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Oculusは、2016年12月9日、WebVRで開発されたVR WebコンテンツをOculus Riftで動作することを可能にするVR Webブラウザ「Carmel」のリリースを発表した。
「WebVR」とは、Webブラウザを用いてVRコンテンツを開発する仕様のことを意味する。具体的には、VRオブジェクトの表示・制御等を実行するJavaスクリプトのセットのことだ。
もっと簡単に言えば、YouTube等の動画サイトから見れる360°動画のようなWebコンテンツとして存在しているVRコンテンツの多くがWebVRによって開発されているのに対して、Tilt Brush等の各VRヘッドセットのために開発されたVRコンテンツは、各メーカーが用意している開発環境で開発されており、開発過程はWebVRコンテンツとは全く異なる。
WebVRとVRヘッドセット対応コンテンツのあいだの違いは、ちょうどスマホアプリにおけるウェブアプリとネイティブアプリの違いのVRコンテンツ版と理解するのがもっとも早いかも知れない。
このほどOculusが発表したVR Webブラウザ「Carmel」は、ブラウザと言っても既存のWebコンテンツを閲覧するためではなく、WebVRの仕様で開発されたコンテンツを表示・制御するためのモノだ。
同ブラウザがリリースされたことで、Oculus Riftを使ってWebVRコンテンツを楽しめるようになると同時に、Oculus RiftのコンテンツをWebVRを使って開発することができるようになる。つまり、例えばGoogle Cardboardのようなモバイル型VRヘッドセットのコンテンツとOculus Riftのコンテンツで、ソースコードの一部を共有することができるようになるのだ。
なお、Carmelによってどのように動作するか確認できるオンライン・ギャラリーも用意されている(下のリンクを参照)。
同ブラウザが登場したことで、今までOculus Riftコンテンツ開発に関わっていなかった企業がコンテンツ開発に参入できるようになるので、同デバイスのコンテンツ市場に変化が起こるかも知れない。
Carmelを使ったオンライン・ギャラリー
https://s3.amazonaws.com/static.oculus.com/carmel/OnlineGallery/index.html
Carmelのリリースを報じたOculus開発者ブログページ
https://developer.oculus.com/blog/carmel-developer-preview-launches-today/
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