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画像:VR Scout
現在開催中のボストンファッションウィークでは、街中のさまざまな風光明媚な公共の場所にある62の素晴らしいARデザインを見つけ出すことができます。
この地図とHoverlaySpacesと呼ばれる無料のARアプリを使用して、
・ハーバードスクエア
・ローズ ケネディグリーンウェイ
といった公共スペースやランドマークにてARアートワークとして表示されるファッションを発見してロックを解除可能です。
ARファッションのいくつかは地元のボストンで活動する、
・アクセサリーデザイナー
・写真家
・イラストレーター
・ファッションスクール
・スタイリスト
・メイクアップアーティスト
・モデル
といったファッション業界の人々によって作成されました。
新しいARコンテンツは、現在10月9日まで開催されるボストンファッションウィーク中に毎日利用できるようになります。
ARコンテンツは、イベント終了後さらに2週間利用可能です。
ボストンファッションウィークの創設者Jay Calderin氏とHoverlay Inc.のCEO兼共同設立者Nicolas Robbe氏は毎年恒例のイベントのために協力してARとファッションを融合させる理由について語りました。
Calderin氏によると、この試みの目標はARデザインを地域のファッション業界と一般の人々の両方に紹介することにあります。
ARデザインに触れたデザイナーたちがコンテンツに創造的に関わることで、ファッションコンテンツプラットフォームとしてのARの可能性を理解できると考えているとのことです。
ファッションコンテンツのギャラリーを行う際にはファッションのプロによるチームが必要ですが、ARデザインを制作するにあたってはファッション以外の業界からもプロフェッショナルを招く必要があります。
そのため、今年のボストンファッションショーを代表するアーティストグループを探し出すには苦労があったようです。
ARとファッションの未来についてCalderin氏は以下のように語ります。
(ARとファッションの融合は)すでに非常に多くの興奮と創造性を生み出しており、私たちは表面を引っかいただけです。
ボストン全体で62個のARファッションデザインを立ち上げる方法を考えるにあたり、Calderin氏はHoverlayアプリとNicolas Robbe氏に注目しました。
iOSとAndroidの両方で利用できるHoverlayアプリは、隠されたARファッションデザインにガイドするマップを自動的に作成します。
アプリがその場所の決まった範囲内にあると、Hoverlay Spacesで視覚的に作成されたコンテンツが、アプリとARデザイン空間配置に基づいて表示することができます。
Robbe氏によると、各デザインのロックを解除するのは「アプリを開いて各場所に配置されたQRコードをスキャンするのと同じくらい簡単」です。
Robbe氏とCalderin氏は、ボストンファッションウィークができるだけ多くの地域に影響を与えることを望んでいたため、各ARファッションコンテンツの場所はアクセシビリティと履歴に基づいて選択されました。
また、ボストンに加えて、チームは今後ニューヨーク、カリフォルニア、マイアミ、ロンドン、プエルトリコでボストンファッションウィークの衛星プレビューを追加する予定とのことです。
1995年から開始された「ボストンファッションウィーク」は、歴史あるボストンの街のファッション性を表現するイベントとして愛されています。
そんな歴史とファッションが融合したイベントが今年はARを本格的に導入することになりました。
風情ある街の中にファッションデザインのARコンテンツが並ぶのは壮観な眺めではないでしょうか。
現時点ではスマホでの利用が中心となっていますが、ARグラスがより一般的になればより自然な形で街に溶け込むARデザインに触れることが期待できます。
また、デジタルの形になることで、ボストンに行くことができない海外のファッションファンでも自宅で楽しめるようになりました。
テクノロジーが進歩するにつれて、イベントが提供する価値もどんどん進化しているように感じます。
今後他のファッションイベントがどのようにテクノロジーを取り入れるか楽しみですね。
参考:Boston Fashion Week Launches 60 AR Designs Across Boston[VR Scout]
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