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同メディアによると、2017年2月21日、調査会社Strategy Analyticsは2016年のVRヘッドセット市場を調査したレポート「VR Headset Platform Market Share Year End 2016」をリリースした。
同レポートによると、2016年に出荷されたVRヘッドセットは3,000万台にのぼり、そのうちの69%(約2,000万台)がGoogle Cardboardであった(本記事トップ画像参照)。
Google Cardboardに続くのがGear VRの17%である。同VRヘッドセットに関しては、年間出荷数ではなく年間売上で見た場合、市場全体の売上の35%を占めており、市場トップとなる。
同レポートを作成したStrategy AnalyticsのVRリサーチ・エグゼクティブ・ディレクターのDavid MacQueenは、調査結果に関して、以下のようにコメントしている。
私たちの調査結果から言えることは、Google CardboardがVRヘッドセット市場を牽引しており、この安価なVRヘッドセットに関心のあるユーザーが多いため、マーケティングやプロモーションを目的として(景品のようなかたちで)Google Cardboardが使われるのです。
しかしながら、Google Cardboardによる年間売上は市場全体の12%でしかありません。反対に、いわゆるハイエンドなVRヘッドセットのカテゴリーに属するGear VRの年間売上が市場の35%を占めます。
市場的には成功したと言って良いソニーのPlayStation VRの年間売上シェアはGear VRに続き、Gear VRとPlayStation VRの年間売上シェアを合わせると、市場全体の半分以上になります。
以上の調査結果から分かることは、少なくとも2つある。
ひとつめは、VRに興味のあるユーザーは多いものも、VRヘッドセットの購入に大金を投じることにはまだ二の足を踏んでいるのが実情である、ということだ。
もうひとつは、昨年10月に販売したのにもかかわらずPA VRの年間売上がGear VRに続くことから分かるように、VRヘッドセットを購入する動機として「VRゲームをプレイしたい」というものが多い、ということである。
2017年のVRヘッドセット市場で注目すべきは、上記調査では0.1%となっているGoogle Daydreamであろう。というのも、同VRヘッドセットは「VRに興味があるが大金は使いたくない」ライトなVRゲームユーザーを取り込む可能性があるからである。
とは言うものも、VRヘッドセット市場が持続的に成長するためには、ゲーム以外の分野での使用が増えることが不可欠である。2017年も引き続きVRテクノロジーのノン・ゲームな活用事例にも注目していこう。
2016年のVRヘッドセットの出荷数とシェアを報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/02/google-cardboard-leads-headset-shipments-gear-vr-takes-revenue-top-spot-reports-strategy-analytics/
上記記事のソース元となったStrategy Analyticsのレポートダウンロードページ
https://www.strategyanalytics.com/access-services/media-and-services/virtual-reality-ecosystem/reports/report-detail/vr-headset-platform-market-share-year-end-2016
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