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青あざがそもそも何故出来るのかというと、その原因は軽い内出血。
体をどこかにぶつけたりすると、表面上は怪我をしていなくても、皮膚の下にある毛細血管が傷ついて出血し、周囲の細胞に血が滲んでしまい、内出血が起こります。
そして、内出血がおきて「血が留まる(=正常に流れない)」ようになると、血液の色が皮膚に透けて見えるようになるため、赤黒い色が透けて見えて青あざのように見えます。
ちなみに血は赤い色のイメージですが、赤い色は心臓から各部位に送られる「動脈」の血液。逆に、各部位から心臓側に戻っていく「静脈」の血液は老廃物を受け取っているため黒っぽく、毛細血管が傷つく時はこの静脈の血液も多く含まれる事から青黒く見えるようになります。
そんな青あざですが、原因がその場に血が留まってしまっている事なのであれば、その血をちゃんと流してあげれば早く解消します。
血流を促すといえば、お風呂に入って体を温める事や、適度な運動などがありますよね。
部分的な血流促進ではなくても、全身の血流を促していれば血が留まりにくくなり、また代謝の向上により内出血が起こっている部分の細胞も早く回復するため、青あざが早く解消できるようになります。
逆に、体の冷えは血流を滞らせて青あざの回復を遅くするので、寒い時期などはアザが出来ている部分だけでもカイロなどで温めておくようにすると良いでしょう。
温めた方が良いと紹介しましたが、「内出血は冷やすべきでは?」という風に考える方もいるかと思います。たしかに、突き指など体をぶつけた場合はまず冷やす事が推奨されますよね。
冷やす行為は、血管を収縮させる事で内出血を「抑える」働きがあります。この抑える働きという点が重要で、冷やす行為は内出血を根本から改善して早く解消していくための方法ではありません。
確かに、冷やして毛細血管を収縮させれば内出血が一時的に抑えられるのですが、その分細胞の働きもにぶるため、むしろ回復は遅くなっていきます。
体をぶつけたりした直後で、内出血が悪化していく事を防ぐ時には冷やす行動が大切ですが、体の回復を促す時は温めた方がいいのです。
ですから、青あざをなるべく早く解消するためには、ぶつけた直後はしっかりと冷やして内出血が広がらないように抑え、その後は温めて回復を促進するという事を心がけましょう。
体を温めたり血流を促進したりするというと、マッサージが思い浮かびますよね。でも、マッサージのように強く刺激する行動は、一歩間違えると毛細血管のダメージとなり、アザが悪化してしまう場合もあります。
すねに出来た青あざの解消を行うために、足の指先をマッサージして足全体の血流促進というような行為は良いのですが、青あざ周辺を直接マッサージするとむしろ悪化して治りにくくなる可能性があるので注意しましょう。
青あざをなるべく早く消すためには、外用薬の利用が効果的です。
小林製薬から販売されている「アオキュア」など、塗った患部の血流を促進し、血の滞りを解消しつつ内出血の早期回復を行うような薬がドラッグストアで手に入りますので、利用しましょう。
専用の外用薬を用意していられない場合は、家にある歯磨き粉が利用できる可能性もあります。
歯磨き粉の中でも、特に歯周病や歯槽膿漏のケアを目的とした成分が多く配合されているものが効果的で、歯周病対策の歯磨き粉などには歯茎の血流を促進したり、歯茎の代謝を向上したりするような成分が多く含まれているため、青あざの解消にもつながると言えます。
アザがある部分に歯磨き粉を塗って、その上からガーゼなどで保護をし、一晩置くという方法が、民間療法としてもあるようです。
0:25あたりから
肌への着色という事で、青あざが出来ている部分に美白化粧品を使おうとする方がいますが、美白化粧品は主に肌に蓄積された「メラニン」のトラブル解消を目的としたものが多く、青あざのような内出血にはあまり効果が期待できません。
また、シミやくすみといった肌の着色トラブルは、主に基底層より上の表皮層部分における問題で、一方青あざは表皮層の奥、皮下組織などでのトラブル。肌表面に塗るスキンケアコスメは、基本的に表皮層までしか浸透出来ないため、別物のケアとして考えるようにしましょう。
青あざは基本的には内出血の回復とともに解消して消えていくものですが、内出血状態が長引いてしまうと、色素沈着が引き起こされてしまい痕が中々消えなくなってしまう場合もあります。
ぶつけた直後の冷却や、その後に血液が留まらないようにする事など、しっかりとしたケアを行えば早く青あざも解消されてトラブルが残る事も少ないので、早期解消できるようにちゃんとケアをしていきましょう。