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結論から言うと、昼間から夜までアイプチをし続けると、確かにラインのクセは付きやすくなります。昼間にアイプチをしていると、洗顔をして落とした後もラインが薄く残っているという人もいると思いますが、大半は朝になるとそれは消えてしまいます。
しかし、薄く残ったラインを寝ている間もアイプチでクセ付けし続ける事で、次第に戻りにくくなっていきます。もちろんすべての人ではありませんが、もともとまぶたがすっきりしている人ならいずれアイプチをしなくても二重になる可能性があります。
さらに、昼間よりも夜の間にアイプチをするメリットがいくつかあります。まず、寝ている間は瞬きをしないため、アイプチで糊付けした部分が取れにくいという事。そして、アイプチの上からアイメイクで誤摩化す必要が無いため、粘着力が強いまま残るという事です。
昼間アイプチをしていて、アイシャドウで糊付けした部分を隠した後にラインが取れてしまったという経験のある人も多いと思いますが、夜ならそういった心配も無い上に、自然に仕上げる必要が無いためグッとまぶたを折り返して強めのラインを作れます。そのため、アイプチを落とした後もラインのクセが残りやすくなるのです。
ここまで、夜の間にアイプチをするメリットをお話ししましたが、実はまぶたの皮膚の事を考えると、無条件にすすめられる事ではありません。昼間もアイプチを使っている人は、まさに1日中まぶたにアイプチを付けている状態になるので、それなりに皮膚への負担は大きくなるのです。
アイプチとは、簡単に言うとまぶたに接着剤を付けて二重を作る商品です。さまざまなメーカーから似たような商品が販売されていますが、そのほとんどには「アクリル粘着剤」や「ゴムラテックス」などの、皮膚のかぶれを引き起こす成分が含まれています。
とくにゴムラテックスのアレルギーを発症する人が多く、経済産業省でも消費者への注意喚起をしている程です。長年アイプチを使っていても、ゴムラテックスとはどんなものなのか全く知らないという人がほとんどだと思いますが、これは靴下をズレないように留めるソックスタッチや絆創膏などに使われている、接着効果のある成分です。
本来であれば、デリケートなまぶたに長時間付けるようなものではありません。まして、昼夜問わず1日中アイプチを使い続けるという事は、何らかの皮膚トラブルが起きても不思議ではない状態だという事を知っておきましょう。
アイプチでラインを付ける際にまぶたの皮膚を押し込んだり、まぶたを引っぱりながら落としたりなど、まぶたを手荒に扱っているうちに徐々に皮膚が伸びてしまう事があります。まぶたの皮膚は非常に薄いため、引っぱるような事は絶対にしてはいけません
悪化すると、まぶたが目に被さって開けづらくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状になってしまうことも。一度伸びてしまった皮膚はそう簡単には戻らないため、手術で余った皮膚を切り取るなどの大掛かりな治療が必要になります。
そこまで大げさな話でなくとも、ぱっちりとした目元を目指してアイプチをしているのに、気がついたらまぶたが伸びて目が小さくなっていたなんて事は避けたいですね。
このように、夜の間にアイプチをつけると確かにラインのクセは付きやすくなりますが、その反面まぶたに負担をかける事を覚えておきましょう。本来であれば、毎日朝から晩までアイプチをつけるのではなく、まぶたを休めながら使うのがベストです。
どうしてもそれが出来ないのであれば、もしまぶたに赤みやかゆみなどの皮膚トラブルが起きた時はすぐに使用を中止して皮膚科を受診しましょう。そして、くれぐれもまぶたを引っぱるような事はしないで下さい。大切なまぶたを守るためにも、長時間のアイプチは慎重に行って下さいね。
夜の間につけるアイプチのメリットとデメリットについてお話しました。手軽に二重になれるアイプチですが、まぶたに刺激を与える成分が入っているため、本来は毎日寝ている間も使用するのはおすすめ出来ません。ですが、どうしても二重のラインを作りたいという人は、自分のまぶたに異常が無いかをしっかり観察するようにして下さい。もしかぶれなどのトラブルが起きた時は、使用を中止して皮膚科に行きましょう。