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近年海外の先進国ではトランス脂肪酸の規制が出てきました。国ごとに規制の幅は様々ですが、どの国も危機感を持っているのは明白です。そんな中、日本はどうしているかというと……
特に規制を設けていないのが現状です。
実はトランス脂肪酸は昔から身体によくないのはわかっていました。しかし戦後の不況時に安価で酸化しにくく、使いやすいという理由で使われ続けてきました。その際、身体に問題ないというイメージを植え付けてきたため現在も当然のように使われ続けています。
よくないとは言われていますが、何が悪いといわれると答えられない方が多いですよね。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らします。そのためコレステロールバランスが崩れ動脈硬化などにつながります。
またトランス脂肪酸は心臓に蓄積されると言われており、心疾患や糖尿病、メタボリックシンドロームのリスクを高めます。簡単に言えば太りやすくもなるということです。
現にボディビルの選手などが減量する際、ショートニングを抜き体重を落とす方法を用います。
またホルモンバランスも崩すため、肌荒れなどの原因にもつながります。
海外の実験などでは、屋外にトランス脂肪酸であるマーガリンと通常のバターを何日も放置するというものを行いました。その結果バターと違いマーガリンには何日たっても虫などの生き物が全く寄り付かなかったそうです。これを聞いただけでもやばそうなものだって感じますよね。
最初にお伝えした通り、マーガリンだけの話ではありません。ショートニング表記のもの以外にも植物油脂、植物性油脂などと表記されているものもこれに含まれています。日常で購入する際、原材料名を確認してみましょう。先に表記されていればいるほど多く含まれてます。
これはショートニングと明記されているのでわかりやすいですよね。バターの代わりに使用されているため含有量が高いものが多いです。
これらは見た目の変色や乾燥によるパサつきが出ないようご飯などに混ぜられていることが多いです。時間がたってもしっとりしているのはそのためです。
スナック系はまず入っていると思った方がいいでしょう。(稀に使用しないようにしているものもあります)
それ以外にも気になるのがケーキなどのスイーツ類。生地に使われているのはもちろんホイップクリームは要注意です。軽い感じの味の物は、純生クリームではなくショートニングを使っていることがほとんどです。
また飲料では、カフェオレなどのミルクの代わりに使われていることが多いです。コーヒーフレッシュ(使い切りのカップの物)も同様の物です。
意外と知られていないのがこのアイス。ラクトアイスと表記のあるものはショートニング使用のものになります。特徴としてはクリームと同じく、軽く水っぽい味の物は可能性が高いです。また安価の物はこのラクトアイスの可能性が高いです。
トランス脂肪酸が入っているものを食生活から、完全になくすとなるとなかなか難しいのが現状です、しかし減らすことは心がけ次第。近年注目されているため、使用されていない商品も少しずつですが増えてきています。商品を選ぶ際の一つの指標として取り入れてみてはどうでしょうか。