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同メディアのライターのBen Langは、実際にOculus Touchの使用環境を構築して、同デバイスのルームスケールでのプレイ体験をレビューした。
テストした環境は、同デバイスで設定可能とされている以下の4つの条件である(テストの様子は以下の動画を参照)。
各設定におけるルームスケールサイズは、上に引用した画像のようである(画像にはVIVEのルームスケールも示されている)。
トラッキングセンサーを2台設置した場合、ユーザーの正面においても対角線上においても、推奨されるルームスケールは5ft(約1.5m)四方である。
トラッキングセンサーを3台設置した場合、その推奨ルームスケールは8.2ft(約2.5m)である。
Oculus Touchの仕様上、トラッキングセンサーは4台まで設置できるのだが、その推奨ルームスケールについては特に説明がない。
テストの結果、全ての設定に共通している特徴は以下の通りである。
この設定は、Oculusが最も推奨しているのだが、推奨ルームスケールの範囲内では極めて快適なプレイができた。
しかし、センサーが正面にしか置かれていないため、Touchコントローラーを握ったまま振り返ると(つまりセンサーに背を向けると)、トラッキングが途絶えた。もっともこの結果は、この設定ではトラッキング範囲がセンサーと向き合ったユーザーの正面に対して180°とされているため、仕様通りである。
テストにおけるいちばんの発見は、上記設定の推奨ルームスケールを超えても、トラッキングセンサーを3台設置した時の推奨ルームスケールの範囲内であれば、良好にトラッキングすることである。
部屋の対角線上に2台トラッキングセンサーを設置するレイアウトは、マニュアルでは上の画像のように説明されている。
マニュアルニよると、部屋の対角線上に10ft(3m)離して設置すると、対角線の内側に5ft(1.5m)四方のルームスケールが確保できる。
この設定では、ユーザーに対して360°の範囲でトラッキングが保証されるので、からだを回転させてもトラッキングが途絶えることはない。
だがしかし、この設定では正面に2台センサーを置く場合と異なり、推奨ルームスケールを少しでも超えるとトラッキング感度が低下した。
トラッキングセンサーを3台設置する場合のレイアウトは、マニュアルに掲載されている上の画像のように、正面に2台センサーを置いてから、その2台のセンサーに向かい合う壁のどちらかの隅に3台目を置くことになる。
この設定では、仕様通りに推奨ルームスケール(8.2ft四方)の範囲で、ユーザーに対して360°のトラッキングが保証されていた。
有線のトラッキングセンサーを使用するOculus Touchでは、センサーを3台設置する場合、2台はUSB 3.0ポートに接続し、残り1台はUSB 2.0ポートに接続しなければならず、設定が煩雑である。
Oculus Touchは仕様用4台のトラッキングセンサーを設置することが可能であるが、現時点では不要なように思われる。
というのも、センサーを4台に増やしてもルームスケールが広がることがなく、せいぜいよりトラッキング感度が信頼できるようになる程度の効果しか期待できないからである。
以上のテスト結果をまとめると、以下のようになる。
以上の結果から、3台目のトラッキングセンサーを購入する場合、ルームスケールよりもプレイしたいVRコンテンツがユーザーに対して360°のトラッキング範囲を要求するか、という点を考慮する必要がある、と言えるのではなかろうか。
参照元URL:http://www.roadtovr.com/watch-us-test-oculus-touch-tracking-room-scale-tracking-to-the-limits/, http://www.roadtovr.com/oculus-touch-review-reach-rift/
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