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Apple Watchも思ったほどの売れ行きではなく、それ以外のスマートウォッチを含めても使っている人にはなかなかお目にかかれない。もはやウェアラブル端末=フィットネストラッカーのような印象すらある。しかし、Juniper Researchが発表したレポートによると次に流行るウェアラブルはスマートグラスだという。
この先5年間で、ウェアラブル市場は現在の3億2,700万ドル(370億円)から2021年の90億ドル(1兆円)にまで成長すると予測されている。中でも最も成長が活発な分野がスマートグラスであり、全体の11%に上ると見積もられている。
現在はウェアラブル市場の75%をスマートウォッチとフィットネスバンドが占めているという。しかし、これらはその割合を50%に減らすと予測されている。
最も有名なスマートグラスは、おそらくGoogle Glassだ。カメラを搭載した1,500ドルのプロトタイプが販売された。このスマートグラスはプライバシーやセキュリティに関する問題と関連付けて取り上げられ、Googleは2015年に販売を停止している。
当時問題になったのは、Google Glassに搭載されたカメラによる隠し撮りの可能性である。現在ほどSNSでの画像共有が日常化していなかったので、消費者は不安を抱いてしまったのだろう。現在ならば、当時よりはカメラの搭載されたスマートグラスも受け入れられやすいかもしれない。
機能、値段、デザインと様々な面で早すぎた感のある一品だった。だが、最近になって再びスマートグラスに挑戦しようという企業が出てきている。
SnapのSnap Spectaclesは、ビデオカメラを内蔵したサングラスだ。アメリカでは129ドルと比較的手頃な価格で販売されている。日本での発売は未定だ。
Snap Spectaclesにはライトが搭載されており、撮影中は点灯するようになっている。これによって無断での撮影を防げることもあるだろう。スマートグラスで盗撮するくらいなら普通の小型カメラの方が目立たないような気もするが、悪用を防止しておくに越したことはない。
Microsoft HoloLensのようなAR/MRヘッドセットがスマートグラスの分野に関わってくることも考えられる。Samsungの発表した新たなサングラス型デバイスも、実用化されれば一気に普及するポテンシャルがありそうだ。
身につけるものである以上、スマートグラス普及で大きなポイントとなるのがデザインだ。スマートグラスを開発する各社は、SFチックでいかにも機械な外観から離れようとしている。ユニットの小型化も進んでおり、大ぶりなサングラス程度にしか見えないプロトタイプも登場している。そういった製品であれば、プライベートでも使いやすいだろう。
写真の共有も身近なものになり、デバイスの大きさやデザインも改良が続いている。文化・技術の両面が整いつつある今、いよいよスマートグラスが日常に登場するのだろうか。
参照元サイト名:Juniper Research
URL:https://www.juniperresearch.com/document-library/white-papers/wearables-fad-fashion-or-function
参照元サイト名:ZDNet
URL:http://www.zdnet.com/article/are-smart-glasses-about-to-make-a-comeback/
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