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株式会社stuと渋谷未来デザイン・渋谷区観光協会を中心とした参画企業で構成された「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が今回協力したVR実証実験は、KDDIが今年4月1日~8月17日に実施したもので、同社が2018年9月にオープンさせたIoT・5G時代のデジタル開発拠点”KDDI DIGITAL GATE”の5G環境と、アマゾンウェブサービス(AWS)の「AWS Wavelength」を活用して行われています。
AWS Wavelengthは、
・機械学習
・モノのインターネット(IoT)
・動画やゲームのストリーミング配信
など、超低遅延が求められるエッジコンピューティングの活用を支援するサービスで、この実験によりスマホでのビルや都市空間のデジタルツイン体験を実現しています。
この実証実験は渋谷区の都市空間を題材として実施されており、今後はビルや施設などの建築物や都市空間の高精細な3Dデータを利活用した新たな事業価値の創出と、不動産業界などさまざまな分野での活用を目指していきます。
KDDIでは、5Gなどの技術による都市課題の解決とエンターテインメントの活性化を目標に、株式会社stuや「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」と連携し、「SUPER DOMMUNE tuned by au 5G」における安心・安全なライブ・ストリーミング環境の整備や音楽ライブのAR演出などに取り組んでおり、今回の実証実験では5Gと「AWS Wavelength」を活用した、新たな事業創造を目指しています。
今回の実証実験では、5Gと「AWS Wavelength」上のGPUインスタンスによるサーバーサイドレンダリングを活用することで、パソコンやワークステーションで実行処理が必要な大容量の3Dデータや、ハイエンドなグラフィックスで構成した
「商業施設空間」
「都市空間」
「ライブコンサート空間」
などの建築データをVR空間としてスマホ上で表示できるシステムが構築されています。
このシステムは5Gと「AWS Wavelength」を活用することにより、低遅延でストレスのない映像伝送やインタラクションを実現していることが特徴で、サーバー上で実行されているソフトウェアをリモート操作し、レンダリングされた映像を視聴端末に5Gでストリーミングする方式が採用されているため、大容量のデータを事前にダウンロードする必要がなく体験が可能になります。
また3Dデータの再現には米・Unity Technologiesが提供する高精細レンダリングパイプライン”High Definition Render Pipeline(HDRP)”が採用されており、アプリケーションの実行もサーバーサイドで行われているため、モバイル端末でも高精細レンダリングパイプラインが使用可能となっています。
今回の実証実験結果が実用されれば、
・シミュレーション
・エンターテインメント体験
に利用されるケースが想定されています。
<直感的に把握できるシミュレーション環境の提供>
高精細なビルや都市空間の建築用3DデータをVR空間で再現し、同時に空間の大きさや素材の質感・日光の向きを反映した影の再現も可能なため、不動産業界などでシミュレーションを行う際の活用が期待されます。
<現実に近いエンターテインメント体験の提供>
バーチャルヒューマンやボリュメントリックビデオ(3Dビデオ)など、写実的なコンテンツを活用した仮想空間におけるエンターテインメント体験が可能になるため、現実により近いコンテンツがスマホ上で体験できるようになります。
渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトが、KDDIの行った5GとAWS Wavelengthを活用した”スマホでデジタルツインを体験できるVR実証実験”に協力し、その成果を公開しました。
この実験では、ビルや都市空間の3Dデータを利活用して、スマホ上に表示することを可能にしています。
これが実用化されれば、建築・都市開発やエンタメ分野の一層の活性化が期待できそうですね。
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