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とりあえず、の気持ちで塗っていると、顔のどの部分もファンデーションが同じ厚みになったりムラづきしがちです。
厚みを持たせた方が良い部分、薄く仕上げた方が良い部分、とパーツや悩み毎に理想の量は変わります。また、無意識でメイクをしていると、知らず知らずに力を入れて塗っていたり、際や細部まで行き届いていなかったりとムラの原因になります。
のっぺりと同じ厚みで仕上がったメイクは、“急いでたのかな…”、なんていう印象を与えかねません。パーツ毎に必要な厚みを変え、きちんと丁寧にメイクをしている印象をつくりましょう。
時間が経った時のメイクの崩れ方にも影響するので、一日を左右する大切な土台づくりです。
眉毛が整えられていない状態で眉メイクをしていると、どうしてもあか抜けない・雑な印象になってしまいます。
もともと整った眉毛の人は良いのですが、伸びて毛の溜まりがあったり、描きたい眉の範囲からはみ出ている毛や伸びっぱなしの毛がある場合は、眉ばさみを使って整えましょう。
正面から見たら何とも思わなくても、上から・横からとあらゆる角度から見られた時に差を感じる部分です。
また、ペンシルだけではなく、パウダーやアイブロウマスカラも併せて使うと、よりナチュラルに仕上がるので良いですね。
左右で塗られている範囲が違ったり、パツっと色別れしていたり、ムラ付き、服装に合っていない色などは、“とりあえず塗った感”が漂います。
その日の予定や着る服、天候や気温、会う人など、トータルで考えて施されたメイクは、その人自身をとてもバランス良く見せてくれます。
マスク生活の今は、なおさらアイシャドウの仕上がり、もう少し広く言うとアイメイクの印象がその人の印象を大きく左右するでしょう。
ささっと済ませず、その日のTPOを考えながら、丁寧に考えてアイメイクを施す。
ひとつのパレットでも、何通りもの使い方があります。“いつものアイシャドウ”、でも、“いつも同じ”に使う必要はありません。ちょっと工夫して、その日のための使い方をしてみましょう。
クマやくすみなどのトラブルが隠れていない状態は、普段のライフスタイルが透けて見えるだけではなく、支度でパパッとメイクした感を与えます。
隙なく完璧に塗り固めるのではなく、まっさらな状態に整えてあげる感覚で。きちんとトラブルやパーツに合ったカラー・テクスチャーを使えば、厚塗り感も出ません。
朝の忙しい時間のこのひと手間が、一日、そしてこれからの自分の印象を左右すると思えば、省くことのできない工程です。
メイクをばっちり仕上げていても、周りの人が印象を判断するのは顔だけではありません。髪型・服装とのバランスが取れているからこそ、“素敵だな”という印象を与えます。
その日は、メイクをメインにコーディネートするのか、服装なのか、髪型なのか…。まずは、その日軸にしたいポイントを決め、そこからコーディネートしていく。支度に見えるか、おしゃれに見えるかの分かれ道でもあります。
全体がちぐはぐなコーディネートは不思議と自己主張が強く、逆に、バランスの取れたコーディネートは悪目立ちしません。常に、TPO+全体のバランスを考えることが大切です。
明日こそは余裕を持って起きよう、なんて思いながら毎日慌ただしい朝を迎える。それでも、せっかくなら支度感じゃなくおしゃれに見せたい。おしゃれに見えるだけで、余裕があるようにも見える。
帰りの電車で、お風呂の中で、眠る前に…。明日はどんな自分で過ごそうかな、と考えてから朝を迎える。それだけでも、明日からの自分は変わっていきます。