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鉄分は酸素を運ぶヘモグロビンの材料になるため、不足すると体中の酸素が不足します。そのため身体が疲れやすかったり、貧血になります。近年女性に多く見られますが、男性も疲れやすく爪に線がある方は知らぬ間に鉄分が不足しているかもしれません。
貧血のため鉄のサプリメントを飲んでいる方が多いですが、その割にはなかなか貧血の人が減っていない気がしませんか。これは鉄分の種類と吸収率に問題があるからです。
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。ヘム鉄は肉や魚などの動物性の食品に含まれ、非ヘム鉄は海藻や豆類の植物性の食品に含まれます。鉄分全体の吸収率が低い中、非ヘム鉄はヘム鉄よりさらに吸収率が低いという特徴があります。
安価で販売されている鉄分のサプリメントは、その多くがこの非ヘム鉄のためいくら飲んでも吸収されている分が少ないのであまり効果は期待できません。
ヘム鉄の吸収率は10~20%。非ヘム鉄の吸収率は1~6%。(生まれつきさらに吸収率の低い方もいます)これだけをみるとヘム鉄のみをとればいいと思いがちですが、含有率を比べるとそうでもありません。
ヘム鉄の含有率の高い煮干しが18㎎、豚レバーが13㎎なのに対し、非ヘム鉄の含有率の高い乾燥あおのりは74㎎と煮干しの4倍近い含有率になります。
食事で摂取する際はヘム鉄・非ヘム鉄ともにバランスよく取るのが効率がよく、またビタミンCを共にとることでより吸収率を上げることができます。逆にお茶などに含まれるタンニンは吸収を阻害してしまうため避けた方がいいでしょう。
煮干し、干しエビ、レバー(豚・鶏)、赤身肉、あさり
※レバーは毒素が通る機関のため取りすぎはお勧めしません
あおのり、ひじき、きくらげ
柑橘系、緑黄色野菜
誰しも疲れやすいよりは疲れにくいほうがいいですよね。軽い鉄分不足のうちは大丈夫かもしれませんが、ひどくなれば突然倒れてしまうことも。爪に現れているのは身体からあなたへの危険のサイン。見逃さず、早めの改善を心がけましょう。