- 週間ランキング
「Overkill VR」は、ガンシューティングとしての爽快感と、VR酔いのない、面白さが確保した、超クオリティのVRのガンシューティング。
プレイヤーは、大量の敵の攻撃を遮蔽物を使ってやり過ごし、多彩な武器で敵を殲滅していく。
HTC VIVEやOculusでリリースされている。価格は1980~1990円。
価格を十分に超えた面白さを多角的にレビューしたい。
FPSというと、「コールオブデューティー」シリーズのような、自由度とリアリティを追求されたものを想像するが、本作は「バーチャコップ」「タイムクライシス」といった、ゲームセンターでのガンシューティングを現代的に、そしてVR用にチューンアップした、固定位置での戦闘方式をとっている。
その場に居る敵を殲滅すると、同じステージ内で次の地点に移動する方式となる。
これにより、VRゲーム、とりわけ一人称ガンシューティングにありがちな、VR酔いが非常に発生しづらいよう配慮された操作性である。
これは筆者のようなVR酔いを起こしやすいユーザーには、非常に嬉しいものだった。
現在、VR酔い対策の主流でもある、テレポート移動だが、パッド移動とくらべて、自由に移動できない点などで、リアリティや没入感に欠けると最初思っていたのだが、本作の操作性はルームスケールの操作と非常に相性がよい。
VR酔いが起こりづらいのも大きいが、何より、移動できない分、部屋の広さをフルに使い、立って撃つ、しゃがんで隠れる、遮蔽物から覗き込む、といった一連のアクションを行える。
この高揚感、緊張感は、コントローラーを精細に動かすFPSというより、実際のサバゲー(サバイバルゲーム)に近い。
定点でのプレイという、一見自由度の低そうな操作を逆手にとって、自由度も戦略性も没入感もあるプレイを可能である。高く評価したい。
もっとわかりやすく言うと、面白い。
バージョンアップでマニュアルリロードに対応した。
ハンドコントローラーのグリップを押し込むことでマガジンを落とし、もう片方の手で装填するというシンプルな操作で行える。
コッキングなどの動作を要求されない分、没入感をキープしつつ、爽快感を阻害しないリロード方式である。
武器はメイン・サブ武器の2つに加え、ピストルを自由に選択出来るため、プレイスタイルに合わせた自由度と、戦略性をもったプレイが可能となる。
現状、ステージの少なさが懸念されるが、頻繁にアップロードを繰り返しており、最新のアップロードでは、手榴弾、ロケットランチャー、新レベルが追加された。
また、ショットガンからアサルトライフル、スナイパーライフル、マシンガン、果てには未来兵器まで、多彩な武器を使用可能。
近接戦闘や中距離戦闘、狙撃など、状況に合わせて武器を使い分けることができる。
また、各武器は精細なカスタマイズが可能。
戦闘で金を稼ぎ、稼いだお金で武器やアーマー(要するにHP)を強化していく、RPGのような育成要素は、初心者救済を兼ねており、日本のユーザーの好みにあっているのではないだろうか。
エイミングに不慣れなガンシューティング初心者の自分でもレベルを上げ、武器を強化することでボスを撃破できた。
チュートリアルがしっかりしているため、操作方法に悩むこともない。
海外のVRゲームは、操作方法も英語で提示されることが多く、日本語対応は嬉しい配慮だ。
ボリューム不足が懸念されているが、アップデートも頻繁に行われており、今後の発展にも期待できる。
わかりづらかったので日本語化の手順を解説すると、Steam Store上でタイトルを右クリック→Properties→Languageで日本語を選択することで、日本語化してプレイできる。
タイトル | Overkill VR: (オーバーキル VR) |
---|---|
ハードウェア | HTC VIVE,Oculus |
提供元 | Starloop Studios(開発) 、Game Troopers(販売) |
ジャンル | FPSシューティング |
マネタイズ | 1980円(VIVE),1990円(Oculus)(売り切り型(追加課金なし)) |
配信先 | Steam(VIVE)でダウンロード、Oculusでダウンロード |
Overkill VR オフィシャルツイッターアカウント
https://twitter.com/overkillvrgame
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.