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口腔内に残った食べ残しで菌が繁殖し、歯茎などにダメージを与える歯周病。症状が軽いものから重いものまで含めると、日本人の約8割は歯周病にかかっていると言われています。
歯周病は口の中で雑菌が繁殖し、炎症が引き起こされている状態。当然ニオイの発生源にもなり、腐った肉のような嫌な臭いとなります。
なぜこんな状態なのか。歯周病状態人も、多くは歯磨きをしていないわけではないのですが、問題は歯磨きのやり方。
歯磨きは正しい使い方をしないと歯茎の間に残った食べ残しなどは除去できないため、何となく磨いているだけではそもそも歯の汚れ=歯垢をしっかり除去する事が出来ないのです。
また、歯磨きの方法に注意していたとしても歯の形状によっては汚れが残りやすく、特に歯の隙間などはフロス(糸ようじ)を使わなければしっかり除去しにくい場所。
欧米圏では歯の形が社会的地位を表すくらい重要視される文化もあり、幼いころから歯列矯正などによって歯並びが整っている人も多いですが、日本人はむしろ八重歯が可愛いとされるなど、歯並び自体が歯みがきに向いていない人も多い文化。
だからこそ、より一層歯磨きやフロスをしっかりと利用する必要があります。
また、歯磨きの時に歯だけを磨くのではなく、口臭を防ぐためには舌も磨きましょう。
舌が白くなっている人は、下に付いた細菌が繁殖して口臭の原因となっている可能性も高いので、歯を磨いたついでに軽く磨くだけでも状況が改善します。
舌は組織が柔らかいため、舌磨きようの柔らかい歯ブラシを使うか、普段使っている歯ブラシをそのまま使う時は力を入れずに軽く表面をなでる感覚で、軽く掃除しましょう。
食べ残しを栄養にして最近が繁殖し、プラークとなって定着していくまでには、だいたい8時間程度かかります。
逆に言えば、8時間、食事から歯磨きまでの感覚を開けてしまうとプラークが蓄積していく事になってしまうので、歯磨きはなるべく食事から感覚を開けずに、毎食後に行うようにしましょう。
口の中の唾液分泌量が減って引き起こされるドライマウス。
通常、口の中は唾液などによってある程度の潤いが保たれており、これが雑菌の繁殖を予防しています。
しかし、唾液の分泌が減少してドライマウスの状態になると、口腔内で最近が繁殖しやすくなり口臭を発生しやすくなります。
ドライマウスになる大きな原因の一つが口呼吸。鼻から息をすうのではなく、口で息を吸う習慣のある人は、呼吸によって水分が蒸発し、口の中が乾燥しやすくなります。
口呼吸は鼻炎などの症状が引き金になって日常的にそうなっている場合や、いびきをかいている人は寝ている間口呼吸になっている可能性が高いので、鼻の通りを良くするグッズや、いびき防止グッズを利用して口呼吸を改善したり、マスクを着用して口腔内の乾燥を防ぐようにケアしましょう。
アルコールの摂取もドライマウスを引き起こす原因の一つ。
お酒を飲んだ翌日は口臭が気になるという人が多いと思いますが、これはアルコールのもつ利尿作用によって体内の水分が排出され、口の中が乾燥しやすくなる事が原因の一つ。
そのため、飲酒後の口臭が気になる場合は、なるべく水分を多くとって体内の水分量を減らさないようにする事が対策ポイントの一つとなります。
カフェインにもアルコール同様利尿作用があり、また血管を収縮させる作用などもある事から、免疫機能が低下して口の中で雑菌が繁殖しやすくなるため、口臭が発生しやすくなります。
ニンニクなど、強いにおいのする食事をとった場合には、胃の中からにおうという状態を経験した事があると思います。
ニオイのきつい食品を食べた場合は、牛乳を飲む事が手軽でオススメ。
胃の中から臭うような成分は、大体が脂溶性の油によるニオイ。牛乳は脂肪分が多いため、ニオイの元となる成分と結合して流す事が可能なので、ニオイを早めに消す事が可能です。
その他、ニンニクのニオイであればパセリの成分などがニオイ成分の分解に役立ちます。パセリを直接沢山食べるのは難しいので、パセリの成分が配合されたニオイ消しようのサプリなどを利用しましょう。
ニオイの強い食べ物を食べなくても、胃の中からニオイがこみあげてくる場合があります。
それは胃が荒れて消化不良を引き起こしている時で、食べた食事がしっかりと消化・吸収しきれず、胃や腸に残ってしまう事で発酵ガスなどが発生し、口から出てくるというものです。
胃が荒れている時のニオイは、少し酸っぱいようなニオイ。吐しゃ物に似たようなニオイが多いです。
胃の不調の時は牛乳などを飲んでも改善せず、むしろ悪化する場合があるので、消化しやすい食べ物を食べるようにするなど胃腸を休ませて回復させる事を優先しましょう。
口臭をケアしたい場合、たばこは百害あって一利なしです。
タバコのもつニコチンは血管収縮作用や利尿作用があるため口腔内の免疫力を低下させますし、タールはそれ自体がニオイの元となる物質を発生させ、排気ガス(アセトアルデヒド)と尿(アンモニア)と汗(酢酸)が混ざったような嫌な臭いを作り出します。
さらに、たばこは歯周病も悪化させるため、歯周病も混じったような臭いとなり、臭いと言われる成分の集合体のような状態に。
喫煙者本人はそのニオイをずっと嗅いでいる状態なのでなかなか気づきませんが、口臭という点ではたばこのニオイほど強い臭いは他にないと言える程強いのです。
喫煙者の歯に付着して黄色くなっているヤニ。これはたばこの成分であるタールがこびりついたものですが、ただこびりついているだけではなく、付着したタールが唾液に含まれる成分でコーティングされて固まったものなので、歯磨きで除去する事は困難です。
コーティング剤ごと削り取るようなアイテムを使うか、歯科医院で除去する必要がありますが、歯の消しゴムのようなアイテムは歯のエナメル質も削ってしまう可能性があるためおすすめできません。
ヤニがつかないようにするためには、たばこを吸ったらすぐに歯を磨くというような習慣にする必要がありますが、現実問題として難しいため、最低限ティッシュなどでふき取ったり、ガムを噛んでぬぐい取るようなケアをすると良いでしょう。
口臭の予防にはフロスまで使った正しい歯磨きや、体内の環境を整える生活習慣が最も重要になりますが、それ以外でも積極的に取り入れたいものがあります。
キシリトールガムは虫歯の予防になるという事はテレビのCMなどでも聞いて知っている人が多いと思いますが、食べ残しの掃除や菌の繁殖防止効果によって口臭の発生も抑える事ができます。
また、ガムを噛む事で唾液の分泌が促進されるため、これによっても口臭の予防効果があります。
ガムを噛む事は集中力の向上など他にも利点がありますし、仕事などで中々歯磨きが出来ない時などは特におすすめです。
口臭の原因は雑菌の繁殖とここまで説明していますが、正確には臭いを発生させるタイプの菌の繁殖が主な原因。
菌には人体にとって良い形で働く善玉菌と、口臭の原因となったりヒトに害がある働きをする悪玉菌がいますが、悪玉菌の繁殖を防ぐためには善玉菌を増やす事も有効な手段です。
善玉菌は規則正しい生活習慣や食生活によっても増えていきますが、早く増やしたい場合は乳酸菌のサプリや食品などを摂取すると良いでしょう。
乳酸菌は善玉菌の代表的なもので、人の体内で悪玉菌が増加するのを防いでくれる働きがあり、最近では口の中の環境を整えるために積極的な働きをする乳酸菌なども見つかっています。
口の中の環境を整える乳酸菌のサプリなどもありますので、是非利用してみてください。