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動画共有サービスのVimeoは3月8日、Vimeoブログで新サービスとなるVimeo 360を紹介した。Vimeo 360は従来のVimeoが提供していた動画共有のサービスを360度映像へと拡張したものである。
Vimeo 360にはシンプルな360度映像のアップロードと共有、そして販売の他に、360度映像制作の方法やテクニックを学べるコンテンツや、自身の創作にインスピレーションを与える360度映像のキュレーションチャンネルも提供されるという。
360度映像の共有を行うサービスはYouTubeのような他の動画サイトやFacebookのようなSNSでも提供されているが、Vimeo 360には以下のような優れた点があるという。
Vimeo 360では、高品質映像の一元管理が可能となっている。アップロードできる360度映像の解像度は最大8Kと高く、4KウルトラHD高画質でのストリーミングが可能だ。
通信量を抑えるため、あるいはストリーミング速度を優先して画質を落とすことも可能だが、解像度が高いに越したことはない。8K画質の映像をアップロードできるなら、一般のユーザが撮影した動画には十分ではないだろうか。16K動画を撮影・編集できる環境や技術を持っているのはほとんどその道のプロだけなはずだ。
移動中や地下といった通信量を抑えたい・通信ができない状況で利用するために、HDビデオをダウンロードしてオフラインで再生することもできる。複数の動画共有サイトを使い分けなくても、あらゆる360度映像をVimeoにまとめて保存・管理・共有できる。
映像の詳細な設定が可能なこともVimeo 360の特徴だ。360度映像のアップロードは、ほとんど通常の動画をアップロードするときと同じ手順で行える。最後にチェックボックスをオンにすればそれで3D映像として扱われる。
さらに、映像の視野や正面となる角度を設定し、表示している方向を示す360度バッジを表示するかどうかも決められる。視聴者が使いやすいように、見せたいものが正しく見せられるように設定を行おう。ヘッドセットに対応させる他に、スマートフォンを傾けての操作やPCでの操作にも対応させられる。
360度映像を制作するヒントや助けとなる学習コンテンツも充実している。Vimeoが提供する情報や、ユーザ同士で交換される情報から作品制作のアイデアやアドバイスを見つけられる。新しく360度映像に挑戦する初心者はもちろん、テクニックを学んでいるクリエイターにとっても役に立つだろう。
Vimeo 360では、360度映像を販売して利益を得ることもできる。Vimeo 360はこれを可能にする最初のメジャープラットフォームの一つだ。Vimeo ProまたはBusinessのアカウントを持つユーザであれば、月に240万人がアクセスするVimeoで360度映像の販売を行える。
制作ツールやVRヘッドセットのビューワアプリとの連携もスムーズだ。作品の制作にAdobe Premiere ProやSony Vegasを使っているならば、直接Vimeo 360へのアップロードが可能となっている。
Vimeo 360にアップロードされた動画はZeiss、GearVR、Daydreamのアプリから視聴できる。
Vimeo 360が提供するサービスは、ほとんどのクリエイターにとって十分なはずだ。特にスクールで提供される情報は「360度映像を作ってみたい」という初心者にも、「もっと良いコンテンツを作りたい」と考える熱心なクリエイターにとっても役立つだろう。
他社よりも少し360度映像共有への参入が遅れてしまったが、後発ゆえに参考にできる例が多いという強みもある。通常の動画共有だけでなく、360度映像の共有でもVimeoが使われる場面は多くなりそうだ。
参照元サイト名:Vimeoブログ
URL:https://vimeo.com/blog/post/introducing-vimeo-360
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