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自分の働き方や生き方に絶望したり、やる気を失ってしまったとき、自己啓発書を読んでモチベーションが高まったという経験がある人は多いと思います。
自己啓発書には、読むと生きる力をみなぎらせてくれる学びがたくさん詰まっていますよね。
しかし読んだだけで満足してしまい、行動に移すことなく、モチベーションが下がってきたらまた次の自己啓発書を手に取る、といったサイクルに陥ってしまうと、せっかく得た知恵も宝の持ち腐れ。具体的な改善がまったく見られないまま終わってしまいます。
重要なのは自己啓発書を何冊も読み漁ることではなく、本当に読む価値のあるものを厳選して何度も読み返しながら、そこに書かれていることを日々実践していくことです。
では「本当に読む価値のある」自己啓発書とは何なのか。それは、より人間社会の原理原則に基づいて書かれた古典的名著たちです。
なぜなら原理原則に基づいている書籍ほど、その内容は普遍的で、表面的な時代の変化によって覆されることのない価値をもっているからです。
現代の自己啓発書は、ほとんどがこうした古典的名著の焼き直しによるものだとも言われています。
今回は数多ある自己啓発書の原典的存在である名著を厳選しました。
「タイトルは知っているけど読んだことはない」という人も多いと思うので、興味を持った方はぜひ要点をまとめた書評記事も読んで見てください。
日本一売れている海外ビジネス書なので、知らない人はいないでしょう。最近ではまんが版も発売され、そのわかりやすさからさらに読者の裾野を広げています。
本書に書かれている7つのシンプルな原則を実践すれば、人生を劇的に変えることができます。なぜなら私たちの人格は、日常的な行動の繰り返し(=習慣)によって形成されているため、習慣を変えることは、そのまま人格を変え、人生を変えることにつながるからです。
通読するにはなかなか根気のいるページ数ですが、人生観を変える言葉や考え方にたくさん出会えるので、読み始めると面白くて止まらなくなるでしょう。
「7つの習慣」がどんな習慣なのかを簡単に知りたい方は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
こちらは、「歴史上もっとも多くの読者を獲得してきた」と言われる世界的名著。ジェームズ・アレンによって1902年に書かれた本書は、世界中で今なお売れ続けているという超ロングセラー書です。
内容は極めてシンプルで、人生に偶然という要素は存在せず、すべて「原因と結果の法則」に従って創られているという真実を教えてくれます。
「近年の自己啓発書のほとんどは、アレンのシンプルな哲学に具体的な事例をあれこれとくっつけて、複雑化したものにすぎない」と指摘する人たちがいるほど、本書は原理原則に基づいた普遍的な内容になっています。
他の自己啓発書と比べて事例や解説が少ない分、一文一文から、その言葉のもつ意味にじっくりと思いを巡らせながら読み進めないと、深い理解には至れないかもしれません。
ぜひ自分のこれまで人生と、そこで培った価値観に重ね合わせながら読んでみてください。
1936年に原書の初版が発行されて以降、邦訳版だけでも500万部を突破しているベストセラーで、人を動かすための唯一の秘訣について解き明かしています。
仕事をしていると、誰かがミスをしたり、思い通りに動いてくれないことにイラ立ち、相手を非難することでその行いを改めさせようとする人は多いと思います。
しかしD・カーネギーは、「人の気持ちを傷つけることで人間を変えることは絶対にできず、まったく無益である」と断じ、相手のほしがっているものを与えることで「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」ことの重要性を説きます。
本書では、豊富な事例によって「人が自ら動きたくなる気持ちにする方法」を教えてくれます。
カーネギーの教えを実践すれば、仕事で成果を上げられるだけでなく、プライベートの人間関係も豊かにしてくれるでしょう。
全世界で1億部を突破した歴史的名著で、『原因と結果の法則』同様、「世の自己啓発書のほとんどが、本書を元に作られている」と言われるほど影響力を持った一冊です。
80年という歳月をかけ、500名を超える成功者の協力を得て調査、研究、分析された「万人が活用できる成功の秘訣の集大成」である本書は、「人類共通の財産」とも呼ばれています。
「思考は現実化する」という言葉は、ほとんどの人が知っていると思いますが、その方法論についてまでしっかり理解できている人は少ないのではないでしょうか。
他の大半の自己啓発書を読む必要がなくなるというだけでも、極めて投資効率の高い一冊です。書名は知っていたけどまだ読んでいないという方は、ぜひ読んでみてください。
150年もの間読み継がれてきた歴史的名著。本書は「自助の心」、つまり「自分で自分を助けようとする(Self-Help)精神」を持って学び働くことが、夢を叶えるために大切だと説いています。
意識が高いことや懸命な努力をどこか冷めた目で見る風潮のある現代において、一見時代遅れのブラック思考の思われるかもしれませんが、本書に記された力強い言葉に触れると、自分の生き方を見直し正す意欲が湧いてきます。
「天は自ら助くる者を助く」という格言に今一度目を向け、自分の幸福や成功について自分が責任を持つことの大切さを学びましょう。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想を、「青年と哲人」による対話を通してわかりやすく伝えてくれる一冊です。
2013年に発売されて以来、数々のメディアで絶賛され、ついに140万部を突破しました。「古典的名著を読めば、現代の自己啓発書は読まなくていい」と考えている人でも、確実に読む価値のある、現代の自己啓発書の名著です。
他者の目ばかり気にしてしまい、息苦しい生活を送っている方は、ぜひ本書を読んで「自分の」人生を生きることの重要性と、そのための考え方を学んでみてください。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII