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本作は、2014年12月に資金募集および制作を開始し、2015年2月に募集を終了し、476名様より544万9893円という目標金額の100万円を多きく上回る支援を得ることに成功した話題作です。
今回はそんな、「VR戦艦大和」をプレイレビュー、そしてその魅力に迫っていきたいと思います。
ゲームを開始すると小型のボートに乗り込み、大和まで向かう演出があります。
ボートに一緒に乗り込む船員さんと会話を進めているとだんだんと大和が近づき、見えてきます…。小型ボートの下からのアングルで大和の圧倒的なスケール感を体感できる印象的な瞬間でした。
ボートから大和に乗り込むと船員さんたちと船長がお出迎えしてくれます。この時点でもう天気もいいし、とにかくデッカイ大和に圧倒され、感動モノでした。
そしていよいよ大和の内部を見て回れる自由移動のパートが始まります。ある程度見て回る順路が設けられているものの、気にならないところは飛ばしてみることもできるので、大和の内部や外部、好きなところへ好きな時に移動ができます。
移動方式は主に自由移動で、ポイントを視点に合わせてテレポート移動もできます。これにより細部までこだわり制作された大和のディテールをくまなく散策することができます。
大和をプレイしていると、ところどころに、船員たちがお出迎えしてくれます。
近づいていくと、「質問はありますか?」と聞いてくれ、ポイントごとに大和の設備の説明をしてくれます。
例えば、主砲の近くでは主砲の大きさや、手法に取り付けられた設備の説明まで、細かく教えてくれるので、散策を楽しみながら勉強にもなりました。
まるで、博物館のガイドさんのようで、本物の戦艦大和乗り込む様な体験と、船の博物館で内部構造の説明を受けている感覚の両方を同時に楽しめました。
「VR戦艦大和」の最大の魅力といっても過言ではないのは、その細部までこだわり抜かれ、作りこまれた大和自体のグラフィックです。
その作りこみはあっぱれとしか言いようがないほど、文句のつけようがないほどで、主砲の内部まで入り込み内部に入り込むことができたり、船員たちの居住部や烹炊所、司令塔やまで移動してみて回ることができるのです。
これはプラモデルや生半可なゲームではまず見られない大和の最深部まで実際に間近で見ることができるのです!
ある程度大和の内部を見終えるとイベントが発生します。
イベントが発生すると主砲を上から眺められる観測塔に移動し、射撃訓練が始まります。
射撃訓練では、大和の主砲、45口径46cm3連装砲塔の射撃を一番発射から着弾まで眺められる観測塔という場所から眺めることのできる本作のまさに目玉といってもいい見どころの一つです。
発射時の音やのリアルさもさることながら、着弾までの時間の長さまで、非常にリアルに再現されていて、没入感を高めてくれました。
「発射!」からの「着ウゥーーーー弾ッ!」を是非自分の目で確かめてください!筆者はあまりのリアルさと緊張感のある発射訓練までの演出で最初の発射時は感動と驚きのあまり「ファッ!!」と声が出てしまいました。
射撃訓練を終えると再び自由行動に移ります。まだ行ってないところはないか、探しながら進みましょう!
あまりにも進める場所が多く、所見プレイでは一日で全部回りきるのは非常に大変です!ゲームを中断しても続きから遊べるようになっているので、今日はここを見ようなど、決めてから遊ぶのもいいかもしれません。
一度で全部回り切りたい欲張りな筆者はここからの自由行動で見てないところを重点的にくまなく探しながらプレイしました!
自由行動に満足したら、船長公務室に向かい、戦艦大和の船長とお話しすることができます。
戦艦大和は、大型の戦艦として他の各国に比べても非常に高い戦力を持った戦艦であったのですが、完成当時すでに戦いの主役が大和のような戦艦から航空機へ移ってしまったことを嘆きます。
これは実際の史実でも同様で、戦艦大和は当時大きな戦力を持っていたにもかかわらず、あまり活躍せずに沈んでしまった幻の戦艦といわれています。
そんな幻の戦艦を、現代の人々がVRという形で歴史にカタチを残すというのは非常に感慨深い気持ちになり、船長との会話シーン後、戦艦大和からボートで再び島まで帰るシーンでは夕日をバッグに輝く大和を見ることができ、思わずうるっときてしまいました。
船長との話を終え、大和からボートで買えるところで本作、VR戦艦大和 第1期「大和、竣工」は終了となります。
エンドクレジットでは、多くの出資者の名前がクレジットされており、CAMPFIREの第1期「戦艦大和VR復元計画」・第2期「武蔵最終時の建造」にて1万円以上支援いただいた方がエンドロールに御芳名を記載。
CAMPFIREの第1期で2円以上支援いただいた方は名札のついた乗組員として登場。15万円以上の支援で写真を送付いただいた方: 士官としてゲーム内で登場しているのです!
大和に乗り込む際にお出迎えしてくれる船員たちや大和の設備を説明してくれる船員にはよく見ると名札がついていて、本作は決して一人の製作者が作ったものではなく、多くの出資者に支えられ、みんなで一緒に作り上げたものなのだと感じさせます。
それだけ大和という戦艦が人々に多くの心に残り、突き動かす力を持っているのです。それをここまで高い完成度でリリースした株式会社神田技研にあっぱれ!
VR戦艦大和は現在第1期「大和、竣工」という名前でリリースされ、竣工当時の大和を観光の様に進み見ることができるようになっています。
現在、第二期のマイナーチェンジも予定しており、さらに見て回れる進める部分の追加や、新たなイベントシーンや不具合調整などを進めている模様。
二期のタイトルは、VR戦艦大和 第2期「戦闘海域へ」 となっており、タイトルから戦いの主役が航空機に移り変わり、対空戦に強化された大和が登場し、大迫力の戦闘シーンなども追加されるのではないでしょうか?2017年に配信予定なので続報をお楽しみに!
ほかにもVR装置がなくてもテレビやパソコンモニターでプレイできる2D FPS版を2017年初頭に配信予定。さらに、HTC Vive版を2017年3~4月に配信予定していますのでまだまだ目が離せないそんなコンテンツです。
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