あなたも私も、誰もが体の中に「老化スイッチ」を持っていると知っていましたか? このスイッチは放っておくとかなり危険で、10倍の速さで老化が進んでしまうことが、あの『NASA』の研究で明らかになりました。



でも一体このスイッチはどこにあって、どのようにすれば刺激されるのでしょうか。多くの人が野放しにしているであろう「老化スイッチ」の危険性と、そこから分かった『NASA』直伝のエイジングケア法を見ていきましょう。



 

「NASA」と「エイジングケア」……2つにどんな関係が?



エイジングケアに効果的な方法をNASAが提唱するなんて、なんだか不思議ですよね。しかしどうやら「宇宙」と「老化」には、密接な関係があるようなんです。



NASAといえば多くの宇宙飛行士を宇宙に送り出していますが、宇宙は無重力状態であることから老化が加速し、それは深刻な問題となっています。しかもその速さは地上の10倍ともいわれていて、どんなに体を動かしていても防ぎきれません。たった1回の飛行でも筋肉が衰え、関節が硬くなり、肌はシワだらけになってしまうそうです。



しかしNASAによると、その原因は重量に逆らった運動ができないだけではなく、無重力状態によって耳の奥にある「耳石(じせき)」の機能が低下してしまうことであると明らかになりました。



耳石とは平衡感覚をつかさどる器官で、全身の筋肉とも繋がっています。しかし無重力状態ではこの耳石が動くことがないので、筋肉運動を行う信号が発令されず、筋力、血液循環、代謝の低下を招いてしまうのです。要するに、老化が早まってしまうというわけですね。



そのことから耳石は別名「老化スイッチ」とも呼ばれています。



 

地上にいても“無重力状態”をつくりあげていた!?



「でもそれって宇宙の話でしょ?」



そう思ったあなた、要注意です。実はこの無重力状態は地上でも十分につくられているんですよ。いわゆる、耳石が刺激されていない状態です。



では、私たちの生活においてどの場面が一番無重力状態に近いのかというと、それは「デスクワーク」です。これは老化スイッチが入るある意味ベストな環境で、椅子に座りっぱなしだと耳石が全く動かないので、ただただ老化が進んでいきます



デスクワークがメインの人の多くが足にむくみを感じますが、これは老化スイッチが刺激されていないことも原因の一つと考えられます。



この記事を座りながら読んでくれている人も、気を付けてください。今現在も老化が10倍の速さで進んでいるかもしれません……!



 

NASAが提唱する「老け防止」方法とは?



でも安心してください! NASAの研究によって簡単にその老化から抜け出すことができる方法が明らかになりました。その方法とは、30分に1回は立ち上がること。ただそれだけです。



この動きがあるだけで耳石が刺激されるので、無重力状態が一旦リセットされます。デスクでちょっとした足の運動をしている人もいるかもしれませんが、筋肉運動を活性化させ、代謝を上げるには1回立ってみたほうが効果的です。



たった数秒で終わり時間もかからないので、仕事の邪魔にもなりませんね。ただ“意識”することが大切です。



もし人の目が気になったり、30分に1回といえど立つことが難しいという人は、頭を左右前後に動かして耳石を刺激するだけでもOKです。耳の奥を動かすイメージで、大きく頭を振ってください。



 



1日のほとんどを無重力状態で過ごしているかもしれないと分かり、ドキッとした人も多いのではないでしょうか。せっかく美容と健康に気を付けていても、自ら“老けさせる環境”をつくっていては、もともこもありませんよね。



オフィスワークだとついつい仕事に没頭して、気付けば数時間座りっぱなしなんてこともありえます。仕事も大切ですが、それと同様に、自分の体も大切にしてあげてくださいね。



参考:NHKためしてガッテン!、howstuffworks
情報提供元: ANGIE
記事名:「 美しさを保つ秘訣は耳の中?NASA直伝「老化スイッチ」をオフにする方法