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Spacial社が今回特許を取得した「MR-LIVE」技術は、3Dカメラで撮影された映像をシースルー機能を持つヘッドセット側でリアルタイムで補正し再生することで、HMDを着用した体験者の前に、まるで人や物がその場に現れたような体験を提供する技術です。
この技術は、ボリュメトリックキャプチャーや3Dスキャンしたアバターとは異なり、実写そのままのクオリティで表現することができるため、動画データとして配信することも可能です。
発明の名称:方法、プログラム、情報処理装置
特許番号:第6875029号
特許権者:株式会社Spacial
登録日:2021年4月26日
発明者:藤原 航(株式会社Spacial代表取締役社長)
MR-LIVEは、VR180仕様で撮影された映像をカメラシースルーで見たときにより自然に補正する技術です。
複眼カメラで撮影した人物をカメラシースルーに合成して表示するだけでは、撮影視点の回転軸と視聴視点の回転軸が変化するため、撮影対象物が不自然にスライドしてしまい、また映像が遮蔽物の手前にあるように見えてしまうという問題が浮上します。
MR-LIVEではこれらの問題を解決し、より簡単に撮影対象物を抽出するための撮影手法も紹介しています。
「Varjo XR-3」はVarjo社が開発した、超高解像度と視野角を誇る複合現実(MR)ヘッドセットで、現実さながらの視覚忠実度を最も広い視野により、MR体験において最高の没入感を実現しています。
遅延もほぼなくカラーで高解像度の「ビデオパススルー技術」が特徴で、まるでそこにCGが存在しているかのような合成を可能としています。
さらに、奥行き認識機能が現実と仮想の境界を自然に融合しています。
Spacial社は今回、このヘッドセットメーカーであるVarjo社の実施する「Software Partner Program」に参画しています。
詳細:公式サイト
Spacial社が、肉眼レベルの高解像度HMDを開発しているVarjo社の「Software Partner Program」に参画し、これまでにないMR体験を可能にする「MR-LIVE」技術で特許を取得しました。
Spacial社は、「XR技術を活用し空間に情報を提示し、ホログラムに誰でも触れられるようにする」をミッションとしてXRコンテンツやソリューションを開発している企業です。
またフィンランドのVarjo社は、VR体験において世界最高峰の品質を実現しているチームです。
この高い技術により生まれた「Varjo XR-3」は、映像からでもわかるMR体験に史上最高の没入感を実現しています。
一般向けとしては高額な製品ですが、今後の展開が楽しみですね。
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