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2017年の秋冬は、プラムやバーガンディなどのくすみと深みをあわせ持ったカラーがトレンド。各ブランドから続々と発売されるリップも、こっくりとした落ち着きとみずみずしいシアー感溢れるカラーが勢揃いしています。全部欲しいのは山々だけど、お財布からは悲鳴が…! そんなときに大活躍する魔法のようなアイテム…それが「黒グロス」なのです。
黒グロスを春夏のリップに重ねるだけで、あっという間に今どき顔に。1本持っておきたいおすすめの黒グロスと、春夏リップに実際に重ねた比較を写真付きでご紹介します。
黒グロスは大まかに分けると「色や質感をプラスするタイプ」と「唇のphや水分量によって色が変わるタイプ」の2種類があります。
「色や質感をプラスするタイプ」は、通常のグロスのように口紅の上から重ねることで、透明感のあるブラックが唇に深みやツヤを与えるというもの。
「唇のphや水分量によって色が変わるタイプ」は、グロスとしての役割に加え、その人の唇に合うダークカラーへと変化させます。そのため1本でも使いやすく、少ないリップアイテムで済ませたい方にもおすすめのアイテムです。
有名な黒グロスを分類すると、以下のように。
・アディクション リップグロスピュア 003 ダークナイト
・RMC 黒グロス
・デコラガール クーピー柄ブラックグロス
最も有名なのが、「アディクション」の黒グロスではないでしょうか。モデルのローラさんが自身のブログで紹介したのを皮切りに、おしゃれ女子の間で一躍ブームに。その後、プチプラのコスメブランドからも、黒グロスが続々と販売されるようになりました。
・ジバンシィ グロスレヴェラトゥール[限定色]
・キャンメイク ユアリップオンリーグロス 04 クリア&ブラック
・ケイト カラーセンサーリップティント BK-1 クリアブラック
唇の色が変わるリップの先駆けといえば「ジバンシィ」。そのジバンシィから2017年8月、ついに黒グロスが限定発売に。
また、若い女性に絶大なる支持を得ているプチプラコスメブランド「キャンメイク」や「ケイト」からも、黒グロスが定番色として販売されています。
では実際に、手持ちの春夏リップに黒グロスを重ねて、落ち着いた色味の秋冬リップに変身させられるかを検証してみましょう。
「秋冬の限定色、欲しかったのに買えなかった…」「秋冬リップのバリエーションを増やしたい」という方必見です!
今回の検証では「色や質感をプラスするタイプ」と「唇のphや水分量によって色が変わるタイプ」の2本を用意。秋冬の新作コスメで金欠な方のために、プチプラの黒グロスを使用しました。
ベタつきがなく、さらっとした使用感が心地よいRMCの黒グロス。こちらは、「色や質感をプラスするタイプ」です。以前はチューブタイプでしたが、リニューアルしてボトルタイプになったよう。私が購入した店舗では、まだどちらのタイプも販売されていました。価格は1,000円(税抜)とリーズナブル。チップは平たく柔らかめ。よくしなるので、ラインをとりやすく、口角などの細かい部分まで塗りやすいのが好印象です。
1本で使用してみると、思ったよりも黒感がなく、ほんのりスモーキーになった印象。黒というよりもくすみの強いバイオレットのようなカラーです。ラメやパールなどが入っていないため、どんなリップとも相性が良さそう。
某口コミサイトでも高い評価を得ているキャンメイクの黒グロス。こちらは「唇の水分量によって色が変わるタイプ」です。元々、2016年2月に限定色として販売されましたが、あまりの人気ぶりに定番化したのだとか。チップは少し丸みを帯びていて、弾力と厚みがあります。RMC黒グロスと同様に、ラメやパール感のないサラッとしたテクスチャー。
1本で使用してみると、塗った瞬間はグレーがかった唇になるものの、時間の経過とともに少しずつ赤みが。写真は塗って3分後。これ1本でも使えるくらい、美しいスモーキーピンクへと変化しました。650円(税抜)というお財布に優しい価格も嬉しいポイント。
今回は手持ちの「ピンク」「ローズ」「オレンジ」「ベージュ」「プラム」の5色のリップに黒グロスを重ねて比較を行いました。唇全体にリップカラーを塗り、その上から右半分(写真左)にRMC 黒グロスを、左半分(写真右)にキャンメイク ユアリップオンリーグロスを重ねます。どんな秋冬リップに変化するのでしょうか。
使用するピンクリップは、「キャンメイク リップティントシロップ01サクラシロップ」。
単色だと、桜の花びらを連想させるかわいらしいカラー。春っぽさが強いこちらのリップに黒グロスを重ねると…
比較してみると、どちらも色に深みがでて、かわいらしいイメージだったものが落ち着いた大人っぽいリップに。若干キャンメイクの黒グロスの方が、赤みが濃いように感じます。キッカの秋冬の新色「メスメリックリップスティック 35 グレープ」の色味に近い仕上がり。
使用するローズリップは「ランコム ジューシーシェイカー 381 マンゴーズローズ」。
うるうるとした唇に仕上がるだけでなく、オレンジとローズの2層構造がかわいすぎる鮮やかなリップに黒グロスを重ねると…
黒グロスを重ねることで唇のツヤが増し、ローズリップの発色がマイルドに。肌なじみが良くなったように感じました。黒いワンピースなどのモノトーンファッションとも相性が良さそう。キャンメイクの黒グロスはもっと赤みが出るかと思いましたが、あまり大差なかったです。
使用するオレンジリップは「ヴィセ リップ&チーク クリーム OR-3 ブライトオレンジ」。
チークにもリップにも使えるこちらのアイテム。愛用している方も多いのでは? 太陽をさんさんと浴びたオレンジのような、夏感のあるリップに黒グロスを重ねると…
オレンジにローズ系の色味がプラスされた、カシスオレンジのようなカラーに変化しました。
RMCの黒グロスは元のオレンジを活かしたカラー、キャンメイクの黒グロスはよりローズが前面に押しだされたカラーです。ピンクリップやローズリップの場合、どちらでもあまり差を感じませんでしたが、オレンジリップに重ねると色の違いが顕著に。
使用するベージュリップは「ナーズ ベルベットマットリップペンシル 2465 ヌードベージュ」。
かなりマットでヌーディーなカラーです。リップペンシルとしてもリップとしても使えるのですが、唇の乾燥が目立って見えてあまり使用していませんでした。そんなベージュリップに黒グロスを重ねると…
気になっていた唇の乾燥が緩和され、ぷるっとうるおった唇に。ベージュリップに黒グロスを重ねると、顔がくすんで見えるのではないかと懸念していましたが、まったくの逆! 唇の境界線がはっきりとして、顔色まで良く見えました。ベージュ感を残したい方はRMC、血色の良いピンクベージュにしたい方はキャンメイクの黒グロスがおすすめ。
使用するプラムリップは「バーバリーキス ブライトプラム NO.101」。
酸味と甘味の両方を味わえる、まさに食べどきのプラムのようなこちらのカラー。女美会編集部のkyokoからお借りしました。サテンのようなマットな仕上がりで、塗るだけで色気120%アップした気が! 借りているうちに、自分でも買いたくなるほどのプラムリップに黒グロスを重ねると…
ぐっと唇の存在感がアップ! 普段使いよりもパーティなどのきらびやかなシーンに合いそうです。個人的には好みですが、男性からは「ブルゾンちえみのモノマネ?」と言われました…。写真だと少しわかりづらいですが、キャンメイクの黒グロスの方がダークな色味に。ハロウィンメイクにも活躍しそう。
春夏リップに黒グロスを重ねてみて発見したのが、唇の縦ジワをカバーするという嬉しい効果!
黒グロスのツヤが縦ジワの影を乱反射させることで、目立ちにくくなるのです。縦ジワが気になりやすいマットリップとの相性も抜群♡
また、ランコムのジューシーシェイカーのように、みずみずしい仕上がりのリップに重ねた場合は、よりうるおって濡れたような立体感ある唇に。
秋冬はメイクもファションも落ち着いたトーンのものが多くなります。黒グロスでリップのトーンは落としつつも、質感のみずみずしさで軽さを出して、ヌケ感ある今どき顔を作りましょう。
今回試した2種類の黒グロス、どちらがお好みでしたか?
どちらを選んでも、1,000円(税抜)以内で今どき顔になれるこのアイテム。今年の秋冬をより素敵に過ごすために、ぜひ黒グロスを活用してみてくださいね。