キヤノン株式会社は、2022年6月29日から7月1日まで東京ビッグサイトにて開催される「第2回XR総合展」に出展し、同社の最新モデルのMR用ヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」の展示や、製品を用いた体験デモなどを実施することを発表しました。



MR用HMD「MREAL X1」とは?

「MREAL X1」

キヤノンが展開している「MREAL(エムリアル)」とは、現実世界とCG映像を違和感なく融合し、あたかも目の前で現実に存在しているかのような臨場感を提供する複合現実『Mixed Reality(MR)』を活用したシステムです。

この臨場感を生み出しているのは、HMDに内蔵されたカメラのCMOSセンサーが捉えた目の前の映像である”現実映像”と、VR空間の3DCG映像である”仮想映像”をコンピューターでリアルタイムに合成し、HMDに表示する「ビデオシースルー方式」という技術になります。

MREALシリーズ最新モデルの「MREAL X1」は、2022年6月上旬に発売が予定されています。

「MREAL X1」の特色

「MREAL X1」の大きさは約186(幅)×150(奥行)×250(高さ)mmで、ディスプレイ部のみの大きさは約158(幅)×86(奥行)×38(高さ)mmと小型化されています。

重量は約359g、ヘッドマウントユニットを含むディスプレイ部のみでは約158gと軽量化に成功していて、装着感が快適なため”頭を傾けるような体勢””長時間の作業”にも対応可能となっています。

その一方、表示面積はMREALシリーズ”最大”を実現し、『視野角が広い』という特徴を有しています。

これにより、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体を確認することができ、『検証効率』『臨場感』が向上したことで、”製造業”や”建設業”だけでなく”医療”や”エンターテインメント”など多様な業界のDX推進への寄与が期待されています。



「第2回XR総合展」にブースを出展!

キヤノンブースイメージ図

RX Japan株式会社が主催し、東京ビックサイトにおいて2022年6月29日(水)~7月1日(金)の3日間、各日10:00~18:00に開催される「第2回XR総合展」に、キャノンのブースが出展されます。

キャノンブースでは、現実世界と3DCGをリアルタイムに融合するMR技術の紹介や「MREAL X1」を用いた体験デモが予定されています。

MR用ヘッドマウントディスプレイの最新モデル 「MREAL X1」

バーチャルショールームデモ

自動車のCGを実寸大で表示するバーチャルショールームデモ

リアルの空間に”実寸大”の3DCGで再現した『大型製品』や『設備装置』を表示させることで、”場所”や”時間”といった制約なく、高い臨場感のもとで商談や検証が可能となることを示すため、本デモでは、

・自動車の3DCGを実寸大で表示する

・表示切り替えによる何パターンものボディーカラーを確認する

・3DCG上でのエンジンボタンのON/OFFやドアの開閉といった動作確認をする

・内外装のデザインを確認する

といったことが体験できます。

サービストレーニングデモ

実物の部品と組み合わせて実施するサービストレーニングデモ

3DCGと実物を組み合わせることで、実際の設備内でリアルなトレーニングや作業検証が可能となることを体感するため、今回のデモでは、リフトアップされた”3DCGの自動車”に”実物の部品”を組み付けるトレーニングが体験できます。

・部品の重さや締め付けの感触

・作業時の姿勢

・作業時に負荷がかかる姿勢を検知・アラートを発する危険作業検知AI

場所やコストを気にせず繰り返し体験が可能なトレーニングは、作業の習熟度の向上という人材育成への貢献が期待できます。

教育コンテンツデモ

教育コンテンツデモ(デモ協力:販売パートナー/(株)クレッセント)

撮影画像から3D空間を再構成する技術であるボリュメトリック技術を用いた”四重奏の映像”を、「MREAL」で現実世界の中に実寸大の3DCGで表示することで、高精度で没入感の高い新たな体験ができるデモとなっています。

本デモでは普段は近くで見ることのできない

・プロの演奏家の指の使い方などを好きな角度眺める

という体験を提供します。

『何度でも学ぶことができる』教育コンテンツは、体験者の技術向上が期待できます。

組み立て作業検証デモ

組み立て作業検証デモ(デモ協力:販売パートナー/日本バイナリー(株))

システムが物体と接触した際の力覚情報を瞬時に作業者に伝え、知覚させるための装置である『力覚フィードバック装置』と3DCGを組み合わせることで、製造業で組み立て作業の前に、部品同士や部品と接合部の干渉の感触を再現した検証が可能となります。

本デモでは『力覚フィードバック装置』にHAPTION社製の「Virtuose 6D」を使用し、MREALにドアパネルの3DCGを表示して

・部品同士や部品と接合部の干渉についての検証作業

が体験できます。

3DCGでリアルと同様の干渉時の感触を得ながら何度も検証することができることは、”コスト削減”や”検証時間の短縮”を実現します。

まとめ

キヤノンが「第2回XR総合展」に出展することが発表されました。

このブースでは、最新モデル「MREAL X1」の製品展示のみならず、現実世界と3DCGをリアルタイムに融合するMR技術の紹介や、MREALによる体験デモが予定されています。

重さや手ごたえといった、現実にしか体感できないと思っていたものが、仮想空間でも体感できるようになってきたとは、SF映画で見ていた近未来はもはや”未来”のお話ではなく”今”のお話なのかもしれないと感じるニュースですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]








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記事名:「 キヤノン「第2回XR総合展」に出展!最新機種「MREAL X1」の展示や体験デモも