- 週間ランキング
BBFC
罪もない人達のいるエアポートに火をつけるModern Warfare 2’sや、拷問シーンを含むGrand Thelf Auto Vなど、暴力的表現などのアダルトコンテンツに対する反発がここ数年で弱まっている。
しかし、現実世界のようにゲームのコンテンツを体験できるVRの登場により、改めてレーティングを見直すべきではないだろうか。
No-Russian
だが、実際にはレーティングに携わっている人の多くはVRに対する準備が整っていないようだ。
Australian Classification Board(ACB)がPlayStationVRのBatoman;Arkham VRをVRの相互作用性をメインの理由としてmature(成熟した)の’M’とレーティングとVR初のレーティングを指定したが、アメリカのEntertainment Software Reating Board(ESRB)が同じような’M’レーティングをVRということを加味することなくPlayStation VR Worldにつけた。
ESRBは現在のレーティングシステムでVRゲームのレーティングも問題ないとしているようだ。
このことについてESRBはこうコメントしている。
「現時点ではESRBはゲームの内容とプレイヤーの視点などのゲームにおいての環境を判断し、年齢とコンテンツのレーティングインフォメーションをVRゲームにつけるのが妥当だと考えます。
ESRBのレーティングは親にどのゲームが家族にふさわしいか判断するためのツールとして作られています。
私たちはこれからもVRゲームの評価を続け、必要になればレーティングシステムの修正をします。」
今現在のレーティングシステムが本当にVRタイトルを評価するのに適しているとは言い難い。
現実世界のように人殺せるVRゲームに影響を受けて実際に暴力行為をする子供もいるかもしれないからだ。
そこで、イギリスのBritish Board of Film Classification(BBFC)のチーフエグゼクティブDavid AustinにBBFCはVRコンテンツのレーティングをどうとらえているか話を聞くことにした。
BBFCはHammerhead’s ABEというショートフィルムをR18、18に続いてBBFCの中では三番目に高いレーティングの15に指定している。
オフィシャルガイドラインによれば、暴力性は強いが、痛みなどの精神的苦痛を伴うほどではなく、映画の中の行動の描き方に問題がある程度だった。
3Dのもつ強いインパクトも考慮に入れたうえで、少し高めにレーティングを設定しているそうだ。
この場合、2Dバージョンのレーティングもいつもより高くなる。
VRのことを考慮に入れるのと、レビュープロセスのセンターにすえるのでは少し意味が違ってくる。
考慮に入れるだけでは足りない気がしたので、そこのところを詳しく聞いてみることにした。
暴力的表現がVRを通すことによって、さらに強い影響を与えてしまう可能性についてAustin氏によれば、VRかどうかということよりもあくまでコンテンツによるそうだ。
見る側にしてみれば、普通の映画のコンテンツが違法という理由で排除されても気にする人はほとんどいない。
brookhaven
VRはまだ未発達の技術ということもあり、見ている人のモラルを著しく変えてしまうほどの影響力はまだない。
しかし、規制されていないコンテンツが出回ってしまうのもVRにとっての問題の一つだ。
フィルムが登場した当初のようにモラルパニックが起こる可能性がある。
たとえば、HTC VIveのSteamではデベロッパーに年齢制限を義務化してはおらず、アダルトコンテンツは最初に年齢確認をするだけで、ゲームストアを見ることができる。
Oculus Storeについても同じで、Brookhaven ExperimentやEdge of Nowhereなどレーティングされずに存在しているものがある。
混乱をさけるためにもメインストリームマーケットのあり方を見直してみてもいいのではないだろうか。
しかし、VRのためのレーティングシステムを新しく作るのも混乱を招きかねないという声もあり、VRのレーティングにあり方についてはまだまだ考えていく必要がありそうだ。
参照元サイト名:uploadvr
URL: http://uploadvr.com/vr-ratings-bbfc/
Copyright ©2016 VR Inside All Rights Reserved.