Apple InsiderがAppleによる買収の情報を伝えている。


今回Appleが買収したとされているのは、イスラエルのスタートアップ企業RealFaceだ。その金額は200万ドル(約2.3億円)と伝えられている。


RealFace



RealFaceは社名の通り、顔認識技術を開発する企業だ。上のデモ映像(イメージ映像?)では、登録した男性の顔を認識してスマートフォンのロックが解除されている。同社の設立は2014年と新しいが、広告を信じるならばかなりの技術力を持った企業のようだ。同社の技術を利用すれば、人工知能で顔の特徴を認識してユーザの認証に使用できる。


これは「AppleがiPhoneに顔認識システムを搭載しようとしている」という噂を裏付ける買収の情報と言えそうだ。今年も秋に登場するであろう新型iPhoneへの採用は時期的に難しそうではあるが、いずれ顔認識が搭載される可能性は高い。


あるいは、既にハードウェア面の開発が済んでいる可能性もある。RealFaceの技術が最後のピースであるならば、それを手に入れたことで2017年モデルのiPhoneに顔認識技術が搭載されるかもしれない。「AR用ではなく顔認識用に、レーザー3Dスキャナが搭載される」という噂も流れている。


ARへの利用


顔認識以外に期待できるのが、ARへの利用だ。人間の顔をカメラで捉えて認識するには、当然その特徴を抽出しなくてはならない。輪郭や顔のパーツの境界を把握する必要があるし、3Dオブジェクトを正しく認識できる必要もある。そうでなければ、少し顔の角度が変わると認証されなくなってしまうはずだ。


立体物を認識できる技術は、ARアプリや3Dスキャンアプリでの利用も考えられる。Daydreamで使えるメジャーアプリのように部屋の壁までの距離を測定したり、机の上にARでキャラクターを重ねて表示したりといったことも可能になるだろう。


本体に3Dセンサーさえ搭載されれば、ソフトウェアは後からアップデートで追加することもできる。以前からARに興味を持っているというApple。裏側ではAR対応への準備が着々と進んでいるのかもしれない。


特許の取得ストアでの公認ARグラス販売停止もその計画の一部なのだろうか?


 


参照元サイト名:Apple Insider

URL:http://appleinsider.com/articles/17/02/19/apple-reportedly-snaps-up-israeli-facial-recognition-company-realface-for-2-billion


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Appleが2億円を投じて顔認識技術を持つスタートアップ企業RealFaceを買収