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LenovoがGoogle Tangoに対応したスマートフォンPhab 2 Proの出荷を開始したと、vrscoutが伝えている。
今年は、モバイルデバイスにとって大変な年である。SamsungのNote 7は、誰もが愛するスマートフォンから「誰もが愛する爆発物」になってしまった。GoogleはDaydreamをサポートするPixelシリーズをリリースし、AppleはiPhone 7からイヤホンジャックを取り除くという革命を始めた。さらに、中国の巨大テック企業であるLenovoは最新のGoogle Tangoに対応した初めてのスマートフォンとなるPhab 2 Proを正式に発表した。この端末は様々な面で進化したものだが、最も革新的なのはスムーズなARである。
Phab 2 Proは現在のところ、ゲームやパズルから便利なビジネスツール、家庭用アプリケーションまで革新的なAR技術を活用した35種類のアプリに対応している。
その一例が、中毒性のあるビジネスシミュレーションゲーム『Towers for Tango』だ。このゲームでは、複雑で活気に満ちた街があなたの目の前にある平面に投影される。あなたは労働者を雇用し、団地に住まわせ、ゲーム内の地方経済を活性化させることができる。一方で、より実用的なツールとして『Lowe’s Vision』が利用可能となっている。これはTangoの技術によって様々な家具を現実に重ねることができるちょっとした、しかし気の利いたツールだ。このツールを使えば、利用者が実際に家具を購入する前に据え付けた後のイメージを確認することができる。アプリの大部分は高度なものではないが、それでも印象的だ。Phab 2 Proに追加されたセンサーとTango技術の組み合わせによって実現された高度なポジショナルトラッキングは、GoogleのDaydreamやSamsungのGear VRに欠けている「何か」である。Googleが将来のスマートフォンブランドにどのように統合していくのかは見ものだ。
ソフトウェアは進歩してきたが、スマートフォンとして完璧ではない。決してPhab 2 Proがイマイチだというわけではない。Qualcommの1.8GhzオクタコアプロセッサSnapdragon 652と4GBのRAMというスペックは化け物だ。唯一の問題点は、6.4インチという画面サイズのために端末が非常に大きくなってしまっていることである。このスマートフォンを片手で持ち続けるのは、屈強な男性にとっても苦痛だろう。もちろんその画面は華やかで精細だが、普通のズボンのポケットに入れるのは難しい。それだけの価値があるかは疑問符が付く。
Lenovoはこの問題を理解しているにもかかわらず、市場にこのスマートフォンをマーケティングし続けるだろう。それが「Tangoの紹介」以上のものだと認識しているからだ。来年には、いくつかの製造企業がこの技術を取り入れて競い合うことになるだろう。
現在、Lenovo Phab 2 ProはLenovo.com、Best Buy、Low’s Storeで購入することができる。価格は499ドルとなっている。
参照元サイト名:vrscout
URL:http://vrscout.com/news/lenovo-shipping-google-tango-phone-augmented-reality/
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