世界中から移民が集まるマルチカルチャーな国オーストラリア。言語もカルチャーも多種多様なバックグラウンドを持っていて、日本人の私たちからするとアッと驚くこともたくさん。



なかでも女性のビューティーケアに関しては、それぞれの国で「良い」とされている独自の習慣や方法があって、話を聞いているととっても面白いのです。



そこで今回は、私たち日本人にとって思わずアッと驚いてしまいそうになる、世界のビューティー事情について詳しくご紹介します。



 

ロシアンガールはキャスターオイルでヘアパックが定番





一年中気温の低い、極寒の国ロシア。肌の乾燥ももちろんだけれど、それよりもロシアの女性が気にかけているのは、乾燥による髪のダメージ。毎日のように冷たい空気にさらされている髪は、日本人の私たちが想像する以上に、ギシギシ&ゴワゴワしてしまうみたいです。



そんな彼女たちにとって欠かせないのが、頭皮と髪の毛のヘアパックです。保湿機能に優れた、炎症を抑える効果の高いキャスターオイル(ひまし油)を使用したヘアパックで、頭皮と髪をしっかりマッサージするのだそう。



まんべんなく頭全体にオイルを振り込んで、タオルを巻いてしばらく待つだけでOKの簡単ヘアパック。ロシアではサウナに入って身体を温めながら行うらしいのですが、日本人の私たちの場合は、バスタブで代用することができそうですよね。



さらにロシアの女性は、このキャスターオイルを眉毛やまつ毛にも使用しているのだそう。ピンセットで抜きすぎた眉毛、マスカラやビューラーをやりすぎたまつ毛のダメージを修復してくれる効果も期待できるとのことなので、一度試してみる価値はありそうです。



 

ビールでヘアパック!?チェコスロバキア





東ヨーロッパの国、特にスロバキアで昔から重宝されているのが、ビールを使ったビューティーケアです。



ビールに含まれるイースト菌やマグネシウム、鉄分、麦芽、その他ビタミンB群によって、髪の毛とスカルプのダメージを修復・改善する効果が見込めるのだとか。頭皮に栄養成分がしっかり行きわたることで、丈夫でヘルシーなサラ髪になれると評判のビューティーケアです。



ヘアコンディショナーとして、髪に直接塗布しても問題ありませんが、アルコールに含まれる髪を乾燥させてしまう成分を取り除くため、先に温めてクールダウンさせてから使用することもあるのだそう。髪に塗布して数分置いた後、いつものようにぬるま湯で洗い流せばOKです。



私も2,3度、夏場に試したことがありますが、意外にも髪がしっとりして、頭皮からスッキリ爽快な気分になりました。使い続けていくと、もっと効果を実感できるのかも知れません。



ちなみに洗い立てはほのかにビールの香りが残りますが、すぐに気にならないように。飲み残しのビールがあれば、是非試してみたいヘアパックです(※ビールは本場ヨーロッパのものを使用してくださいね)。



 

less is more(少なければ少ないほどイイ)なフレンチガール





日焼け止めを塗った後は、赤い口紅をサラッとつけるだけでオシマイ! なシンプル&クールスタイルでお馴染みのフレンチガール。毎日のスキンケアでもそのポリシーは健在で、化粧水から美容液、乳液にと、あれこれ塗りたくらないのが鉄則です。



地理的に乾燥が激しいことでも有名なフランスでは、スキンケアのメインは何といっても保湿。洗顔後は化粧水や美容液を飛ばして、そのまま乳液を塗るだけ! というシンプルなスキンケアが支持されているみたい。余計なものをつけず、肌本来の持つ再生力を大切にする、という考えですね。



いきなり乳液に飛んで大丈夫? と思ってしまうけれど、あれもこれも取り入れなきゃ! と考えてしまう日本人の私たちのスキンケアは、ちょっと疑問に感じてしまうことも。



いつものスキンケアのルーティーンがなんだか窮屈に感じてしまうのなら、一度フレンチガールスタイルを試してみるのもいいかも知れませんね。



 

フルーツたっぷりのスムージー&フレッシュジュースが手放せないブラジリアンガール





抜群のプロポーションを誇る、セクシーな美女が多いことで有名なブラジル。普段のコスメやスキンケアもさることながら、それよりも彼女たちが大切にしているのがインナービューティーケアです。



元祖スーパーフードのアサイベリーを始め、パパイヤやガラナなど南国のフルーツが豊富なブラジルでは、フルーツの栄養素が凝縮したスムージーやジュースが美の原点ともいえるほど。フルーツがタップリ入ったドリンクを日常的に飲むことで、エイジングケアと美肌作りに欠かせないコラーゲンの生成を促進し、肌の保湿効果を内側から高めているんです。



日本でも数年前に、朝のフルーツスムージーがブームになったことがありましたが、やっぱりその効果はお墨付き。フルーツをブレンダーにかけるのが面倒くさくなった……という場合でも、これからの季節、スムージー美容を復活させてみてはいかがでしょう?



ちなみに、ブラジルでは、ニキビや肌荒れなど、何かいつもと肌の調子が違う場合は、かかりつけの皮膚科にすぐ駆け込むみたいです。



 

自家製ターメリックマスクで美肌を目指すインド





美容と健康に何千年もの長い歴史を持つインド。そんなインドの女性が普段から取り入れているのが、スパイスを使ったスキンケアです。



中でも有名なのが、ウコンの根と茎を乾燥させ、パウダー状にしたカレーのスパイスでお馴染みのターメリックを使ったフェイスマスク。ターメリックに含まれる抗酸化作用を持つクルクミンは、肌の老化防止にも最適。できてしまったくすみやしわ、シミにも効果が期待できるそうです。



ハチミツやヨーグルト、小麦粉と混ぜ合わせて顔に塗っていくだけでOKの、超お手軽美肌マスク。ターメリックの匂いと色に圧倒されてまだ挑戦できずにいますが、いつかチャレンジしてみたいスキンケアです。



 

熱いバスタブで肌デトックスさせるモロッコ





エステの発祥地とも言われているモロッコでは、ハマムと呼ばれる公衆大浴場で熱い湯船に浸かりながら、身体全身をスクラブするのがお約束。



その習慣を引き継いで、アラブ諸国をバックグラウンドに持つ女性は、自宅のバスタブにゆっくり浸かりながら、頭からつま先まで、スクラブで全身をマッサージするのが定番なのだそう。



特に、黒オリーブをベースにした、泥みたいなテクスチャーのサボンノワールでのスクラブはとっても有名。普段からバスタブに浸かっている日本人の私たちにとって、とても親近感の湧く美容方法ですよね。



 

ドミニカ共和国ではネイルケアにガーリックを使う





カリブ海に浮かぶドミニカ共和国で、古くから女性の間で取り入れられているのが、ガーリックを使ったネイルケア。細かく刻んだガーリックをお気に入りのマニキュアの中に入れ(!)、1週間から10日間そのまま放置しておきます。



その後匂いが落ち着いたら、そのまま爪にマニキュアを塗っていくとのこと。



抗菌物質を始めとするガーリックに含まれる様々な成分が、ヘルシーな爪へと導いてくれるということですが、トライするのにはかなり勇気がいりますよね……。



 



取り入れやすいものから、ちょっとしり込みしてしまいそうなものまで、世界で試されている美容ケア。



その国それぞれの特徴があって面白い! ピント来るものがあれば、是非試してみてくださいね。



 



【参考文献】『BYRDIE』『Nature Helps Me』『Prevention』『Woman's Day』
情報提供元: ANGIE
記事名:「 美人の美容法はまさかの◯◯!試してみる価値あり海外で話題のスキンケア特集