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Meta社は2021年にOculus Riftのラインを終了し、今後はPC用VR専用ヘッドセットを作らないと明言して以来、スタンドアロンVRヘッドセットのみに集中しています。
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そのため、Cambriaも当然スタンドアロンVRヘッドセットとして開発されることになるはずです。
ただし、MetaはCambriaがQuestシリーズのヘッドセットの一部にはならないことをはっきりと表明しています。
Questシリーズは低価格を特徴としていて、幅広い層の消費者にVRへの入口を提供してきました。
それに対し、Cambriaは、より高い機能を備えた、よりハイエンドな市場に向けたものになる予定です。
では、Cambriaにどのような機能が搭載されるのでしょうか。
現在報じられているのは以下の4つです。
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Quest 2のユニットは、ユーザーの頭とコントローラの位置を追跡する同じ4つのヘッドマウントカメラを介して周りの現実の世界を表示することができます。
ガーディアンの安全境界をマッピングするためにこの機能は使用されており、また、この機能を使ったMRゲームやMRアプリも登場し始めました。
しかし、Quest 2のカメラはセンサーとしての役割が強く、白黒でしか撮影することができません。
その点、Cambriaのカメラは、高解像度のカラーパススルーが可能で、より正確に現実世界の様子をVRヘッドセットを装着した視界に取り込むことができます。
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目の動き、視線を追跡するアイトラッキングは、
新しい入力手段
仮想アバターに自分の視線を映す方法
としてVRユーザーの要望が多い機能です。
また、アイトラッキング機能が搭載されることで、ユーザーが直接見ているディスプレイの部分だけを完全にレンダリングしてパフォーマンスを最適化する「フォービエイテッドレンダリング」の動作も可能になります。
今のところ、アイトラッキングがCambriaのアバターベースの機能に使用されることだけが確認されていますが、この機能が入力手段や「フォービエイテッドレンダリング」を可能にするかは明らかではありません。
Cambriaには顔の動きを登録するセンサーも搭載されています。
これも主にバーチャルアバターの動きがユーザー自身の動きを反映するように使用される予定です。
この機能により、メタバースで仲間と会ったときにどの友人がQuest 2を使っていて、どの友人がCambriaを使っているかは、そのアバターの表情で判断できるようになります。
Cambriaのコントローラーではさらに顕著な進化が見られます。
これまでQuestのカメラがコントローラーの位置を追跡するために必要なセンサーを搭載していた上部のループ状のトラッキングリングが廃止されました。
Cambria発表前のリーク画像ではコントローラーに3つのカメラが搭載されており、このカメラが腕の動きをトラッキングする役割を果たすと推測されています。
そのため、これまでのMetaのVRヘッドセットのコントローラーと比較して、より軽量でバランスの良いコントローラーになる可能性が高いです。
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機能のほかに気になるのが発売日ですが、今のところは2022年のいつかだということしかわかっていません。
Metaは過去に、ホリデーシーズンや晩春にヘッドセットをリリースしています。
ただ、詳細な情報がほとんどまだ明かされていないことからすると、2022年の後半のリリースと考えるのが妥当です。
そして、価格に関していうと、Connect 2021においてマーク・ザッカーバーグ氏が「こう価格帯になる」とコメントしていたことが注目されます。
Project Cambriaの実際の価格を確認したわけではありませんが、CambriaがQuest 2よりも大幅に機能が向上したことを考えると、価格もそれに合わせて高くなっているはずです。
4万9800円のQuest 2の256GBモデルよりも高くなることはほぼ間違い無く、10万円前後になるのではないかと予想されています。
2021年のConnect 2021にて発表されたコードネーム「Project Cambria」について徐々に明らかになってきました。
どちらかというとVR体験の普及を重視するQuestシリーズに対し、「Project Cambria」は企業や開発者向けのハイエンドなものとなります。
クオリティの高いVR体験のためにスタンドアロン型となっていますが、Questと同じようなPCとの接続機能も搭載されると予想されます。
また、Questとターゲットが異なるとされていながらも、Questとの互換性があることも注目です。
Questのアプリライブラリへアクセスすることができるので、これまでプレイしてきたものより高いクオリティでVRゲームを楽しむことができるようにもなります。
高価格であることは大きな購入ハードルとなりますが、実際に発売されるときにどのようなデバイスとして登場するか楽しみですね。
参照:Project Cambria: Everything We Know About Meta’s Next Headset[Upload VR]
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