYUSUKEです。
私が、美女読書でのライター活動をはじめた理由は、文章を書くのが苦手だったからです。
なんとか文章を書けるようになって、明るい未来を手に入れようと、今は黙々と執筆に取り掛かっています。
この記事を読んでいるあなたも、文章を書くことにおいて、少なからず苦手意識を持っているのではないでしょうか?
そんなあなたにおすすめなのが、『マジ文章書けないんだけど』です。著者は、朝日新聞のベテラン校閲記者である前田安正さん。
就活生ならエントリーシート、会社員ならメールや企画書、報告書、フリーランサーならブログやSNSの投稿など、本書の内容は様々な場面で活用できる、まさに「どんな場面でも使える一生モノの文章力が身につく本」なのです。
中身は、ストーリー仕立で展開され、23個のLESSONで構成されています。途中にはドリルも含まれているので、読みながら実践していける内容となっております。
今回は、私が厳選した「これさえ押さえておけば文章が書けるようになる5つのポイント」と「よくやってしまう見落としがちな2つのポイント」の合計7つをご紹介します。
マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~
文章を書く上で大前提と言えるものがあります。それは、「一つの文に一つの要素」という原則です。
なぜなら、文は、主語と述語の関係がハッキリしているほどわかりやすくなるからです。
「文章」とは、一つひとつの「文」がつながって出来たものです。短くて簡潔な文をつないで文章にしていくことで、言いたいことがしっかり伝わるのです。
しかし、文の中にいろいろな要素が混ざると主語と述語の関係が見えづらくなります。
このように、要素が多いと、主語と述語がはっきりしません。
文を分けることにより、それぞれに要素が分担され、一文が短くまとまりました。
「一つの文に一つの要素」ーーこれを心がけるだけで、文章が格段にわかりやすくなるのです。
言いたいことから書き出してしまった方が、自分の思っていることが伝わりやすくなります。
この点に関して、著者は「関西のおばちゃんの会話を参考にすれば良い」と言います。
「あら、ほんまに」
「関ジャニのコンサート、いやもう最高やったわ」
「亮ちゃん、どやった?」
「いやもう、かいらしいし、賢そうやし。あんな子、息子にほしいわあ」
最初から「ライブが最高だった」という結論を伝えているため、言いたいことがしっかりと伝わる文章になっています。
文章を書こうとすると構えてしまう人が多いですが、このようなシンプルな考え方をしたほうが、案外伝わりやすい文章になるんですね。
文章を書いていてよくつまづいてしまう人に、とっておきの方法があります。
それは箇条書きでどんどん文を加えていく方法です。
先ほども言ったように、わかりやすい文章は短くまとまった文のつながりで成り立っています。極端な話、文章とは箇条書きの集まりなのです。
ですから、「一つの文に一つの要素」というルールを守り、自問をしながら箇条書きを繰り返していけば、伝わる文章が出来上がります。
「いつから見ているの?」
初めて見た日から、もう2年ほど経つ。
「どうして見はじめたの?」
きっかけは、読みたいと思っていた本の書評記事を検索していて、たまたま発見したのだ。
「美女読書をはじめて見た時どう思った?」
その時、僕は「なんだこれは!美女と読書が融合しているなんて夢のようなサイトじゃないか!」と感動した。
「今はどう思ってる?」
今でも記事がアップされるのを心待ちにしている。
まとめると次のようになります。
「僕は暇さえあれば美女読書を見ている。初めて見た日から、もう2年ほど経つ。きっかけは、読みたいと思っていた本の書評記事を検索していて、たまたま発見したのだ。その時、僕は『なんだこれは! 美女と読書が融合しているなんて夢のようなサイトじゃないか!』と感動した。今でも記事がアップされるのを心待ちにしている」
このように、箇条書きの一文一文がつながり、一つの文章が出来上がるのです。
うまく思考の組み立てができないという時は、「状況」「行動」「変化」に照らして整理してみましょう。
これを意識していないと、「状況」の説明だけの文章になりがちで、自分が本当に思っていることが伝わりません。
SNS上ではそのような文章が多いように思います。
「めっちゃ人いる」
「ハリポタ並びまくってるんだけど」
「マジ、ウケるww」
このような状況の説明だけでは、相手が本当に思っていることは伝わりませんよね。
1ヶ月前から香織と計画を立ててようやく実現したものだ。(行動)
香織とは中学時代にハリーポッターの話題で意気投合し、それからずっと仲が良かった。(状況)
でも、高校は別々になって会う機会が減ってしまって…(変化)
だから今日、二人揃って楽しむのを心待ちにしていたんだ。(状況)
これら「状況」「行動」「変化」を循環させることで、自分の思っていることがしっかりと伝わる、深みのある文章になります。
文章をうまく書くコツとして「5W1Hを意識して書こう!」というのを聞いたことがありますが、著者は、5W1Hの中でも圧倒的に「Why」が重要だと言います。
なぜなら「Why」を抜かしてしまうと、前述した「状況」だけの説明文になってしまうからです。
これを分解してみましょう。
「Why」の「なぜ」が抜けていますね。これだと「状況」の説明文になってしまい、
そこで、「なぜ?」と質問していきましょう。
昨日、友達の健二に誘われて、新橋の居酒屋でお酒を楽しんだ。(動機が加わった)
「なぜ、楽しめたの?」
そこには、久しぶりに拓也も来ており、学生時代の思い出トークに花を咲かせた。(状況)
「なんで、久しぶりなの?」
社会人になり、住んでいる場所がバラバラでなかなか会うことができないが、(変化)
こうして、会うことによりあの頃の記憶が蘇る。(状況)
楽しいひと時も終わり、別れる際には「また来月も飲もうね!」と約束をした。(行動)
まとめると、
「昨日、友達の健二に誘われて、新橋の居酒屋でお酒を楽しんだ。そこには、久しぶりに拓也も来ており、学生時代の思い出トークに花を咲かせた。社会人になり、住んでいる場所がバラバラでなかなか会うことができないが、こうして会うことにより、あの頃の記憶が蘇る。楽しいひと時も終わり、別れる際には『また来月も飲もうね!』と約束をした。」
このように、「なぜ」について書いていくことで「状況」「行動」「変化」を展開させることができるのです。
ここまでの5つのポイントをおさらいすると、次のようになります。
これらを念頭に置くことで、つまずくことなく文章を書いていけるようになるでしょう。
続いて、よくやってしまう見落としがちな2つのポイントについて紹介します。文章を書いた後に、次のような表現がないか見直してみましょう。
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一文一文は問題なく書けたけど、文章の形になったときに何回も同じような表現を使ってしまうことがあります。これを整理するとすっきりした文章になるのです。同じ言葉、似たような表現を繰り返さないように注意しましょう。
一つテクニックとして「こそあど言葉」を使うというものがあります。
「こそあど言葉」とは、
「これ、それ、あれ、どれ」
「この、その、あの、どの」
など、一般的には場所を示す言葉ですが、話していた内容を受けるときにも使えます。
このように、こそあど言葉を使って文をコンパクトにすることを心掛けましょう。
ただ単に、文と文をつなぐ役割しかないものは、使わないようにしましょう。
「だが」には順接と逆説の2つの意味があります。
「体を動かした方が健康に良いのはわかっているのだが、運動は続かない」(逆説)
これらを分解してみましょう。
「体を動かした方が健康に良いのはわかっている。運動は続かない」(逆説)
順接の方は、意味が通じますが、逆説の方は「だが」がないと何か物足りない感じがします。
つまり順接の「だが」は、単につなぎの意味しかないということです。
このような場合、省いてしまった方がコンパクトにまとまります。
ほかにも、つなぎの意味でしかない「けど」「が」「ので」が出てきたら、文を分解して、短くまとめるようにすることが勧められています。
文章を書くことに慣れている人なら、一度書いただけで、ある程度思った通りの文章が書けるかもしれません。
しかし「マジ文章書けないんだけど…」と思っている人は、一度書いては見直して修正し、また見直して修正し…を繰り返し「推敲」していくことが重要です。
まずは今まで紹介した項目を参考に文章を書いてみて、何度も見直して、書きたいことが十分書けているか、書き足りないところがないか、削るべきところがないかなどチェック、修正していきましょう。
そうすれば、自分の思ったことがしっかり伝わる文章が完成するはずです。
マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~