カディンチェ株式会社は、2022年4月より「360度動画同時再生アプリ」をリリースすることを発表しました。



「360度動画同時再生アプリ」とは?

今回リリースが発表された「360度動画同時再生アプリ」は、複数端末で同時に360度VR動画が再生できるアプリで、用途やネットワーク環境に合わせて『クラウド版』と『ローカル版』の2種類が用意されています。

クラウドアプリ版

クラウドアプリ版では、

・管理端末

・HMD

のどちらもインターネットに接続出来る環境が必要であるものの、それぞれの利用場所に制限はなく、遠隔でも操作が可能となっています。

ローカルアプリ版

もう一方のローカルアプリ版では、インターネットを利用せずに管理端末とHMDはローカルネットワークで接続しますが、別途ルーター等が必要になる場合があります。

対応端末について

対象デバイス

このアプリが対応しているHMDは、

・Quest/Quest2

となっていて、クラウド版の管理端末は

・WindowsPC(ブラウザ)

・タブレット(ブラウザ)

に、またローカル版はWindowsPC(アプリ)のみに対応しています。

接続台数

さらに接続可能なHMDの台数はシステム上の上限がないものの、ネットワーク等の環境により接続台数は変わってくるということです。

基本機能について

基本機能は、クラウド版とローカル版ともに共通となっており、

・360度動画同時再生

・動画管理

・HMDモニタリング

・HMD視聴状況モニタリング

の4つの機能が備わっています。

360度動画同時再生機能

管理端末に接続している複数台のHMDに対して、管理画面から同時に同じ360度動画を選択し、

・再生・停止

・10秒/30秒送り/戻し

などの同時再生ができます。

動画管理機能

管理端末に動画をアップロードすることで、視聴側のHMDにダウンロードすることができます。

また動画を削除する場合は管理端末から動画を削除すると、HMD内の動画も削除されるようになっており、動画形式は

・360度動画/360度3D動画(Top and Bottom形式) ※mp4(h264)、30FPSまで

に対応しています。

HMDモニタリング機能

管理端末ではHMDの

・温度

・バッテリ残量

・充電状況

のモニタリングができます。

HMD視聴状況モニタリング機能

管理画面上では、特定のHMDのユーザーがどの方向を見ているかモニタリングすることができます。



サービス提供の経緯

カディンチェ社は、これまでも様々なHMDやスマートフォン向けに動画視聴アプリの開発を行っており、その中で「複数台のHMDやスマートフォンで同時に同じ動画を再生したい」という要望を受けて、2018年頃より360度同時再生アプリの開発を開始し、研修やイベント等向けに提供しています。

今回のものは企業向けに個別に開発するのではなく、新しく自社アプリとして開発されたもので、4月から一般にリリースされることになっています。

詳細:カディンチェ株式会社公式サイト

まとめ

カディンチェ社が、複数端末で同時再生が可能な360度動画同時再生アプリをリリースしました。

ネットワーク環境によりますが、システム上は接続台数に上限がないため、教育や研修、医療、エンタメ分野での利用が期待されます。

管理端末でのモニタリング機能が充実しているので、様々な分野で活用できそうですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]








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情報提供元: VR Inside
記事名:「 複数の端末で同時再生が可能!「360度動画同時再生アプリ」リリース