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唇は汗腺や皮脂腺がない上に、呼吸によって空気と触れるため、とても乾燥しやすい部位。荒れた状態を放置しておいても自然と回復する事は難しく、むしろ一度荒れるとより乾燥しやすくなったり、皮がむけやすくなったりして更に荒れて行ってしまうという悪循環に陥りがちです。
また、唇が荒れた状態をケアせずに放置しておくとターンオーバーが乱れる他、皮膚がダメージを受けた状態になるためにリップメイクなどが色素沈着を起こしやすくもなり、シミが出来てしまう事もあります。
荒れた唇は放置せず、なるべく早めにしっかりとケアをするようにしましょう!
そもそも何故唇が荒れてしまうのか、その原因を紹介します。
先に説明した通り、唇には皮脂腺や汗腺といった保湿成分を分泌する機能が存在しません。
唾液で湿らされる事はありますが、唾液は保湿としての力は弱いため、すぐに蒸発してしまいます。
また、呼吸によって空気が出入りするため、空気の流れにあたって水分が蒸発してしまい乾燥してしまうという面もあります。
肌の細胞は乾燥すると柔軟性を失ってしまうため、はがれやすくなったり、硬くなったりして荒れた状態になってしまうのです。
唇は会話の時や食事の時など、どうしても擦り合わさる動作が多くなり、摩擦刺激を受けやすい箇所です。
また、食事をすれば汚れを取り除くためにハンカチなどでぬぐう動作が行われたり、ハンカチなど使わなくてもしたで舐める癖があったり、場合によっては誤って強く噛んでしまったりと、日常生活の中で知らずに刺激をあたえ、ダメージが蓄積されてしまいます。
摩擦刺激などが加わると、当然角質層は削られてしまうため、唇が荒れていく形になります。
顔にUVケア用のクリームなどを塗る場合、肌には塗っても唇には塗らないのではないでしょうか。唇も他の肌と同様、紫外線を浴びるとダメージを受けて荒れやすくなります。
リップクリームをUVケア可能なものにするなど、唇にもしっかりと紫外線対策ができるような形をとりましょう。
食事の時、酸性である柑橘系の果物であったり、辛い食べ物を食べたりすると、当然ですが唇に食物があたります。
酸性の食べ物も辛い食べ物も、両方とも皮膚に対しては強い刺激となりダメージを与えますので、こうした食事をとっているだけでも唇は荒れて行ってしまう状態になります。
唇のトラブルの中でも特に目立ちやすい縦じわ。主に乾燥などが原因で、縦方向にしわができるこの状態は、別名「梅干しじわ」とも言われます。
唇に縦ジワができてシワシワな状態は、顔全体を老けた印象にしてしまいます。
唇の縦じわは、主に乾燥が原因。
唇には皮脂腺が無く、肌を保湿するための皮脂が分泌されないため他の部位と比較して乾燥しやすい事や、乾燥を解消しようと舐める事で保湿成分まで除去してしまい、余計に乾燥するなどの悪循環が発生しやすい箇所。
乾燥によって潤いが無くなる事で、唇が硬くなってシワが出来やすくなってしまうのです。
また、他の部位に発生するシワと同じように紫外線などによる外部の刺激も要注意。
唇は他の皮膚と違い粘膜であるため、より紫外線による刺激を受けやすく、ターンオーバー乱れからのシワが作られやすくなります。
さらに、口紅によっては唇の刺激となって皮が捲れたり、肌へダメージを与えたりという影響が出る他、メイクの中でも落ちにくい場所であるために、メイク落としの際に強くこすってしまう事も縦ジワの大きな原因の一つ。
ただでさえ加齢によってコラーゲンが減少してシワが出来やすくなるのに、上記のような強い刺激が加わる事でシワが作られやすく、ちゃんとしたケアを行わないと縦じわが増えていってしまうのが唇の特徴の一つなのです。
唇が荒れてしまう原因の中でも、乾燥は最も気を付けてケアをしたいものです。
唇のトラブルはほとんどの場合、乾燥が原因となって引き起こされてくるものですので、しっかりとリップクリームなどで保湿をして、唇に潤いを保つようにしましょう。
リップクリームを選ぶ際は、なるべく長時間効果が持つものがおすすめ。理由として、リップクリームを塗る時の摩擦もダメージとなってしまうのですが、潤いが長持ちしないものを選ぶとそれだけ頻繁に塗らなければいけないから。
また、摩擦を避けるという意味ではスティック状のものより、指などを使ってぬるバームタイプやジェルタイプの方が良いと言えます。
また、乾燥を防ぐために唇をなめるのは厳禁。
唇をなめてしまうと、保湿に効果がある油分などを取り去ってしまい、一瞬は唾液で湿らされるもののどんどん乾燥していってしまいます。
唇の乾燥を防ぐため、リップクリームを利用している方は多いと思いますが、リップクリーム以外にもおすすめのものがあります。それがワセリン。
ワセリンは薬局などで「白色ワセリン」として販売されているもので、肌に対する負担が少なく、保湿として非常に優れているものです。
リップクリームを塗る代わりにワセリンを塗る事で、長時間しっかりと、負担なく保湿ケアが行えます。また、ワセリンは価格もとても安いため、コストパフォーマンスの意味でも優秀です。
しっかり保湿をしていても、唇は少しずつ乾燥して荒れてしまいがち。
定期的にリップパックを利用する事で、唇の状態をリセットして美しい状態を保つ事が出来ます。
リップパックのやり方は簡単で、唇にハチミツやオリーブオイルを塗って、その上に小さく切ったラップを載せて保護しておくだけ。
5~10分程度置いておくと、美容成分が浸透してぷっくりつやつやな唇にしていく事が出来ます。
リップパックを行う際、オススメなものの一つがハチミツを使った方法。
はちみつは高い吸水性や浸透性を持つ為、パックとして利用する事で強力に潤いを与えてくれるだけではなく、ビタミンBやE、ナイアシンなどの荒れた肌を整える栄養が豊富に含まれているため、荒れた唇の解消に導いてくれます。
また、蜂蜜に含まれる「グルコン酸」はアクネ菌などの雑菌が繁殖するのを抑える働きもあるため、唇が菌により炎症を起こしたりしていても改善していく事ができます。
もちろん食べても安全であるため、塗っている分が口に入っても安心というのも一つのメリットです。
はちみつ以外に、オリーブオイルもパックでの利用がおすすめ。
オリーブオイル皮脂に似た保湿成分が豊富に含まれているため、自然な形で唇の保湿が行えるだけではなく、やはりこちらもビタミン類など荒れた肌を改善する美容成分がたっぷり。
また、抗酸化作用をもつため肌のダメージを防ぐ効果もありますので、蜂蜜同様おすすめの唇ケアアイテムです。
リップパックを行う時は、お風呂でパックをすると更に効果的。
お風呂の湯気などが肌を柔らかくし、しっかりと水分を与えてくれますので、保湿効果が更に高まるだけではなく、体を温めて血行を促進する事で唇に栄養素がいきわたりやすくなるため、短時間で高いケア効果を得やすくなるのです。
お風呂でのパックについては、循環がよくなるためラップを使わないではちみつやオリーブオイルを塗ってからお風呂に入るだけでも、リップケア効果を発揮する事ができます。
乾燥を直接軽減するわけではありませんが、蒸しタオルによって血行促進を行う事も、唇の新陳代謝を向上して健康的で保湿されやすい唇を作るためには効果的です。
蒸しタオルは水にぬらしたタオルを軽くしぼり、耐熱皿にのせて電子レンジで1分程温めればすぐに作る事が可能。
出来た蒸しタオルを唇に優しく当てて、温めるケアを行うだけなのでとても簡単です。
蒸しタオルは唇以外にも、毛穴を開いて洗顔しやすくしたり、目に当ててアイケアを行ったりととても使いやすいので是非お試しください。
唇が荒れてしまっている場合、表面のガサガサになってしまっている部分を削り取る「リップスクラブ」もキレイな唇を手に入れるために有効な方法の一つ。
リップスクラブは、専用の商品も販売されていますが、家にあるもので簡単に行う事ができます。
家にあるもので一番使いやすいリップスクラブは「砂糖」。
砂糖とはちみつやオリーブオイルを1対1の分量で混ぜるだけで、食べても安全なリップスクラブができます。
特に、はちみつを利用するとはちみつ自体にも軽いピーリング作用があるため、はちみつと砂糖を混ぜたものを唇に塗って数分放置し、少しマッサージをしてから洗い流すだけでしっかりと古い角質を除去する事ができます。
リップスクラブは、はちみつやオリーブオイルで作ったものを基本に、シナモンやバニラなどを加えても大丈夫ですので、お気に入りの香りなどで作ってみても良いでしょう。
リップスクラブは唇を削り取るケア方法のため、ガサガサで固くなってしまった唇をリセットするためには有効ですが、柔らかい状態の唇に行うのは厳禁。
やりすぎると、健康的な唇を削って荒れやすくなってしまいます。
唇に硬い層ができてしまった時にだけ実施して、リップスクラブの後はしっかりと保湿ケアを行うようにしましょう。
唇の乾燥を防ぐためには、マスクを着用するという方法もあります。
マスクをつけて口を覆う事で、自分の吐く息がマスクの中にこもるようになりますが、呼吸には水分が含まれているためマスクの中の湿度が高く保たれ、唇の保湿に繋がります。
また、マスクで覆う事で外気の乾燥や紫外線などから直接守る事が可能となるため、唇のケアという点ではとても効果が高いのです。
ただし、マスク自体が唇に擦れると摩擦刺激となってしまうため、口に触れないような立体形状のマスクを選ぶようにしましょう。
リップの縦しわを目立たなくするためには、リップコンシーラーや透明なグロス、リッププランパー(リップボリューマー)を利用します。
リップコンシーラーは名前の通りリップ向けのコンシーラーで、乾燥しやすい唇を保湿しながらシワやくすみを隠すために使いやすいアイテム。シワに利用する場合、隙間を埋めるように叩き込むようなイメージで塗って、唇の凹凸をカバーします。
縦ジワがそこまで目立つ状態でなければ、透明なグロスを塗ってから口紅を塗るだけでもOK。グロスの膜が縦しわをカバーしてくれるので、シワが目立たなくなります。
また、リッププランパーやリップボリューマーと呼ばれる唇に膨らみを持たせるアイテムも有効です。
カプサイシンなどの刺激によってリップを少し腫らすイメージで膨らませる事で、縦ジワを目立たなくする事が出来ます。
唇をプルプルに保つためには、体の中からのケアも大切。
特に、ビタミンB群は重要な栄養素で、ビタミンBが不足してしまうと唇が荒れるどころか、乾燥によって割れやすくなったり、口内炎が出来やすくなったりします。
ビタミンBは卵や海苔、レバーなど幅広い食事に含まれていますが、小食で栄養を十分にとれない場合などはサプリメントを利用してもいいでしょう。
ビタミンBは水溶性で、過剰に摂取した分は自然と体外に排出されますので、積極的に取り入れるようにして下さい。
唇を美しく保つために、やってはいけないNG行動を紹介します。
唇の乾燥が気になると、どうしてもやってしまいがちな唇をなめるという行動。
唇を舐めてしまうと、一時的には唾液で潤うように感じますが、実際には保湿成分などをなめとって余計に乾燥しやすくなってしまうため、絶対にNG。
乾燥が気になったらリップクリームなどで保湿するようにして、舐めないように注意しましょう。
唇が荒れると、気になってくるのが皮捲れ。しかし、はがれそうな唇の皮を指などで無理やり剥がしてしまうと、健康な部分まで繋がって捲れてしまうため強いダメージとなり、余計に乾燥しやすくなったり、出血したりというトラブルが起こりやすくなります。
唇はターンオーバーが早いため、無理にめくらなくてもすぐ剥がれ落ちて新しく入れ替わるので、しっかりと保湿してはがさずに過ごしましょう。
最近は唇のケアが美容にも大きな影響となるため、クリニックでの専門的なケアを行うようなところもでてきました。
クリニックでは、レーザーによるシミの除去が行える他、ヒアルロン酸注入などにより唇をぷっくりとさせるようなケアも行われています。
唇は刺激を受けやすい箇所ですので、日々のケアがとても大切。
日々の保湿ケアと定期的なスペシャルケアを取り入れて、ぷっくりつややかな、シワなどの無い綺麗なリップを手に入れて下さいね!