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取材数や訪問数で言うと2、30社は超えておりますが、その中でも今後マネタイズに凄く使えそうなツールとしてSHOWROOM VRがあります。
こちらはVRでのライブ配信プラットフォームで、生配信を360°どの方向からでも自由に視聴することができるというもの。
生配信は既存のSHOWROOM配信ユーザだけに限らず、先日の取材では結婚式の様子も360°生配信で行なう画期的な取り組みをしました。
SHOWROOMのライブ配信中には視聴者から配信者に対して行う「ギフティング」がある。ギフティングは視聴者からの応援の一種で、中には課金して行う有料ギフティングもある。
前回取材したVRライブ結婚披露宴では、披露宴参加者100名足らずに対して有料のギフティングが約3,000個投入された。
これはSHOWROOM VR配信史上最高を記録。田村淳氏の司会サポートがあったというのもあるものの、過去に配信したアイドルのVRトークライブ配信よりも一般人の結婚式のほうが有料ギフトの数では上回った。
※詳しくは以前の取材記事をごご覧ください。
SHOWROOM VRの撮影に潜入
VR結婚式参加レポート
参加者の約30倍の数の有料ギフトだが、ほとんどが新郎新婦に全く関係のない人間からの投入で、式の様子を見て思わず投入してしまった例が多かった。
幸せの共有はお金を生むという良い例ではないだろうか。
イベントに参加したロンドンブーツ1号2号の田村淳氏も「お金の匂いがプンプンする」と言っていましたが、下世話な意味ではなく可能性の面で今後追求すると成長を感じるものであることからの発言ではないかと思います。
VRライブ結婚式が広まる気配をプンプンに感じる。
先にも述べたが「幸せの共有」はお金を生むこと。さらには、披露宴に何らかの理由で欠席しなければならない新郎新婦知人友人へのソリューションにもなる。
離れた場所からでも空き時間にVRライブ配信を視聴することで、あたかも式に参加している気分になることだろう。
VRライブ配信で結婚式・披露宴をするにあたって、SHOWROOMは営業面は協力業者と行う。
前回はギフト型ウェディングをプロデュースするDEFanniversaryが全面に立って実現、今後もそういった協力のもと配信を計画ようだ。
企画がまとまれば、SHOWROOMが開催当日に撮影スタッフが会場に行き、現地でセッティング・配信までサポートをするという流れ。
VRライブ結婚式を今後飛躍的に伸ばすにはまず、各式場のウエディングプランナーが新郎新婦にVRライブ配信を提案できる仕組みを作る必要があるだろう。
そのためにはSHOWROOMで「結婚式のVRライブ配信」をパッケージ化と配信したもののアーカイブ化が必要ではないか。
パッケージ化する意味はプランナーが簡潔にVR配信ライブ配信のプランを説明できるようにするためで、わかりやすくVRライブ配信の魅力と内容が新郎新婦に伝わる商品化が課題。
また、結婚式という一生に一度の記念ごとをいつまでも「保存」する意味でもアーカイブ化はマストではないだろうか。
SHOWROOM自体はその場でしか味わえない体験を重視しており、従来のライブ配信はアーカイブを一切しない方針だが、結婚式だけについては見直しが必要に思う。
また、すべての配信にSHOWROOMスタッフが同行するのは不可能になってくるので、撮影・配信マニュアルを作成し、SHOWROOMスタッフの手を離し(もしくは撮影専門の部隊を結成する)、例えばウェディング会場のスタッフでも撮影と配信が可能な状態を作る必要があるのではないか。
こちらはまず360°動画を長時間撮影できる機材に限りがあり、こちらの手配(現状だとRICOHの全天球ライブカム実験機)は必要。
ほか、撮影中は複数カメラから撮影される映像の切り替え・つなぎ合わせを行い、そのためのPCや配線、SHOWROOM上で配信する場合のアカウントの管理や、アーカイブ化など、現状ではさまざまな課題はある。
課題は多いものの、一つ一つを整理すればマニュアル化は可能だと思うので、それらをパッケージとして販売すれば営業面でも撮影・配信面でもSHOWROOMは一度ノウハウを作れば、あとは勝手に仕組みがまわって、気づけば全国の結婚式会場でVRのライブ配信が採用される姿はありえる話ではないだろうか。
まとめると、「幸せの共有」には人は喜んでお金を出すので「結婚式×VR」の相性は良いと考えられる。
その中でVRライブ結婚式が加速度的に広まっていくためには全国のウェディングプランナーが新郎新婦に対して提案できるパッケージを用意すること、撮影に関しても手順化することで専門的編集スタッフでなくとも配信ができるマニュアル化、これらが重要なのではないか。
SHOWROOMの手掛けたVRライブ結婚式の今後のひろがりに注目していきたい。
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