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HTCが、新たなVR産業イニシアティブとして、the Industry of Virtual Reality Alliance (IVRA)を立ち上げた。
IVRAは、直訳すると「VR産業連合」のようなもの。
発展が見える中国におけるVR産業の活性化を狙い、設立されたそうだ。
HTCはこれまでにもアクセラレータ・プログラムのVive Xを立ち上げるとともに、Virtual Reality Venture Capital Alliance (VRVCA/VRベンチャー資本連合)の設立にも援助をしており、様々な面でVRの発展に向けて取り組みを行っていることが見て取れる。
今回のIVRAは中華人民共和国工業情報化部(MIIT)の電子情報部門の援助を受けており、170に上る機関と企業が参加しているそうだ。
同連合にはSamsung、Nokia、AMD、Ubisoft、NVIDIA、ARMなどの大手企業も参加しており、今回立ち上げを行ったHTCはプレスリリースにて、
「HTCは自社の専門知識と資源を用いて、上流と下流の産業チェーンを切り拓いていく」
と述べている。
IVRAの副理事長にはVIVEの中国地域会長を務めるAlvin W. Graylin氏が就任するそうだ。
氏によると、
「我々はVR産業における問題や成長を妨げるバリアを打ち破るべく、エコシステムの部分部分すべてに近づいた働きかけを行っていきたいと考えている。」
とのこと。
表面上だけの団体として存在するのではなく、実際に中国にVRの世界的標準を取り入れる手出すけをしていくことがIVRAの目標のようだ。
MIITの援助と共に、同連合は中国政府のサポートを受けたVRプログラムを制作することにも意欲的だとのこと。
HTCのCEOと理事長を務めるCher Wang氏は、
「IVRAの創立メンバー、そしてVR技術の先端を行く企業として、HTCは中国におけるVRテクノロジー開発のプロモーションや、多様な産業のアプリケーションの実行に専念している。
我々はVRの分野において豊富な経験を蓄積してきた。
IVRAの発足を受け、我々は産業の基準を考案すべくMIITや他の関連部門を活動的に援助しながら、我々の強みを活かしていく。」
と述べている。
今回のニュースはHTCが北京でVRVCAの初の会合を開催した数日後に発表された。
Graylin氏は、
「我々はVive X、VRVCA、開発者プログラム、教育プログラム、アクセサリー・トレーニング/検定プログラム、Viveportなど、我々がこれまでに取り組んできたプログラムに関する知識をIVRAの目標やイニシアティブに向けて提供するつもりだ。
我々はIVRAの発足に向けて運営委員会との週間ミーティングを行ってきており、今後は来年からの詳細な実行プランを練るべく10月のホリデーシーズン後にワークショップの開催を行う予定だ。
これがVR業界全体にとって楽しい時間になっていることは間違いない。
中国はVR産業において開発・消費ともに世界的に拡大していく役割を果たすことになるだろう。」
とのコメントを残している。
今月初めに習近平国家主席がVRを「革新的な世界経済を成長させる上での手助けをするもの」と表現していたこともあり、IVRAが近い将来に中国のそのゴールへと届かせる援助ができるということは、誰からも見て取れるだろう。
中国における今後のVRの発展に、期待が高まる。
参照元: http://uploadvr.com/htc-helps-establish-industry-virtual-reality-alliance-china/
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