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海外メディアUploadVRは、2016年12月5日の記事において、VIVEとOculus Touchをセッティング、ルームスケールのサイズ、トラッキングセンサーの感度の3点から比較してみた。
セッティング難易度に関しては、VIVEの方がOculus Touchより簡単ということがわかった。
Oculus Touchのセッティングが煩雑になってしまう最大の原因は、有線のトラッキングセンサーを3台設定しなければならないことにある。
3台のトラッキングセンサーの配置に関しては、Touchのオフィシャルガイドで画像付きで説明されている。
上の画像によると、2台のセンサーは部屋のひとつの壁に対して平行に8.2ft(約2.5m)離して並べて置き、3台目のセンサーは2台のセンサーと対面する壁の隅の13ft(約4m)離れた場所に設置することが推奨されている。
UploadVRのライターが実際にセッティングしてみたところ、対面に2台置けば良いだけのVIVEのセンサー設置に比べてはやり煩雑に感じた、とのこと。
もっともTouchのトラッキングセンサーは2台でも動作するのだが、2台だと以下に比較するルームスケールのサイズが狭くなってしまうので、煩雑だからといって2台で済ましてしまうのは得策ではない。
VIVEとOculus Touchのルームスケールの比較に関して、海外メディアRoadtoVRは、2016年12月5日の記事において、両方のルームスケールを可視化した画像を掲載した。
上の画像の内容をまとめると、以下のようになる。
センサー2台時のOculus Touch推奨ルームスケール | 5ft(約1.5m)四方 |
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センサー3台時のOculus Touch推奨ルームスケール | 8.2ft(約2.5m)四方 |
センサー3台時のOculus Touch対応ルームサイズ | 10.5ft(約3.2m)四方 |
VIVEの推奨ルームスケール | 11.5ft(約3.5m)四方 |
「センサー3台時のOculus Touch対応ルームサイズ」とは、3台のセンサーが置ける部屋の最大サイズを意味しており、当然ながらルームスケールはルーズサイズより狭くなる。
UplaodVRが実際に試したところによると、3台のセンサーを使ったOculus Touchのルームスケールは、センサーを推奨された位置より離して置いても機能するので、ルームスケールの光学的な限界は推奨サイズより大きいことが推測される。
もっとも、推奨位置より離して設置すると、トラッキングの感度に影響が出る。
VIVEに関しては、マニュアル通りにセッティングすれば、トラッキングセンサーは推奨ルームスケールの範囲で極めて滑らかに機能する。
Oculus Touchに関しては、トラッキングセンサーが正しい位置関係にある時はVIVEと同程度の感度を示していたが、少しでも推奨された位置関係からずれると、トラッキング感度の低下が見られた。
以上の比較をふまえてUploadVRは、トラッキングシステムの完成度という観点ではVIVEのほうがOculus Touchより優れている、と結論づけた。
もっとも同メディアはハンドジェスチャー・コントローラーの完成度に関してはOculus Touchのほうが優れているとしており、Oculus Touchのトラッキング機能はまだ「実験的な」段階だとOculus社自身が認めているので、今後改良されればVIVEと遜色のないデバイスに進化するであろう。
VIVEとOculus touchのルームスケールを比較したRoadtoVRの記事
http://www.roadtovr.com/oculus-touch-and-htc-vive-roomscale-dimensions-compared-versus-vs-visualized/
VIVEとOculus Touchの比較を考察したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/vive-vs-oculus-rift-touch-roomscale/
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