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Horizon Workroomsは、この8月にOculus Quest2ヘッドセットでオープンβ版としてリリースされました。
現在市場に出回っているものとは異なり、Horizon Workroomsはヘッドセットの多くの独自機能をうまく利用して独自のVRコワーキングソリューションを提供するものです。
アバターや3D空間オーディオなどの没入型機能を通じて物理的な距離に関係なく、遠隔地の仲間とワークルーム内で集まり、同じ部屋にいるように感じることができます。
また、リモートデスクトップストリーミングとハンドトラッキング技術の組み合わせにより、ヘッドセットを取り外すことなく、PCにアクセスし実際のキーボードで入力することが可能です。
さらに、
仮想ホワイトボード
メモ機能
ビデオ通話
といった機能のサポートなどもあり、Facebookは「これまでにない生産性の高い体験を実現」したと胸を張ります。
2020年から続くコロナ禍によって多くの企業がリモートワークを盛んに行うようになったことで、Zoomを導入する例が激増するのに役立ちました。
しかし、非常に多くのビデオ会議に参加するため、精神的に消耗し、「ズーム疲労」という新しい用語が生まれています。
皮肉なことにリモートワークが直接顔を合わせることの重要性に気づかせることになりました。
そのためアバターによるコミュニケーションができるVRコワーキングアプリとZoomが結びつくのは当然の帰結と言えます。
2022年からHorizon WorkroomsはZoomミーティングと連携することで、VR以外の人とより簡単に接続できるようになります。
VRのワークルームから既存のZoomミーティングに直接ダイヤルするだけで、Zoomホワイトボードを使って非VRユーザーともブレインストーミングすることが可能です。
Zoomの年次総会Zoomtopiaでは、Horizon WorkroomsでのZoomミーティングに関してもう少し詳しいことが明らかにされています。
ZoomのプロダクトマネージャーであるJordan Thiel氏は、Zoomホワイトボードも保存して共有できることを「想定」していると述べました。
これにより、会議後に最終的な結論を保存して出席していない人に送ることもできます。
Facebookは以下のようにコメントしています。
私たちの働き方は変化しており、ZoomとWorkroomsが協力して、現実を超えて接続と生産性を維持するために距離を無視できるようになったことを嬉しく思います。
VRコワーキングアプリHorizon WorkroomとZoomがコラボすることが明らかになりました。
新型コロナ禍を契機にZoomは、ビジネスはもとより「Zoom飲み」という言葉が生まれるほど知名度を上げました。
とはいえ、日本のビジネス界では「顔を突き合わせて会議する」ことが重視されており、テレワークが当初の想定よりも普及しなかったと言われています。
より人間的なやりとりできるアバターを通じた仮想空間上の会議とZoomミーティングを合わせることで、よりテレワーク導入が進むのではないでしょうか。
日本のビジネスシーンのあり方にも影響しそうなコラボレーションですね。
ソース:Oculusブログ
参考:Zoom Meetings Heading To VR On Oculus Quest 2 Next Year[VR Scout]
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