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「Magic Leap 1」は、ユニコーン企業Magic Leap社が30億ドル以上の資金を集めるのに貢献したMRグラスですが、販売と関連するすべてのサービスが完全に終了する予定です。
クラウドサービスは2024年12月31日にシャットダウンされ、デバイスがさらなるサポートを受けることがなくなるため、Magic Leap 1は事実上「使えなくなる」ことになります。
Magic Leap 1の新規購入受付は終了し、各種サポートは順次終了します。
日本のユーザー向けに用意されたQ&Aページに掲載された具体的内容は以下のとおりです。
・製品販売およびサポートの終了日:いずれも2024年12月31日に終了
・Magic Leap 1 開発者フォーラム:2023年9月29日をもって利用不可に
・Magic Leap Discord チャンネル:2023年9月29日をもって利用不可に
・新たな OS アップデート:コア機能が停止する(とMagic Leap が認める)状況にのみ対処
・製品サポート:2024年12月31日まで製品のトラブルシューティング支援を引き続き提供
・保証:Magic Leap 1保証ポリシーに基づく有効な保証請求を引き続き尊重
・クラウドサービス:2024年12月31日をもって利用不可に
・本体とアプリ:2024年12月31日をもって事実上利用不可に
Magic Leap 1は、2018年中ごろに初の本格的なAR/MRグラスとして一般消費者向けに発表され、日本国内でもNTTドコモより販売されました。
頭部に装着するグラスと腰に装着するコンピュートユニットを接続することで目の前の空間にデジタルコンテンツを表示し、リモコンやハンドトラッキングによって操作できるMRデバイスです。
コンテンツには、
・アバターチャット
・空間に映し出されるウェブブラウザ
・Wayfairアプリ(家具が自宅の部屋にどのように映えるかを見るためのアプリ)
・Insomniac Gamesによって作られた2つのゲーム
・Spotifyのバックグラウンドアプリ
がなど含まれており、そこそこの多機能なMRグラスといえます。
しかし、Magic Leap 1の形状は屋外での使用には適しておらず、道案内、翻訳、関連情報の表示など、ユーザーが本来期待していた機能には対応してませんでした。
さらに、高額な2300ドル(日本では249,000円)の価格も合わせて、最初の1年間に100万台以上の販売を想定していたところ、最初の6ヶ月でわずか6000台しか売れなかったと報じられています。
この深刻な販売不振を受けてMagic Leap社はCEOが交代し、後継機種Magic Leap 2は企業向けに販売されるという大きな方向転換を余儀なくされました。
MRグラス「Magic Leap 1」が2024年12月31日をもって完全にサービス終了することになりました。
初の一般消費者向けAR/MRグラスとして期待を集めたMagic Leap 1ですが、蓋を開けてみると、約25万円という一般消費者には手が出しにくい価格で出鼻をくじかれた感があります。
サービス終了に影響を受けるユーザーの数は不明ですが、1年以上の時間があるため、代替機種を見つけることができるでしょう。
Magic Leap社が創業当初に目指した一般消費者向けAR/MRデバイス(またはVR/MRデバイス)として、
・Apple Vision Pro
・Meta Quest 3
といったものが他社から登場することになります。
ユーザーの代替機種もこれらが中心となりそうですね。
参考:Magic Leap 1 AR Headsets Will “Cease To Function”After 2024[Upload VR]
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