- 週間ランキング
今回発表された「京都館PLUS X」は、大日本印刷社と京都市が連携して構築するバーチャル空間で、
・伝統工芸や観光資源等の京都の魅力を体験する
・複数の参加者同士が交流する
ことができる、京都の情報を発信する”メタバース上の情報発信拠点”です。
京都市では、情報発信拠点「京都館」を東京駅前で運営していましたが、東京駅前の再開発により2018年に閉館を余儀なくされています。
その後「京都館」の移転が計画されていたものの、”東京の地価高騰”や”コロナ禍の影響”を受け、『常設の拠点に代わる新たな情報発信の場』が検討されることとなりました。
大日本印刷社では、「XR(Extended Reality)」と呼ばれる”リアルとバーチャルを融合する”技術を活用し、自治体や施設管理者公認の空間を構築・運用する「XRコミュニケーション事業」を2021年から推進しており、公共空間の高度利用に向けた取り組みの一つとしてバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を構築し、実証事業としてさまざまなイベントを展開しているという実績を有しています。
そこで今回京都市と大日本印刷社が連携し、『常設の拠点に代わる新たな情報発信の場』としてバーチャル空間「京都館PLUS X」を構築し、実証事業として3年間運営することが決定されています。
バーチャル空間「京都館PLUS X」の早急な立ち上げが実現できたのは、大日本印刷社が”渋谷区立宮下公園”や”札幌市北3条広場”といった、地域公認メタバース空間の構築と運用で培ったサービス基盤が活用できたことによるということです。
「京都館PLUS X」では、京都市で開催されるさまざまなイベントと連動し、
”メタバースならでは”の展示や体験
が提供されます。
オープニングイベントとして、京都市で今月31日(木)まで開催されている工芸イベント「CRAFT POINT KYOTO」と連動した動画配信が予定されています。
イベント開催時はどこからでも”伝統工芸の職人の巧みな技術を見る”ことができ、イベント終了後には”工芸に関するコンテンツ”を楽しめる仕様になっていて、ここで紹介される伝統工芸品は、ECサイトを通じて購入することもできます。
「京都館PLUS X」では、
・京都の石畳やアバターによる案内
・公園からの景色が京都をイメージした風景
と、宮下公園にいながら京都らしさを感じることができるような装飾が施されています。
空間内では、モニターや展示ブースで京都市の情報を見ることもできるようになっています。
「京都館PLUS X」への参加には、特別な装置の購入やアプリケーションのダウンロードは不要で、世界中どこからでもユーザー自身のPCやスマホからアクセスすることができます。
ユーザーはアバターとなり、他ユーザーと”音声チャット”や”写真撮影してSNSでシェア”など、自由に交流を楽しむことができます。
「京都館Plus X」を楽しむための推奨環境は、PCの場合CPUはCore i7以上かつメモリ(RAM)8GB以上で、推奨ブラウザはGoogle Chromeとなっています。
スマートフォンではiPhoneの場合はiOS14以降で推奨ブラウザはsafari、またAndroidの場合はAndroid10以降でメモリ(RAM)が4GB以上、推奨ブラウザはGoogle Chromeとなっています。
京都市では今後、「京都館Plus X」を活用してアニメや地域のイベント等との連携を行っていきたいとしています。
一方で大日本印刷社では、京都市とともに各種イベントと連動して京都の魅力を発信し、「京都館PLUS X」をユーザーと京都市をつなぐ”要(ハブ)”となるよう構築・運用を進めるとしています。
また「京都館PLUS X」を開設した「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を運用する渋谷未来デザインとも連携し、バーチャルとリアルでの”展示会”や”アンテナショップ”、”イベント等の開催”などを通じ、『自治体や企業の新たなコミュニケーションの場』の創出にも注力するとしています。
大日本印刷社と京都市が連携し、京都の魅力を発信するバーチャル空間「京都館PLUS X」を、「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」内に2022年3月17日にオープンすることが発表されました。
「京都館PLUS X」は、伝統工芸や観光資源といった京都の魅力を体感したり、ユーザー同士が交流したり、ECサイトを通じ京都の伝統工芸品を購入することができるため、常設の拠点に代わる新たな情報発信の場として展開していく予定となっています。
四季折々の美しい京都を観光したいと思っても、桜の開花が予想より遅れたり早かったりと、リアルな旅行ではベストなタイミングを選択することが難しい事もありますが、バーチャルであれば思い立ったらすぐに訪れることができるので、気軽に一番美しいタイミングの京都を楽しむことができそうですね。
Copyright ©2022 VR Inside All Rights Reserved.