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花き生産業は
・産出額が平成10年の63百億円をピークに全品目を通じて減少傾向にあること
・生産者年代構成が60歳以上と高齢化が顕著になっていること
などが重なり『国内外での競争力が低下傾向にある』という問題点を抱えています。
この花産業が直面している衰退に立ち向かい、デジタルとリアルの世界を融合させて花に対する需要を総合的に高めることを目的に、元フラワーアーティストの堺彬氏を中心に設立された花コミュニティが「JPG Flower DAO」です。
一方、「Worweld(ワーヴェンド)」はリアルとバーチャルを繋ぎ、新しいマーケティングやビジネス展開に必要な環境や提案を様々な事業者にすることを目的として活動している、Unlimited Potential代表の佐藤旭氏をはじめ異なるジャンルで活躍するクリエイターで構成されたプロジェクトチームです。
今回「JPG Flower DAO」と「Worweld」がタッグを組み、『衰退化する花産業をテクノロジーの力で盛り上げる』をコンセプトに掲げ、ボーダレスな環境創造で花産業とユーザーの架け橋となり、業界の活性化に寄与するための拠点を、国内最大級のメタバースプラットフォームclusterを活用してメタバース上に制作しています。
今回制作されるメタバースワールドはclusterを活用していることから、PCだけでなく、スマートフォンやVR機器などマルチデバイスに対応しており、オンラインで花に関連するコンテンツに触れる機会を創ることで興味・関心を持ったり購買や現地に足を運ぶキッカケを創出することを目的としています。
具体的には、メタバース公開を機に実施される『花業界へのアプローチの実現に必要な資金調達のためのクラウドファンディング』のイベント会場としての活用や、年間を通したNFTなど花にまつわるデジタルコンテンツ展示会の開催、季節の節目ごとに新しい空間を開放するなどが予定されています。
また「現実では体験できない花の世界を創造し、展示会やイベントを通して花産業を盛り上げるオンライン拠点」がコンセプトの本メタバースは、VR体験会など”リアル”と”バーチャル”双方を駆使して花の魅力を総合的に伝える活動拠点を目指しており、将来的には提携する花屋やフラワーアーティストを増やすための活動を応援する場とし、出展や展示ができるように拡張することも検討されています。
そのほかにも『デジタルコンテンツを作成、NFT化して販売する』ことや『花妖精をモチーフとした花名鑑や画集、絵本、小説といったコンテンツを制作する』こと、『制作したコンテンツの発表や世界観を体験・交流する』といった目的でメタバースを活用することが検討されています。
さらにコンテンツの売上の一部を、廃棄される花「ロスフラワー」や規格外の花「プラスフラワー」の購入にあてることで、生産者に還元できる仕組みの構築にも取り組むとしています。
衰退する花産業を盛り上げる日本初のプロジェクト拠点がメタバース上に開設され、第一弾として『花業界へのアプローチの実現に必要な資金調達のためのクラウドファンディング』のイベント会場として活用されます。
花のある暮らしにあこがれはあるものの、お世話が大変かもとか、枯らしてしまったらと躊躇している人には、枯れないメタバース上のお花やアート作品からチャレンジしてみるのというのも一つの手段となりそうだと感じるニュースですね。
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