XRコンテンツ開発をしているシンフォニア株式会社は、小型移動式クレーンで国内最大シェアを誇る古河ユニック株式会社と、クレーン操縦の「VRトレーニング」分野における協業を開始し、協業製品の第1弾として、古河ユニック製「液晶ラジコンJOY」実機を使用して操作する『VRトレーニング』を完成させました。

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「古河ユニック版VRトレーニング」の特長

協業第1弾となる本VRは、古河ユニック社から提供された実物の「液晶ラジコンJOY」とその3Dモデル、及び古河ユニック製小型移動式クレーンの3Dモデルを使用してVR内でトレーニングを行えるシステムです。

リアルな体験を可能とし、実際の「液晶ラジコンJOY」の操作感覚を習得することが出来ます。

▲「古河ユニック版 小型移動式クレーンVRトレーニング」VR内の様子

リアル製品と同様に動かせる

VR内で操作する古河ユニック製「新型G-FORCE」の3Dデータ

VR内で動作する小型移動式クレーンは、実物のCADデータを元に作成した3Dデータが使用されています。

さらに、ラジコンのJOYスティックを操作することで、リアル製品と同様にクレーンが動作します。

VR内の定格荷重も、ブームの位置や伸縮状態により現実と同様に変化するようにプログラムで実装されています。

また、安全に操作するために重要となる危険性の体験も可能なように、定格荷重の超過や巻過状態になった際に、VR内ラジコンの液晶パネルの表示や、実機のクレーン警告音声を用いて警告するなど、忠実に再現されています。

初めてでも操作できる

「液晶ラジコンJOY」を初めて触る場合でも、1から操作を学べるようにラジコン操縦に基づく動作が確認され、安全に操作方法が習得できるようにコンテンツの設計、実装がなされています。

「液晶ラジコンJOY」の特徴である「フック平行移動」や「対地平行移動」なども、VR内で実機同様に実行することが可能です。

2つの練習モードで実践に対応

本システムでは、「液晶ラジコンJOY」の操縦説明を一通りVRで学んだ後の練習用に、「練習問題」と「自由練習」の2つのモードが用意されています。

▲VRによる操作練習として「自由練習」と「練習問題」を用意

練習問題:指定された場所までどれだけ早く操作出来るかをトレーニングできます

自由練習:VR内で好きなだけ操作を練習することができます

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協業の背景と今後について

両社は、今回の協業により古河ユニック社のトップメーカーとしての知見と、シンフォニア社の体感強化型VRの開発技術を掛け合わせることで、クレーンユーザーに対して、質の高いVRシミュレーショントレーニングを提供し、事故率の低減・生産性の向上に貢献していくとしています。

背景

シンフォニア社は、「『技術』を『製品・サービス』に孵化させる『インフラカンパニー』」をビジョンとして掲げ、様々な産業のDXを加速させるXRコンテンツ開発事業を展開しています。

その一環としてリリースされていた「小型移動式クレーンVR訓練システム」に対して、古河ユニック社より知見や製品データ等を用いた効果的なVRコンテンツ開発案が提案されたことで、今回の共同開発がスタートしています。

開発には実機を使った体験を

▲古河ユニック 佐倉工場での実機操作体験会の様子

開発にあたって、「液晶ラジコンJOY」を使用して実機同様にVR内の操作を行うための機材制作や、操作感が実機と異ならないかなどをチェックするためのテストが繰り返し行われました。

さらに、古河ユニック 佐倉工場での実機操作体験会を開催する等、様々な面で古河ユニック社の協力を得て開発が進められました。

今後、両社が目指すもの

本VRトレーニングシステムが、クレーンを利用する業界の教育と訓練に革新をもたらし、作業現場の安全性向上に貢献することを目標としています。

両社の知見・技術を生かした共同開発により継続的にVRトレーニングコンテンツを提供していくことで、業界全体に日常的な教育文化が醸成される事を目指しています。

「シンフォニア×古河ユニック」がもたらすもの

両社は、この協業を通して次の3つの分野に関して新たな価値創出を企図しています。

VRによる操縦トレーニングを当たり前に

共同開発により、クレーン製品の形状、構造・仕様・操作方法に基づく、最高レベルのリアリティを持つVRトレーニングが開発されました。

これによりVRによる操縦トレーニングを一般的な手法として社会に認知・浸透させ「VRの社会実装」を目指します。

手軽でリアルな操縦体験を

クレーンは小型のものでも展示会場に展示するのは難しく、展示できたとしても操縦まで体験してもらうことはさらに困難です。

共同開発により、現実に近いクレーン操縦体験をVRで手軽に提供することが可能となりした。

また、採用説明会等で若い世代にクレーン操縦をVRで体験してもらうことができ、クレーンに関する興味喚起やイメージアップに期待ができます。

「VR訓練システム」の拡充と普及

古河ユニック社の主要顧客である、物流業・建設業の企業に対して「小型移動式クレーンVR訓練システム」を提供する協業体制を構築していきます。

将来的に、共同開発による「VR訓練システム」が操縦トレーニングを代表するツールとして業界に定着することを目指しています。

まとめ

XRコンテンツ開発のシンフォニア社は、小型移動式クレーンを扱う古河ユニック社と、クレーン操縦の「VRトレーニング」分野における協業を開始し、古河ユニック製ラジコンを使用して操作するシステムを発表しました。

古河ユニックは、街で目にすることも多いトラックなどに設置されている小型移動式クレーン市場において国内最大シェアを誇っています。

建設業や物流業では欠かせない、この小型移動式クレーンの「VRトレーニング」で古河ユニックとシンフォニアが協業を開始しました。

第1弾としてリリースされたのは、古河ユニック製「液晶ラジコンJOY」実機を使用して操作する、現実の操縦に限りなく近いVRトレーニングシステムです。

本システムは、購入後の操縦練習だけでなく、購入前の検討や就業体験など、場所を問わずに様々なシーンで活用することができます。

また、事故防止のための研修や、効率アップのためのトレーニングなど多岐にわたっての活用ができ、今後の発展にも期待が持てますね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]




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情報提供元: VR Inside
記事名:「 VR小型移動式クレーントレーニングで協業開始!古河ユニックとシンフォニア