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今回実証実験が行われた「GIBSON」は、博報堂DYホールディングスとMESONによる共同プロジェクトで、実空間(フィジカル空間)の3Dコピーである”デジタルツイン”を用いてサイバー空間を構築し、そこにログインする遠隔地のVRユーザーと実空間のARユーザーとが、まるで同じ空間で場を共有しているようなコミュニケーション体験を可能にしています。
今回の実験では、
・大手町
・丸の内
・有楽町
のいわゆる”丸の内エリア”を対象に行われ、同地区で活動する
・NPO法人大丸有エリアマネジメント協会
・一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
・三菱地所株式会社
にて構成された実行委員会主催の社会実験「Marunouchi Street Park 2021 Winter」と連携し、”GIBSON”が将来的に活用を想定している観光や買い物・イベント用途での体験価値の検証が行われています。
今回の実証実験の結果、同プロジェクトのコンセプトで実現されるコミュニケーション形態において、遠隔地(実験では体験スペース)にいるVR体験者が実際の現地(実験では丸の内)にいるという感覚が得られるのに加え、
“サイバーとフィジカルが融合した新たな空間に自分が実際に居る”
という感覚を体験者にもたらすことが確認されています。
また動的な周囲の状況変化の観測に関わるスコアも高く出ており、想定されていたユースケースである
・観光
・イベント
・コマース
での活用が有望であることも確認されており、オンライン・オフラインをハイブリッドに融合させたオフィスでの活用など、さらなるユースケースの可能性についても提起されています。
同プログラムでは今後、今回の検証結果を踏まえてさらなる機能拡張と、物理空間とサイバー空間が高度に融合する社会における新たなコミュニケーション体験やサービス体験についての研究を進めていく計画がされています。
今回の実証実験と連携した「Marunouchi Street Park」は、2019年からスタートした
丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法
を検証する社会実験で、今回で3回目の実施となっています。
今回は初の冬季実施となっていて、「すごそう、冬のストリート」をテーマに、丸の内仲通りの冬の風物詩であるイルミネーションをより楽しめる空間の設計や、寒さを考慮した冬ならではの空間演出により、インフォメーションセンターの機能を持った仮設建築物などが設置されています。
博報堂DYホールディングスとMESON社の共同プロジェクト「GIBSON」にて、丸の内エリアでの実証実験が行われました。
ここではローカル5Gを活用したAR/VRについての検証が行われていて、その結果実空間の変化をサイバー空間内にリアルタイム伝送することで、体験者の臨場感向上が確認されています。
今回の検証結果が実用されれば、遠く離れた場所に居ながらも実際のイベントに参加できる・本物と変わらない体験ができる、ということになりそうですね。
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