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まずはおさらいですが、飲む日焼け止めによる炎症防止効果は、公式に発表されている研究報告によれば最大で56%の増加となっており、これはニュートロックスサン250㎎を3か月間毎日飲み続けた場合の効果となっています。
炎症防止効果が56%の増加というと分かり難いですが、これは例えば通常であれば30分で日焼け(肌に炎症を起こす)人が、飲む日焼け止めを飲みつづければ日焼けするまでの時間が46分間程度まで伸びるという事。
日焼け止めとして馴染みがある言葉ではSPFという言葉がありますが、SPFでいえば1.56という数値の効果があるという事になります。
普段使っている日焼け止めのSPFを見ればわかりますが、普通日焼け止めの効果をうたっている商品はどれを見てもSPF10以上。SPFが1.5程度では、明らかに塗る日焼け止めの代わりにならないという事が分かります。
これだけだと「飲む日焼け止めの効果が無い」というように思ってしまうのですが、実は飲む日焼け止めを飲むべき大きな理由があるのです。
その理由というのが飲む日焼け止めによる日焼け防止効果は掛け算の効果があるという事。
普通、日焼け止めというのは複数の種類塗ってもその効果は足し算で、例えばSPF10の化粧下地と、SPF20のUVケアファンデーションを使ったら、合計のSPFは30。日焼けまでの時間を30倍に伸ばす事ができます。
これは塗る日焼け止めが肌に届く紫外線の量を減らすものであるため、単純に重ね塗りすればその効果が足し合わされるという事になるためです。
しかし、一方で飲む日焼け止めの効果は肌そのものを紫外線に対して強くするもの。
そのため、塗る日焼け止めと一緒に使うと日焼け止め効果を掛け算で強化する事が可能となります。
これは例えばニュートロックスサンを飲んで日焼け防止効果が56%発揮された状態だとすると、先ほどのSPF10の化粧下地とSPF20のファンデーションを使ったとして、最終的な日焼け防止効果は「(10+20)×1.56」の46.8になるという事です。
つまり、飲む日焼け止めを飲んだ上で塗る日焼け止めも併用すれば、その効果を大幅に増加させる事が可能となるため、紫外線に対するケア効果を大きく引き上げる事が可能となるのです。
飲む日焼け止めにも色々な成分の種類が出ていますが、その中でしっかりと効果の研究報告があるものは以下となっています。
医療機関専売の飲む日焼けどめである「ヘリオケア」の主成分であるフェーンブロック。
毎日1000㎎を飲み続ける事で、15日後に14.57%、29日後に20.37%の日焼け防止効果が得られたという研究報告(※)があります。
※1.Sergio.S. 2014. The benefits of using a compound containing Polypodium leucotomos extract for reducing erythema and pigmentation resulting from ultraviolet radiation. Surg Cosmet Dermatol;6(4):3448.
10名をサンプルとした研究報告で、ニュートロックスサンを250㎎毎日飲み続けた所、57日で34%、85日で56%の日焼け防止効果が得られたとされています。
飲む日焼け止めとしては少ない方ではありますが、クロセチンという成分も日焼け防止効果の試験結果が理研より発表されています。
こちらは長期的な服用ではなく、クロセチンを15㎎含むカプセルを服用し、その4時間後に紫外線を照射した際の肌の赤み(紅斑)を検証したもの。
クロセチンを服用する事で、赤みを20%抑える事が出来たという事で、ややこしいのですが日焼け防止効果に換算すると25%(100÷(100-20))なので、服用した直後にSPF1.25程度の効果が発揮された事となります。
以上のように、飲む日焼け止めは単体で塗る日焼け止めの代わりになる事は無いものの、併用する事で価値を発揮するサプリメント。
飲む日焼け止めによってUVケア効果を引き上げる事ができるならば、肌にぬる日焼け止めの強さを弱める事が出来ます。
日焼け止めは殆どの場合でSPFが高いものほど、肌への負担も大きくなりがち。肌に優しい日焼け止めを使えるようになるだけでも、肌の負担軽減、そして美肌へという効果を得る事が出来ます。
また、飲む日焼け止めはそれ自体が活性酸素などによる肌のダメージをケアする成分によるものなので、肌の回復力を高めて美肌を目指しやすくなります。
美白だけではなく肌を健康で美しく保つために是非取り入れましょう。