- 週間ランキング
今回ご紹介するアイテムは、プラセンタ美容液などでおなじみの「fracora」さんから発売されている、プレトリートメント美容液。
その名も、「プロヘマチン原液」という商品です。
Hematin=ヘマチン と読みますが、このヘマチンを主なヘアケア成分として配合し、その他はヘマチンを安定して使えるような基剤(美容成分を溶かす美容液のベース)くらいしか入っていない、非常にシンプルな商品となっています。
ヘマチンという成分について、多くの方は耳慣れないと思いますが、ヘマチンは血液中に含まれる「ヘモグロビン」という成分を分解して得られる成分で、髪の毛を構成する主な成分の「ケラチン」に強く結びつく性質を持っています。
そのため、ヘマチン自体は髪に塗ると簡単に髪に吸着する性質があります。
この性質から、ヘマチンを傷んだ髪に塗布すると、髪に吸着して髪の成分と結合するため、傷んだ部分を埋めて髪を補修し、滑らかな状態にしてくれます。
非常に強力な補修効果があり、かつ人体に対しての悪影響もほぼない事から、ヘアサロンで使われるようなプロ向けの商品には30年以上前から利用されていますが、家庭用のヘアケア商品としてはコレというものがあまり販売されていませんでした。
なんでそんなにいい成分なのに、家庭用ヘアケア商品ではあまり話題になっていなかったのか。
その大きな理由の一つが、ヘマチンは非常に不安定な性質であるため、単純にヘアケア商品に配合するとその効果が十分得にくいという点があります。
ヘマチンは髪のケラチンに結び付きやすいだけではなく、その他のたんぱく質など様々な成分とも結合してしまいやすいため、例えばヘアトリートメントの中にいれてしまうと、他の成分とくっついて髪の補修機能を果たさなくなってしまいます。
今回紹介している商品の場合でもヘマチン以外の成分がほぼ入っていないように、ヘマチンを髪の補修剤として働かせるためには、余計な成分を極力排除する必要があるのです。
ヘアケアというと「トリートメント」というイメージが家庭用商品としては強い事から、トリートメントの成分の一部としては配合されていたものの、他の成分と混ざる事で十分な効果が得られなくなっていたヘマチン。
今回紹介するプロヘマチン原液は、逆転の発想で純粋なヘマチンだけを利用できるようにしたことで、ヘマチンの高い補修効果が体感しやすくなったと言えます。
ヘマチンはトリートメントの「髪補修」効果だけではなく、他にも様々なヘアケア効果があります。
ヘマチンは、キューティクルを整えるため、髪からカラーリング剤が流出するのを防止する働きもあり、サロンでのカラー後の処理としても利用される事があります。
つまり、プロヘマチン原液でヘマチンを使っていると、髪の補修をしつつ髪の脱色も防ぐ事ができるので、美容室での仕上がりを長持ちさせる事ができるようになります。
ヘマチンは、髪や頭皮のダメージを引き起こす活性酸素や活性酵素を除去する作用や、抜け毛を引き起こす男性ホルモンの働きを阻害する作用も持っています。
そのため、ヘマチンを利用し続ける事は髪や頭皮のダメージを防止する事につながり、育毛しやすい状態を作ります。
シャンプーをすすいだ後、髪の水気をとり、プロヘマチン原液を髪になじませます。そのまま流さずにトリートメントをつけ、あとは通常通りトリートメントと一緒に流すだけ。
今回は使用・不使用との比較がわかりやすいよう、右側の髪の毛にだけ使用してみました。
プロヘマチン原液の効果は、トリートメントを流す時にすでに手応えを感じられました。シャワーで髪をすすいでいるときに手ぐしを通した時の指通りが、使用した方がトゥルンという柔らかく滑らかに滑る感覚で、髪の水気を取った後もしっかりとした弾力が感じられました。
手触りをお伝えすることは難しいのですが、髪をすすいだ後の写真を撮ってみました。使用した右側の髪の方が滑らかなツヤが出ているのがわかると思います。
最後に濡れた髪をドライヤーで乾かしました。髪全体をブラシを使わず手ぐしだけでブローして比較してみました。
ブラシを使っていないので「天使の輪」というほどではありませんが、使用した右側の方がツヤが揃っており、髪のまとまり具合がわかると思います。
実際の感触としても、ハリと弾力があり、触れると髪のゴワゴワ感がなくなり、スルスルとしたバージンヘアに近い触り心地でした。
髪のダメージケアに得られた効果は抜群でしたが、トリートメント前に髪につけるだけという手軽さなので、ほとんど手間なくこれだけ髪のコンディションがよくなるのは、驚きです。
これ一つあれば、普段使っているシャンプーやトリートメントを変えることなく、スペシャルケアができます。しかもトリートメント前につけるだけという手軽さで、サロンで受けたトリートメント並みの指通りが得られます。
この感動は、ぜひ一度体感してほしいです。