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今回リリースが発表された「360度動画同時再生アプリ」は、複数端末で同時に360度VR動画が再生できるアプリで、用途やネットワーク環境に合わせて『クラウド版』と『ローカル版』の2種類が用意されています。
クラウドアプリ版では、
・管理端末
・HMD
のどちらもインターネットに接続出来る環境が必要であるものの、それぞれの利用場所に制限はなく、遠隔でも操作が可能となっています。
もう一方のローカルアプリ版では、インターネットを利用せずに管理端末とHMDはローカルネットワークで接続しますが、別途ルーター等が必要になる場合があります。
このアプリが対応しているHMDは、
・Quest/Quest2
となっていて、クラウド版の管理端末は
・WindowsPC(ブラウザ)
・タブレット(ブラウザ)
に、またローカル版はWindowsPC(アプリ)のみに対応しています。
さらに接続可能なHMDの台数はシステム上の上限がないものの、ネットワーク等の環境により接続台数は変わってくるということです。
基本機能は、クラウド版とローカル版ともに共通となっており、
・360度動画同時再生
・動画管理
・HMDモニタリング
・HMD視聴状況モニタリング
の4つの機能が備わっています。
管理端末に接続している複数台のHMDに対して、管理画面から同時に同じ360度動画を選択し、
・再生・停止
・10秒/30秒送り/戻し
などの同時再生ができます。
管理端末に動画をアップロードすることで、視聴側のHMDにダウンロードすることができます。
また動画を削除する場合は管理端末から動画を削除すると、HMD内の動画も削除されるようになっており、動画形式は
・360度動画/360度3D動画(Top and Bottom形式) ※mp4(h264)、30FPSまで
に対応しています。
管理端末ではHMDの
・温度
・バッテリ残量
・充電状況
のモニタリングができます。
管理画面上では、特定のHMDのユーザーがどの方向を見ているかモニタリングすることができます。
カディンチェ社は、これまでも様々なHMDやスマートフォン向けに動画視聴アプリの開発を行っており、その中で「複数台のHMDやスマートフォンで同時に同じ動画を再生したい」という要望を受けて、2018年頃より360度同時再生アプリの開発を開始し、研修やイベント等向けに提供しています。
今回のものは企業向けに個別に開発するのではなく、新しく自社アプリとして開発されたもので、4月から一般にリリースされることになっています。
カディンチェ社が、複数端末で同時再生が可能な360度動画同時再生アプリをリリースしました。
ネットワーク環境によりますが、システム上は接続台数に上限がないため、教育や研修、医療、エンタメ分野での利用が期待されます。
管理端末でのモニタリング機能が充実しているので、様々な分野で活用できそうですね。
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