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これまで「Project Cammbria」と呼ばれてきたMetaの最新VRゴーグルですが、ついに「Meta Quest Pro」として正式に発表されました。
Quest ProはMeta Questのハイエンド機にあたり、これまでのようなゲームや動画視聴といった用途に加えて、開発者向け・法人向けの用途での活用が念頭に置かれています。
そのため、パフォーマンスの高さが追求されており、
・VR用に最適化された新しいQualcomm Snapdragon XR2+プラットフォーム
・12GBのメモリ
・ストレージ256GB
・効率的な放熱機構
を搭載して、Quest 2の1.5倍という高い動作性を実現しました。
また、Quest2で採用されていたフルネルレンズではなく薄型のパンケーキレンズを採用することで、奥行きを40%削減しつつ
・1インチあたりの画素数を37%
・1度あたりの画素数を10%
それぞれアップさせています。
パンケーキレンズを採用したことでQuest Proは、Meta社のこれまでのVRゴーグルの中で最もスリムなデザインとなりました。
デザインに関しては、ヘッドバンド後部にバッテリーを配置することで、初代Quest、Quest2で指摘されていた重心が前に偏る問題も解消されたのも特徴です。
重量バランスが良くなり、長時間利用しても快適で疲れを感じにくくなっています。
Quest Proの外部カメラも改良され、従来の白黒ではなく高解像度のフルカラーで外の景色を取り込めるようになりました。
外部環境をフルカラーで確認できるだけではなく、新しいセンサーシステムと組み合わせることで高精細でフルカラーの複合現実も実現できます。
物理環境と仮想要素を臨場感をもって組み合わせることができ、
・工学デザインの共有・構築
・家具などの配置のチェック
・オフィスでのプレゼンテーション
といった作業を効率的に行うことが可能です。
Quest Proではこれまで以上にリアリティがあるメタバース体験もできるようになっています。
新しいソーシャルプレゼンス機能として、
「アイトラッキング」
「自然な表情機能」
が実装されました。
アバターの外見が自分に似ているだけでなく、実生活と同じように動き、自己表現することができる機能です。
バーチャルオフィス「Meta Horizon Workrooms」で仕事をするにしても、『Wooorld』のようなマルチプレイヤーアプリで普段会えない友人や家族と一緒に過ごす場合でも、現実のような人間的なやりとりができます。
なお、「アイトラッキング」と「自然な表情機能」は、デフォルトではオフになっていて、これらをオンにした場合、利用者の目と顔の画像はヘッドセット内に留まり、処理された後に削除されるなど、プライバシーに最大限配慮しているとのことです。
Quest Proのコントローラー「Meta Quest Touch Proコントローラー」は、これまでの機能から大きく一新されました。
特徴的なのはVRコントローラーのシンボルともいえるトラッキングリングが無くなっていることです。
各コントローラーに内蔵された3つのセンサーにより、ヘッドセットとは無関係に3D空間の位置を追跡し、360度のフル可動域を実現します。
このことですべてのVRアプリケーションで安定したトラッキングができるようになりました。
また、人間工学に基づき、よりバランスの取れた設計になっており、まるで手の延長のような自然な操作感となっています。
さらに、新しい「TruTouchハプティクス」のシステムで、より広範囲に正確なフィードバックを提供する触覚を表現することができるとのことです。
ついに「Project Cambria」こと「Meta Quest Pro」の全容が明らかになりました。
機能も使用感もプロ仕様になっており、ゲームや動画視聴といったエンタメ用途はもちろん、アプリ開発やデザインなどのビジネス用途でも活用できます。
Quest2との後方互換性もあることから、Quest2用のゲーム・アプリを利用することも可能です。
プロ仕様であるため価格も22万6,800円と、これまでにない価格帯となりました。
それでも現時点で最高品質のVR体験ができるVRゴーグルとなっており、価格以上の価値があるはずです。
ソース:Oculusブログ
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