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今年7月15日~30日に行われた「バーチャルマーケット(Vket)2023 Summer」の開催レポートが、主催のHIKKYから公開されています。
今年で5周年・初めての開催から10回目の開催となった今回は、
企業・IP75社
一般サークル計700サークル
が出展しており、VR会場の企業出展会場は
パラリアルラスべガス
パラリアル福岡
パラリアル秋葉原
の3会場が展開され、また一般サークル出展会場全27会場、Vket Cloudの企業出展ブラウザ会場全8会場が開設されており、今回は過去最大となる世界中から述べ120万人以上の来場者数を記録しています。
<Vket発起人・動く城のフィオさんのコメント>
バーチャルマーケットが誕生してからちょうど5年が経ちました。
この5年間は本当に激動続きで、コロナ禍で現実空間が壊滅的な打撃を受ける中でバーチャルに注目が集まったり、Facebook社名変更を機にメタバースブームが爆発的に広がったりと、驚きの連続でした。
その間、バーチャル空間では、アバターを身に纏って創作や生活をする文化圏が着実に拡大し続け、ユーザーや遊び方の多様性も増し続けました。
この先5年のバーチャル空間でも、今の私達には想像もできないような刺激的な出来事が次々と生まれていくことでしょう。
バーチャルマーケットも、進化し続けるバーチャル空間の文化圏に寄り添い、関わるすべての人にとって世界一革新的で楽しいイベントであり続けたいと思います。
また今回は、Vket初の試みとして7月29日と30日の2日間に、ベルサール秋葉原をメイン会場にしたリアルイベント「バーチャルマーケット2023リアルinアキバ」も開催され、延べ4万人の来場者数を記録しています。
また今回のイベントは3つ目のギネス世界記録を取得しており、Twitter(現X)などのSNS上でのバーチャルマーケットに関する投稿も多く見られ、常にトレンド入りするほどの盛り上がりを見せています。
記念すべき10回目の開催にして、様々な新しいチャレンジも行われており、これらもイベントの盛り上がりに拍車をかけたということです。
今回の開催レポートでは、出展企業コンテンツ一部の様子も公開されています。
初の出展となるJR九州の出展では、JR博多駅を再現した「バーチャル博多駅」が展開されました。
駅前広場には博多の夏の風物詩・博多祇園山笠の「飾り山」が展示され、JR九州のよさこいチーム“櫻燕隊(おうえんたい)”の制服を着たアバターと一緒に踊れる「よさこい体験」や、駅の外壁に福岡の1年の風景が映し出される「プロジェクションマッピング」などが展開され、来場者は博多/福岡を存分に感じられるコンテンツを体験しています。
また駅構内3・4番乗り場では、現実では実現できない「西鉄電車」の乗り入れや、JR九州の人気観光列車の中から、
「SL人吉」
「ふたつ星4047」
「あそぼーい!」
「ゆふいんの森」
の4つの車両を組み合わせてここでしか乗ることのできない特別な列車が展開され、博多駅を忠実に再現しながらもメタバースならではの非現実体験が提供されました。
さらに、リアルの博多駅におけるイベント開催やVTuberとのコラボキャンペーンも実施され、リアル・バーチャル両方の博多駅で楽しんでもらえるような企画が展開されています。
こちらも初出展となる日清食品のブースでは、カップヌードルの工場見学をしていると突然地下研究所に連れ去られ、オリジナルキャラ「カップヌードル大帝」に改造され、“ヌードルワイヤー”を駆使しながら爆破する工場から脱出する、というストーリーのオリジナル脱出ゲームが展開されました。
日清食品らしいユニークな企画やゲーム性・ブース内のクオリティなどが話題を呼んでおり、SNSでは「カップヌードル大帝」のアバターのままVket内の他のコンテンツなどを楽しむ様子や、「Vket日清食品ブースに行ったら無性に食べたくなったのでカップヌードル買ってきた」といったコメントなど、多くの投稿が見られたということです。
JVCケンウッドでは、コンサートホールをVRChat会場・スマホからもアクセスできるWebブラウザ会場の両方に設営。
前回出展時に話題となった広瀬香美さんのアバターが登場するコンテンツが展開されました。
「ゲレンデがとけるほど恋したい」のダンスを自身のアバターで踊ることができるダンスコンテンツや、リズム感を鍛えるリズムゲームが出展され、この「ゲレンデがとけるほど恋したい」のダンスコンテンツを使用した投稿を、Twitter(現X)にて投稿するギネス世界記録へのチャレンジも行われています。
このチャレンジでは、見事「1時間でTwitterに投稿された振り付けされたダンスを踊るアバターのビデオの最多数」として世界記録を達成しており、さらに東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校とのコラボで、事前に商品のレクチャーを受けた学生が職業体験としてバーチャル接客をブース内で行いました。
キヤノンマーケティングジャパンの出展では、VR映像の手軽な制作を可能にした「EOS VR SYSTEM」の世界観を体験できるブースが展開され、ここではミラーレスカメラEOS R5と、キヤノン初のVRレンズRF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEを使用して撮影した立体視映像4種類を楽しむことができるコンテンツが展開されました。
SNS上では
「本当に目の前に猫がいるようで癒やされた」
「すごくリアルな体験ができて映像コンテンツの可能性を感じた」
といった好意的なコメントが多く見られたということで、会期中にはプロのスタッフによるVR接客も実施されています。
さらにリアルイベントにもブースが出展され、メタバース・リアルと合わせて普段なかなか訴求することのできない、VRユーザーからメタバース未経験者まで幅広い層にキヤノンの技術や商品をPRすることができたということです。
今回初出展となったJRA日本中央競馬会では、千葉県船橋市にある中山競馬場を再現した“バーチャル中山競馬場”が展開されました。
この出展ではブースではなく1会場が制作され、大規模スケールで中山競馬場が精巧に再現されたほか、場内では名馬キタサンブラックなどの競走馬に騎乗してタイムアタックレースに参加したり、なかなか入ることのできないパドックやコース内を移動したりするメタバースならではの体験が提供されています。
実際にレースが行われた日には、人気VTuberをゲストにレース予想をするユーザー参加イベントも行われ、リアルイベントに出展されたブースでは、「本物と見紛うばかりに精巧に作られた動く“馬ロボット”」もお披露目。
人気芸人やVTuber・声優によるステージイベントも展開され、リアルもメタバース会場もどちらも大いに盛り上がったということです。
なお、このバーチャル中山競馬場はVket開催後も常設されているためいつでも来場でき、その時々でのレースに合わせたイベントも実施が予定されています。
筆記用具メーカーのパイロットコーポレーションは、VRChat会場とWebブラウザ会場・リアルイベントにも出展しており、メタバース会場では同社の筆記具を再現した“巨大筆記具船”に乗って水上シューティングゲームが楽しめるブースが展開されました。
リアルイベントでは、実際にVRヘッドセットを被ってこのシューティングゲームを体験できるブースと、人気芸人・声優によるステージイベントが展開され、SNSでもVR会場でのゲーム体験、リアルイベントでの体験をしてきた様子の投稿が多く見らたということで、「ゲーム後は遊んだ記念にペンを買いたくなる」といったコメントも寄せられたということです。
今回で3回目の出展となる静岡県焼津市は、VRChat会場とWebブラウザ会場・リアルイベントに出展。
メタバース会場では「バーチャル海釣り」など、“さかなのまち焼津市”を存分に感じられるコンテンツが提供されたほか、地場産品を3Dモデルで展示した焼津市のふるさと納税のPRが実施されました。
またリアルイベントでは、Vket初出展時に大きな話題を呼んだ「バーチャルマグロ解体ショー」にちなんだ、「リアルマグロ解体ショー」がステージイベントで行われ、やいづ親善大使のSKE48・青木詩織さんをゲストに大きな盛り上がりを見せました。
ブース出展ではメタバース会場の体験のほか、ツナ缶などのリアル商品の物販も行われ、多くの人が来場し、体験・購入をしたということです。
次回の「バーチャルマーケット2023 Winter」は、今年12月2日(土)~17日(日)の開催が決まっており、既に一般サークルの出展募集が始まっています。
11回目になる今回も、メタバース会場のほかリアル会場でのイベント実施も予定されています。
今年7月に行われた「バーチャルマーケット2023 Summer」の開催レポートが、主催のHIKKYより公開されています。
今回も様々なジャンルの企業が出展し、初となるリアルイベントも開催されて、過去最大の来場者数を記録しています。
次回は12月の開催ですが、こちらもどんな展開になるか注目ですね。
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