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同メディアは、先週アメリカ・サンフランシスコで開催されたGDC2017において、VRアプリ開発に使われるゲームエンジンを代表するUnityとUnrealに関して、それぞれの開発元CEOにインタビューした。
まずUnityのCEOであるJohn Riccitiello(本記事トップ画像参照)にインタビューしたところ、2016年におけるUnityで開発されたゲームのダウンロード回数は160億回にのぼり、2015年に比べて31%増加したと言う。
さらに同氏は、調査会社VisionMobileの調査結果を引用して、59%のVRゲームの開発にUnityが使われたことを述べた。さらには、ダウンロード数トップ1,000にランクインしている無料ゲームのうち38%がUnityで開発され、Daydreamアプリの半分以上がUnityによる開発、とのこと。
対してUnrealエンジンを開発するEpic GamesのCEOであるTim Sweeney(上の画像参照)にもインタビューしたところ、2016年の同エンジンによる収益は2015年の2倍となり、同エンジンがリリースされて以来、100億ドル(約1兆1,000億円)もの利益を開発者にもたらしてきた、と述べた。
同氏はさらに以下のようにコメントしている。
私が考えるには、Unrealによる収益はUnityのそれのおよそ2倍です。この数字は、利用者はUnityの方が多いことを考慮すると、素晴しい数字です。
こうした高収益の原因は、Unrealがハイエンド・ゲームに焦点を絞っているからです。
同氏によれば、同エンジンによって開発されたハイエンド・ゲームとして有名なLineage2 Revolutionは、1億7,600万ドル(176億円)の収益をリリース後の最初の1ヶ月で記録したという。
以上、UnityとEpic Games双方のCEOのインタビューからわかるのは、Unity・Unrealともに業績は好調であるが、カジュアルゲーム市場に強いUnityとハイエンド・ゲーム市場に好まれるUnrealというかたちで棲み分けが進んでいることだ。
積年のライバル関係にあるゲームエンジンの両雄は、今後もゲームエンジン市場を牽引していくことは間違いない。
UnityとUnreal双方のCEOのインタビューを報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/vr-developers-unity-unreal/
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