- 週間ランキング
今回のイベントで使用されたMRライブシステムは、ANYCOLOR株式会社とstuが共同開発したものです。
これまでのVTuberライブでは、LEDスクリーン上での映像視聴が主流でした。
そのため、ライブイベント特有のアーティストとオーディエンスの一体感が、リアルアーティストのイベントよりも感じにくいという声がありました。
しかし、今回開発されたMRライブシステムでは、Meta Quest3やXperiaを使用することで、観客がリアルタイムにVTuberと同じ空間にいるような没入感を体験できる仕組みとなっています。
実証実験では、にじさんじ所属の「加賀美ハヤト」と司会進行の「百花繚乱」が出演し、トークと音楽ライブの2つのイベントが実施されました。
イベント名:ANYCOLOR/にじさんじ 新技術実証実験イベント ver.2025.01
WEB:公式サイト
https://www.anycolor.co.jp/news/lcc0onaguaf
出演者:百花繚乱(MC) / 加賀美ハヤト
技術開発:stu
開発・モーションキャプチャースタジオ協力:Guncy’s
照明・映像演出協力:huez / Shibucreation.inc
今回実証実験が行われたリアルタイムMRライブシステムでは、次のような特徴によってVTuberとオーディエンスが同じライブ空間を共有しているような体験ができます。
リアルタイムでのVTuberライブを実現するためには、キャラクターの動きや照明演出を、複数のデバイスへ低遅延で伝送することが不可欠です。
ANYCOLORとstuは、独自のデータ圧縮技術を導入し、映像の遅延や同期ズレを最小限に抑えることに成功。
さらに、音声は通常のライブと同様に会場のスピーカーから出力され、イヤホン不要で臨場感あふれる体験ができるようになりました。
MRライブでは、実写映像とCGキャラクターをリアルタイムで合成する技術が重要です。
今回開発された新技術では、ステージ美術とキャラクターの前後関係を正確に再現し、照明演出と連動させることが可能となりました。
従来のAR/MR技術では難しかったリアルな映像合成を実現し、まるで目の前にVTuberが存在しているかのような体験を楽しめます。
リアルタイムで大量のデータを配信するためには、高性能なネットワーク環境が必要です。
一般的なライブ会場の無線ネットワークでは、MRライブの実現に適していませんでした。
そこで、新たに最適化されたネットワーク機材を導入し、データ伝送の安定化を実現し、スムーズで遅延のないMRライブを楽しめます。
【PR】
リアルタイムMRライブシステムにより、キャラクターIPがより身近な存在となり、従来にない自由度の高いコンテンツが提供できるようになります。
MRライブの技術は、VTuberライブだけでなく、
ゲームイベント
展示会・テーマパーク
ショッピングモール
といった分野でも活用が期待されているとのことです。
ANYCOLORとstuが共同開発したリアルタイムMRライブシステムによって、VTuberライブが大きく進化することが期待されます。
低遅延のデータ伝送技術、高精度な映像合成、最適化されたネットワーク環境により、まるでVTuberが目の前にいるかのようなライブ体験が可能です。
現状、Meta Quest3を使うようになっていますが、デバイスの軽量化が進めば一気に普及するのではないでしょうか。
これからの展開に期待したいですね。
Copyright ©2025 VR Inside All Rights Reserved.